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2009年7月の16件の記事

2009年7月29日 (水)

16 スケジュール管理の失敗

今週は、どうもスケジュール管理がうまく行ってません。
月曜は代休。
水曜(本日)は新潟出張。
金曜は大阪出張。
というわけで、デスクワークの時間がかなり少なくなっています。
加えて、デスクワークの火曜と木曜は、
午後7時前後に用事を入れていて、
会社を午後6時過ぎには出なくてはいけない、という状況。

出張がまさか同じ週に入ると思っていなかったのが、
誤算でした。
まあ、たまにはこんなこともあるということで…。

新潟も大阪も、初めて会う方で、
ひょっとすると形になるかもしれません。
デスクワークのしんどさより、
そっちの期待のほうが大きいです。

まあ、それはそれとして。
明日の昼間は、お仕事お仕事。

2009年7月28日 (火)

15 大坪勇二氏のセミナー

昨日は休みを取り、大磯に家族旅行に行ってました。
天気がよかったのは嬉しかったんですが、日焼けで大変です。

そんなことはさておき。
休み前の金曜、24日に、エリエス・ビジネスセミナーに参加しました。
アマゾンの元カリスマバイヤーで、現在、出版コンサルタント会社エリエスの社長である、
土井英司氏が主催するセミナーです。
今回のゲストは、先日『月収1万倍仕事術』をダイヤモンド社さんから上梓した
大坪勇二氏。

大坪氏の本は、ご自身の仕事のやり方が非常に詳しく書かれていて、
とても実践的、という印象を受けました。
セミナーのほうは、そういうノウハウ的な話ではなく、
どちらかというと大坪氏の頭の中を解説する、という感じでした。

「ケーススタディをセオリーにする」
「相手の関心のあることを質問する」
「あぶく銭は使い切る」
などなど。メモを取るのが大変でした。

セミナーの前半と後半は土井氏の講演で、
その中で氏が強調していたのは、
「ここだけ押さえておけば対外成功する、それぞれの仕事のクリティカル要因を押さえる」
「安定を確保してホームランを打つ時間を確保する」
「地味なことを続けると派手になる」
といったフレーズでした。

私も、自分の仕事のクリティカル要因を考えなくちゃ。

2009年7月24日 (金)

14 夏の○冊

夏になると、書店さんの店頭で
「夏の百冊」といったフェアをよくやってますね。
新潮文庫、角川文庫、あたりが有名で、
集英社文庫は「ナツイチ」というネーミングだったような…。

こういう、数でくくって紹介するっていうのは、
単純だけどなかなか面白いと思うのですよ。
ランキングということで順番をつけてもいいし、
順番をつけずに○冊、でもいいですし。

さすがに百冊となると大変なので、
例えば、小ぢんまりと
「編集部が選ぶこの夏に読みたい10冊」とか。

どうせなら、自社本じゃなくて
「編集部員が選ぶ、この夏気になる他社の10冊」とか、
「担当編集者が選ぶ、この作家さんの読んでおきたい他社の10冊」とか、
「読むんじゃなかったなあ、と思う他社の10冊」とか(これは無理ね)
どうですかね。
書店さんでやってもらうわけにはいかないでしょうから、
自社のサイトで紹介するわけですよ。
なんだか面白くないですかね。

ちなみに。
オンラインブックガイド「新刊JP」で、
夏の企画特集として「新刊JP 夏の100選(仮)」という特集を8月1日から行うそうです。
で、そこに私も1冊、お薦めの本を提出することになりました。
こっちの件は、詳細が決まったらまたアップします。

2009年7月23日 (木)

13 絶句した質問

先日、著者候補の方と初めての打ち合わせをしてきました。
著者候補の方の事務所で、1時間ほど。
大学時代、福岡に住んでいらっしゃったそうで、
高校まで福岡にすんでいた私、思わず九州の話で盛り上がりました。

初めての方と本の打ち合わせをする場合、
出版企画書をもって行きます。
たぶんこれって、編集者によって作り方が違うと思うのですが、
私の場合はできるだけA4用紙1枚に収まるようにしています。
で、その中に仮タイトルをドーンと入れて、仮の目次案を入れて、
という感じです。

それから、小社の出版物を何冊か持って行きます。
こんな本を出している会社なんですよ、ということで、
私が担当させていただいた本の場合もありますし、
その方が興味を持ちそうな本を持っていくこともあります。

で、ご挨拶が済んだら、企画書を見てもらいながらあれこれ説明する。
ほとんどの場合、これで問題ないのですが、
昨日は著者候補の方から思いがけない質問が出て、
思わず絶句しました。
その質問は、

「この本を私が書くにあたって、参考になる本、読んでおいた本を教えてください」
この答を全く用意していなかったので、
絶句してしまった、という次第です。

でも、よくよく考えてみると、
初めて(あるいは2冊目、3冊目くらい)の本を書く方にとって、
「こんな本が参考になりますよ」
というのは、お原稿執筆の際のヒントになりますね。

というわけで、
今後、著者候補の方と打ち合わせを行う時は、
(その質問が出るかどうかはさておき)
参考になる本を想定してから、出かけることにします。

2009年7月22日 (水)

12 ツイッター

ここ2週間ほどで、ツイッターが一気に有名になったような気がします。
ここに、使い方が詳しく載ってます。

このサイトの説明によれば、ツイッターというのは、
(ここから)
「What are you doing?(今、何をしてる?)」をひたすら更新していくという、とてもシンプルな Webサービスです。
ユーザー登録をすると自分専用のページが作成され、そこから何しているかを更新(発言)していきます。
個々の発言にはユニークな URLが付与され、(設定を変更しなければ)誰でも見ることができます。
(とても手軽に更新できる、小さなブログのようなサービスということから「ミニブログ」などと呼ばれることもあります。)
(ここまで)

ツイッターという単語自体は以前に聞いた記憶があるのですが(オバマ人気の一因であるとか)
私自身が登録したのは7月6日。
メールマガジン「がんばれ社長!」で武沢さんが紹介していたので、
登録しました。しかしながら、いまひとつ楽しさがわからず、そのままに。

その約2週間後の7月18日に、
今度は勝間和代さんのブログにツィッターの記事が載っていて、
「お!」
と思い、たしか19日の夜にあれこれ調べ、で、今は一日数本、書いています。
やってみると、確かに面白い。
ミクシィよりも緩やかな感じなのが、いいです。
それに、「え、この人もやっているのか」という感じなのです。
ただ、他の人のつぶやきを読んでいるとすぐ二時間がたってしまい、
それが問題でありますが。

こういう新しいものには、個人的には、節操なく飛びつくほうがいいと思っています。
精神的ミーハー、とでもいいましょうか、
新しいものに飛びつくことで、新しい企画や発想につながっていくかもしれないわけで。
(まあ、そのわりにはブログをはじめるのには随分時間がかかりました)
仮に「面白くない」という結論に達したとしても、
失うのはせいぜい数時間。
それならば、やってみましょう、と思うのです。

ツイッターを使った新しいビジネスモデルが考えられないかなあ、
と思っていたら、
出版社や書店さんの公式ツイッター(というんでしょうか)が、
すでにいくつかあるんですね。
(かんき出版さん、ディスカバー21さん、紀伊国屋書店さんなどなど)
それらを見ながら、考えてみます。

2009年7月20日 (月)

11 映画の前売りと書籍の予約

夏休みが始まった子供と、近くの映画館に行きました。
ポケットモンスターです。意外に面白かった。
それはさておき。
サービスの点で、ちょっと面白い経験をしました。

3連休最終日ということと、
毎月20日はこの映画館独自の割引サービスがあるということで、
かなり込んでいました。

この映画館は、全席指定。
子供が小さいので、あらかじめ席が決まっているのはありがたいサービスなのです。
いつもだと、前日にネットで座席を指定しチケットを購入するのですが、
今日はそれができませんでした。
前売り券を買っている人は、ネットでの座席指定ができないのです。
したがって、当日、チケット売り場で指定しなくてはいけないのですが、
これはつまり、前売り券を盛っているにもかかわらず、
当日券を買う人と同じ作業をしなくてはいけない、ということになります。
前売り券を買っていたがために、長い行列に並ばなくてはいけない、
という不思議。

でも、これって本来、逆なんじゃなかろうか、という気がするのですよ。
前売り券をあらかじめ買っておくほどの熱心なお客であり、
それなりにキャッシュフローにも貢献しているのだから、
映画を見る当日は、より快適な思いができるようにしてもいいのでは…。

例えば、前売り券購入者には別の列に並ばせるとか。
前売り券購入の段階で、座席を指定しておくとか。

ここまで書いてきて大慌てで書き加えておきますが、
「だから映画館のサービスはおかしい」
ということを書きたいのではないのです。

出版業界はどうなっているのかな、ということを書きたいわけで。

映画の前売りに対応するのは、購入予約だと思うのですが、
予約してくださったお客さんに対して、どれだけのサービスができているのか。

実際の本を手にする前に予約してくださる熱心なお客さんなんだから、
かなりのサービスをしてもいいんじゃなかろうか、と思うわけで。
作家のサインを抽選で送るとか、
事前予約の読者限定のトークショーを設定するとか。
以前、bk1で喜国雅彦さんのエッセイを事前予約した時は、
その人たち限定で、喜国さんのエッセイがメールで送られてきたなあ。

今の例なんか典型的だと思いますが、
ネットを使えば、今よりもっと、なにかできそうな気がします。

あ、発売前に行うアマゾンキャンペーンは、
まさに予約してくれた人向けのサービスになりますね。

ただ、アマゾンの読者限定だからなあ。

もっと、予約してくださった方全員へのサービス。
何かないかな。
ちょっと考えてみます。

2009年7月19日 (日)

10 大先輩と飲む

先週の金曜は、
会社の大先輩とお酒。
私が入社した時の最初の配属先の編集長だった人。
今はもう会社をお辞めになっているが、
時々一緒にお酒を飲んでいる。
で、会社のあれこれを報告し、時には相談に乗っていただく。
今回は、部署が変わったこともあり、
新しい部署でこういうことをやってみたい、
という提案を聞いてもらう。

私が今回異動になった部署の編集長も経験されているので、
話がしやすいのである。

もっとも、大先輩がその部署にいたのはかなり前だから、
今とは状況が変わっているし、
いわゆる売れ筋のラインナップも違っていると思う。

しかし、時々話を聞いてくれる先輩がいてくれる、
というのは非常にありがたい。
大先輩の昔話も、今もそのまま適用できるかどうかは別として、
参考になるわけで。

温故知新、という言葉を思い出した。
ちょっと違うかな。

2009年7月18日 (土)

9 ファンを持つということ

最近『心がらくになる子育て』という本を読みました。
知り合いの編集者さんが送ってくださったのです。
その人が編集した、というわけではなくて、その人の知り合いが担当したらしい。
私には6歳の子供がいるので、参考になるかも、ということで。

著者の前田義子さんは、
フォクシーという洋服会社の社主兼デザイナー。
私はよく知らないのですが、
熱狂的なファンもかなりいらっしゃるらしい。
そういう人たちにとっては、前田さんの発言はカリスマ的意味合いがあるのでしょう。

現役ママさんたちからの質問に前田さんが答える章を読んでいて、
そう感じたました。
この章、質問と答えで構成されてますが、
普通だったら質問をジャンル別に分けるとか、
質問の冗長な部分をカットするとかすると思うのですが、
どうやらほとんど編集せずに、質問をそのままの形で掲載しているみたいです。
結果的に、「前田さん大好き」的な発言も結構あるのですが、
読んでいるうちに、前田さんってどうやらすごい人らしい、
という気になってくるのですね。

このように、著者に熱狂的なファンがいて、
そのファンの声を掲載することができたら、
かなり強烈な本になるでしょうね。
「あの人の新刊に、自分の声も載っているなんて」
という感じになるわけです。

つまり、
熱狂的なファンを持つ著者の本を出す。
あるいは、
熱狂的なファンができるようにする。

まあ、後者の場合、その方法が分かりませんが…。
例えばブログとか、ですかね。
本を読んでもらって熱狂的なファンを増やしていく、というのがもっとも着実なんでしょうが。

もうひとつのやり方としては、
熱狂的なファンを持つ出版社になる。
これも、どうすればいいのか、その方法が分かりませんが…。
でも、出版社はともかくとして、雑誌なんかはそうですよね。
その雑誌の熱狂的なファンを作っているわけですから。
とすると、出版社の編集部員でブログを作るとか、
yutubeで何か動画を配信するとか。
その辺のことも、考えたほうがいいのかもしれません。

2009年7月17日 (金)

8 強みを伸ばすということ

5月に単行本編集部に異動したのですが、
その時から「やりたい」と思っていたことが、
さっきようやくできました。

過去3年間の、小社の単行本の初刷り部数と重版部数をエクセルにする。
という作業です。

集中してやれば半日でできる作業量なんですが、
以前、途中までやっていて時間切れ、
その後、なかなか時間が取れなかったのです。

この作業で何をしたいかというと、
小社の単行本の、得意分野を知りたいのです。
まあ、極めてざっくりした見方ですが、
たくさん重版している本は小社が得意なジャンル、
初版どまりの本は小社が苦手なジャンル、
といえるのではないか、と。

ずっと文庫編集部にいて、
そこでは小社の文庫の得意分野・苦手分野を私なりに実感として知ってましたが、
単行本の得意・不得意を実感として知るには時間がかかりすぎる。
そこで、エクセルを使うことにしたわけです。

もちろん、苦手分野だから絶対出さない、
なんてことは考えていませんが、
自分のチームの強みは早く知っておいたほうがいいだろう、
と思うのです。

エクセルをプリントアウトした表をジックリ見てみると、
「これ、重版していたのか」
「この方面、全然だめだなあ」
というのが、ビシバシと伝わってきます。
明日からの3連休、この表を参考に、今後の攻め筋をあれこれ考えてみます。

2009年7月15日 (水)

7 プルーフ

酒を飲むことが続く週、というのがあるようで、
今週がまさにそうです。
必然的に、自宅パソコンに向かう時間が減っております…。

プルーフ、という言葉があります。
英和辞典によれば「校正刷り」という意味らしいですが、
仮綴本、見本本の意味で使うことが多いようです。
書店に実際に並ぶ本と同じ(あるいは、ほとんど同じ)なのですが、カバーだけ簡易な印刷になっているもの。
あるいは、実際に並ぶ本の一部だけを製本したもの。
そういう意味合いで使っています。

これを、例えば書店員さんとか評論家の人たちに読んでもらって、
書評を書いていただく。
できれば、その書評の一部を、本のオビなどに使わせていただく。
そういう使い方をしています。

で、最近「面白いなあ」と思ったのは、
『天才!』(グラッドウェル著・講談社刊)のプルーフをブロガーさんたちに配ったこと。
このサイトです。
そのサイトの文章を一部ご紹介すると、
(ここから)
講談社翻訳グループでは、新しい試みとして、本書の発売前にプルーフ(見本)を読み、
ご自身の書評ブログにレビューを書いてくださるブロガーの方を募集することにいたしました。
もちろん、書評ですから、お書きいただく内容は自由です!(誹謗・中傷・差別表現は除く)。
(ここまで)
つまり、ブログで紹介してもらうために、ブロガーさんたちにプルーフを配る。
これ、かなり面白いアイデアだと思います。
(あ。もう募集は終わってます)

早速、自社本でも真似してみました。
実は『天才!』の担当編集者さんが知り合いなので、ノウハウを教えていただき、実行。
『ユダ(上・下)』(立花胡桃著)
です。
アマゾンではこちらです。
募集期間がかなり短かったため、実は応募してくださったブロガーさんはそれほど多くなかったんですが、
まったくの新人の本にしては、快調な売れ行きです。
それなりに、効果があったのではないか、と。
全快の記事で、ブログのことについて書きましたが、
今後も、ブロガーさんに『親!』と思ってもらえるようなアイデアを
あれこれ考えてみたいと思います。

2009年7月13日 (月)

6 ブログの数について

業界紙(というのかな)をみていたら、ちょっと面白い数字が載っていました。
ブログの総数は2008年1月現在で1690万。
で、毎月、新しく50万ほどのブログができるらしいので、
(つまり、1日に1万以上できている)
1年後の今は2600万くらい。
一方、更新頻度の多いブログは300万で、
この数は横ばい状態。

つまり、300万人のコアなブロガーを中心に、
1000万人以上のブロガーがいるらしいのです。

で、当然のことながら、
ブログを作るのも読むのもそれなりの時間が必要だから、
結果的に日本人が本を読む時間の総数は減っていく。

まあ、しかしこの現実はいかんともしがたいわけで。
まさか、
ブログをやめましょう、なんて動きも起きないでしょうし。

となると、
出版社の人間としては、
ブログを対立する存在と考えるのではなく、
むしろブログから学ぶべきなのでしょう。

なぜブログを書く人がこんなに増えているのか。
ブログで評判のいい本とはどんなものなのか。
ブロガーたちに自社本への興味を持ってもらうためにはどうしたらいいのか。

あれこれ考えなくては。

だって、ひょっとしてひょっとしたら、
自社本に対して、
1000万人のブロガーが興味を持ってくれるのかもしれないのですから。

2009年7月10日 (金)

5 二番煎じの問題

昨日、東京国際ブックフェアに行ってきました。
出版社さんや印刷会社のブースをあれこれ見て回り、
講演会2本を聞きました。
1本目が姜尚中氏。2本目が干場弓子氏(いわずと知れたディスカバートゥエンティワンの社長)。
それぞれ、非常に刺激的で、特に干場氏は、1時間の中によくこれだけの内容を詰めたなあ、
とびっくりしてしまった。

興味深かったのは、お二人が期せずして似たようなエピソードを語ったこと。

姜氏。
『悩む力』がそれなりに売れた後、7社から執筆依頼の手紙が来た。
そのすべてが「○○力」というもので、「やれやれ」という思いと同時に、
藁にもすがりたい編集者の思いを感じた。

干場氏。
勝間さんや小宮一慶さんの本がヒットした後、お二人に他社からも執筆依頼がたくさん来たが、
見せていただくと、その多くがディスカバーの二番煎じ。
この話をすると、他社の若い編集者から、
「干場さんは社長だからいい。自分が企画会議に何か出そうとすると、『その著者はどのくらい売れているのか』『類似本はどれだけ売れているのか』と必ず聞かれる。
だから、どうしても売れ筋の著者と企画になるんです」
と言われた。

(以上、お二人の発言は、メモと記憶を頼りに、私なりにまとめたものであり、
ご発言どおりの正確なものではありません)

聞いていて、「ふううむ」と思った。
おそらく、お二人のご指摘どおり、この業界、「二番煎じ」がはびこっているのだろう。

幸いなことに、小社の企画会議では、「二番煎じ」が嫌われる。
それはその著者の前作と変わらない。
その人に、今さらその切り口か。
こんな感じで罵倒されておしまい。
たぶん、これは社の伝統と言うか、文化なんだろうな。

だから、この点は非常にありがたいし、「強み」と思うべきなのだが、
二番煎じを嫌うあまり、売れている作家さんへのコンタクトそのものを、
とらない傾向があるような気がする。

干場社長のご発言の中に
「something new 学びはするけれど真似はしない」
というフレーズがあった。
このことをじっくり考えなくては。

2009年7月 9日 (木)

4 仮説を立てるということ

前回の記事に「作者の肉声を聞きたい人が増える」
と書いたのは、私なりの予想を今年のはじめに考えたから。

当時は文庫編集部でしたが、今年、どういう文庫が読まれるか、
自分なりに予想を立てたわけです。

で、その中に「 リアルが求められる」と書いたわけで。
以下に、「2009年の予想」を貼っておきます。

この予想、言わば私なりの「仮説」。
正直、当たるかどうかはわかりませんが、
少なくともこういう仮説を持っていなくては、
本の企画が立てられないと思うのですよ。

●自分が主役

自分自身と、自分の周囲数メートルが興味のすべて、という人が増える。
その結果、
自分の主張を、ブログなどで発表したい、という欲求はますます大きくなる。
そんな人たちに、どうすれば本を手にしてもらえるのか?
「この本は、まさに私のことだ」と思ってもらえるテーマ。
「とにかく読まなくては」と有無を言わせず思わせる強烈なテーマ。
「読者参加型」、つまり読者自身が主役になるもの。
膨大なブログの中から、本にできるコンテンツをいかに探すか、も課題。

●ネットとの共存

書評ブログ、ネット書店、ネットでの宣伝など、
インターネットの存在がますます大きくなる。もう、後戻りはできない。
これらをいかに販売促進に活用するか、もっと考えたい。
新聞宣伝だけに頼っている時代ではない。では、どうするか。
「ネットで口コミを起こすための方法論」をもっと考える。
当然、自社サイトの今以上の活用が必要だし、
アマゾンのなか見!検索やオトバンクの活用は必須。
さらに、新しい媒体が出てきた時にすぐに手を出すフットワークの軽さが必要。
ネットでの広告について、もっと研究する必要がある。
ミクシィやブログは、宣伝媒体としてもっと活用すべきである。

●リアルが求められる

ネットの重要性が増すからこそ、リアルが重要になってくる。
著者のサイン会や手書きポップはますます有効になるだろう。
著者の肉体感をいかにして読者に伝えるか。
顔写真の効果的な使い方を考えるべきかも。
部分的に手書きの本はどうか?

●頼れるのは自分

「不景気」といわれる状態は当分続く。突然の解雇、ということも考えられる。
政治の混迷もしばらく続くだろう。
そのような状況で頼れるのは、最終的には自分だけ。
自分がスキルアップするための「勉強」と、
「健康」維持の本がますます読まれる。

● 日本への興味

アメリカ経済がおかしくなっている今、日本を見直す動きが出てくる。
その結果、日本史や日本美術、古典芸能を勉強したいと思う人が増える。
だから、そういったテーマの本を考えたい。

2009年7月 8日 (水)

3 紀伊國屋ホールのトークショーに参加して

今週の月曜、7月6日に、

新宿・紀伊国屋書店さんの紀伊國屋ホールに行ってきました。

勝間和代さんのトークショーを見るためです。

勝間さんの話、いろいろ勉強になったのですが、

それと別に感じたのは、このような「場」が必要だよなあ、ということ。

つまり、作家さんと読者の交流の場、といいましょうか、

本を出した人を生で見ることができる場所が、

これからどんどん必要になってくるのではないか、

と感じたのです。

作家さんもブログを持つのがごく普通となった今だからこそ、

皮膚感覚というのでしょうか、作家さんの生の姿、肉声を見聞きしたい

という気持ちが強くなってくるように思うのです。

まあ、以前だったらサイン会でしょうが、今回のようなトークショートか講演会のほうが、

いいかもしれません。単なるサイン会より、お徳感がありますから。

で、そういう場所としては、紀伊國屋ホールのような書店さんの空間、というのも

考えられますし、出版社の会議室でもいいかもしれない。

で、参加した人で、ブログを持っている人は、そのことをブログに書いてもらう。

あ!

むしろ、ブロガーさん限定の講演会とか、サイン会というのがあってもいいかも。

演劇集団キャラメルボックスは、公演前にブロガーさん限定の記者会見を

やっているみたいで、例えば、これ。

そういうのが出版であってもいいかも。

皮膚感覚のアナログなイベントを、デジタルで発信する。

どうですかね?

もちろん、どんな著者ならやれるのか、よくよく考えないといけないけれど、

ブロガーさん限定のサイン会とか講演会。

少し真面目に考えてみようっと。

2009年7月 6日 (月)

2 出版社の数は3979

先日の朝日新聞夕刊(たしか7月4日)の記事によると、

出版社の数が4000社を割ったらしいです。

それだけ出版不況、ということらしいですが、

業界の中にいる人間としては、何を今更といいましょうか、

斜陽産業なんだからむしろ当然なんじゃないの? という気がします。

それに、じゃあ、新しい出版社がどんどんできればいいのか、

というと、それもちょっと違う気がしますし。数で計れるものでもないでしょう。

もちろん、この業界、新参者には非常に厳しいわけで、

その辺のところは是正すべきだと思いますが。

むしろ、こういう記事を、小さいながらも一面にすることのほうが、驚き。

で、ブログのスタート時に、こういう暗いネタを扱うのもどうかなあ、

と思ったのですが、自分が所属しているところを「斜陽産業」と認識していることは、

スタート時に表明しておいたほうがいいと思い、ネタにした次第です。

ただ、私、根が楽天的なのか、業界全体は斜陽産業でも、

その中にいる人間はまだまだやれることがあるはず、と思っています。

私の場合は編集なんだから本作りはもちろんですが、

宣伝、販売、流通のこと、あるいは情報発信。

まだまだやれる。やっていない実験がいろいろある。

まあ、このブログも、言ってみればその実験のひとつなわけで。

というわけで、斜陽だけどまだまだやれる、という宣言でした。

あ、参考までに朝日の記事は、これです。

(うわ。リンク貼れた。ブログ、すげえ)

長くなる過ぎるけれど、上記サイトがなくなると困るので、記事テキストも貼っておきます。

減る出版社…昨年度末4000社割れ、創業わずか9社

 国内の出版社数が、08年度(09年3月)末現在で、30年ぶりに4千社を割ったことが、出版年鑑などを発行する出版ニュース社(本社・東京都千代田区)の調べで分かった。創業した出版社の数も戦後はじめてのひとけた台に減り、出版不況を裏付ける現状が明らかになった。

 出版社数は、08年度末で3979社。79年度の4092社からずっと4千社台を維持し、97年度には4612社まで増えたが、その後は倒産・廃業が増え、低落傾向が続いていた

 また、08年度に創業した出版社は9社にとどまった。戦後は、まだ混乱期だった48年度の95社が最も多く、78年度まで毎年32~83社で推移してきた。それ以後は減少傾向が続き、07年度は19社にまで落ち込んでいた。

 出版ニュース社の清田義昭代表は「先の見えない出版業界の現状が数字からも分かる。低落傾向はしばらく続くかもしれない。多様な出版、多様な言論が衰退していく危機感を感じている」と話している。(西秀治)

2009年7月 5日 (日)

1 まずは始めてみます

ブログを持っていたほうがいいのかな、と昨年あたりからじわじわ思っていたのですが、

ミクシィで日記書いているからまあ、いいか、という思いもあり、

まあ、そうはいっても、やってみなくちゃ分からないこともあるだろう、

というわけで、あまり深く考えず、始めることにしました。

今年(2009年)4月の人事異動で単行本編集になりましたが、

それまで約20年、文庫編集部で文庫、特にノンフィクションを作っていました。

4月からの単行本でも、メインとなるのはノンフィクションであります。

このブログでは、仕事の中で感じたことを記録したり、

出版業界でのあれこれを備忘録風に記したり、

の予定です。

ミクシィとの記事の割り振りなど、これから考えなくてはいけないこともあれこれあります

が、まずは記事が100本になるまでは、やってみます。

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