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2009年12月18日 (金)

145 「芸は盗めというがあれは嘘だ」

昨日は会社帰りに日経ホールに行き、
全日空寄席を見物しました。
全日空の機内で流している放送用の、落語会。
かなりいいメンバーで、立川志らくや柳亭市馬を堪能しました。

志らくといえば、
兄弟子である立川談春が昨年、『赤めだか』というエッセイを出版しました。
談春の青春時代、と申しましょうか、
師匠である立川談志に弟子入りし、修行する日々を描いています。

この本、読む人によって感じる部分が違うと思うのですが
(それは、上質のエッセイの必要条件では、と思うのですが)
私がもっとも感銘したのは、
談志という落語の天才が、
弟子に対しては極めて論理的に稽古をつけている
、という部分。
特に、
「芸は盗めというがあれは嘘だ。教えるほうに論理がないからそういういい加減なことを言うんだ」
このセリフにグッと来ました。

つまり、談志は落語を
「芸」という言葉でごまかさず、言語化できるわけです。
だから、弟子にきちんと教えることができる。

ここでいきなり仕事の話になるのですが、
後輩がいる40過ぎのサラリーマン
(って、つまり私ですが。私、単行本編集は新人ですが、その前に文庫を20年近く編集してました)
としては、後輩に仕事のあれこれを教える必要があるわけです。
(あのう、「それだけの実績が自分にあるのか」という極めてまっとうな質問は、ご容赦ください…)

で、その時に、
「仕事なんてものは、先輩のやり方を見て盗め」
「仕事は、数をこなしているうちに覚える」
なんて言うのは、教える側に論理がないからではないか、と思うわけです。
仕事のやり方を言語化して教えたほうが、
たぶん後輩の仕事を覚えるスピードは、速くなります。
それはつまり、私自身が楽になるわけです。

というわけで、できるだけ自分の仕事のやり方を言語化しなくては、
と思っております。

とはいっても、
仕事のやり方をすべて言語化するのは、正直難しい。
先日の記事に書いたように、編集者の仕事って、

1 お原稿をもらう
2 お原稿を本にする
3 本を世間の人に知ってもらう

の3つの要素があると思うのですが、
「1 お原稿をもらう」は
企画を立て、著者候補を説得する、といった要素も含むわけで、
企画の立て方なんていうのは、正直言語化しにくい。

「2 お原稿を本にする」というのは、
読者にわかりやすく伝えるための工夫あれこれですから、
これは言語化できます。
ただし、それぞれの本で個別に論じることになると思いますが。

というわけで、言語化が比較的簡単で、後輩に教えやすいのは、
「3 本を世間の人に知ってもらう
ではなかろうか、と思います。
これは、どんな工夫をしたか、メモを残しておけばいいわけで。
で、将来、新しい工夫を思いついたら、そこに書き足していけばいい。
ですから、言語化しやすい、というより、
言語化して、編集部内の共有の情報にすべきだと思うのです。

というわけで、
担当させていただいた単行本『ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣』
において、どのようなことを行って世間の人に知ってもらったか、
ワード原稿にまとめ、編集部共有フォルダに入れました。

……ええと、ここで終わってしまうと、社外の方たちに怒られそうなので、
この長文記事に付き合ってくださったお礼として、
上記ワード原稿を以下に貼っておきます。
ただ、さすがに全文はちょっと…と思いますので、
見出しだけ、ということでご容赦ください。
(それにしても、長い記事だ…)

【この本を世間の人に知ってもらうための工夫】
●自社サイトでの「美月あきこ書籍化プロジェクト」
●ツイッターの活用
●ミクシィの活用
●動画の活用
●メールの活用
●文庫編集部ブログでの宣伝
●著者ブログでの宣伝
●個人ブログでの宣伝
●献本リスト

……こんなやり方もあるよ、とお思いの方は、是非メールをくださいませ。

【本日のアマゾン】
・『新・プラットフォーム思考』2位。1位は『フリー』。
・『なぜ格闘家は3時間で3kg体重を落とせるのか?』ランクイン。なるほど、こういう切り口があるか。
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