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2009年12月 8日 (火)

135 パブラインのおはなし

どの業界でも同じでしょうが、
出版業界の人間なら誰もが知っているけれど、
世間の人はほとんど知らない専門用語があります。
ゲラ、とかツカミホン、などなどですが、
「パブライン」もそうではないか、と。
これ、紀伊国屋書店さんが行っているサービスです。
紀伊国屋書店さんのサイトによれば、

「POSレジで管理される紀伊國屋書店全店の販売情報を、
インターネットを通じて出版社やその他のメディアに公開しています。
販売データ分析による増刷手配、また購入者の性別や年代ほかのデータ分析による
新商品のマーケティングなど、Publineを有効に活用する出版社、マスコミ各社は
350社を越えています。」

ということで、要するに、全国の紀伊国屋書店で本や雑誌がどんな風に売れているか、
パソコンでわかってしまう、
というものです。

実は、文庫編集部時代、パブラインはあまり使ってませんでした。
よく見ている編集者もいましたが、
文庫の場合、同時に何点も出すので、
1点あたりの動向をジックリ見るような余裕がなかった、
のだと思います。

今回、単行本編集部に移ったことでもあり、
パブラインをちらちら見るようにしたのですが、
これ、やはり面白いわ。

紀伊国屋さんで、今日、どんな本が売れているのか。
自社の本でどれが一番売れているか。
あの本は、全国のどこでもっとも売れているのか。
あの本は、自社のこの本と比べて売れているのかいないのか。
他社さんがガンガン宣伝しているあの本は、実際のところ、どんな売れ行きなのか。

(他社さんの本のデータも見ることが出来る)
…なんてことが、簡単にわかってしまうのです。
あ、ちなみに紀伊国屋さんの売上って、日本の書籍全体の約5%なんだそうです。
ということはつまり、パブラインの数字を20倍すると、
その本の総売り上げの見当がつく、らしいです。
(これ、あくまでも理論上の話ですよ)

というわけで、ここ数日、毎朝チェックしてますが、
あまりに面白いのでつい1日に何度も見てしまう。
それが最大の問題かもしれません。

もっとも、私が見ているのはごくごく表層的な部分だと思います。
パブラインって、1契約あたり月に10万円らしいので、
元が取れるくらいに、データを使い倒そうと思います。(今後の課題)

パブラインという存在を初めて知ったのは随分前ですが、
「紀伊国屋さんくらいのスケールになると、
どんな本が売れているか、という情報も商品になるんだ」
と非常に驚きました。
自社の売上データがお金になるなんて、凄いと思いませんか?
もっとも、それが商品になるということは、
出版業界になんらかの歪みがある、ということなのかもしれませんが。
(この辺のことはあまりに長くなるし、知識が追いつかないので省きます)

ちなみに、ネットをあれこれ検索していたら、

パブラインで、1か月100冊で「まあ成功」、50冊で「そこそこ」

という記述を見つけました。これって、全店で?
だとすると、美月あきこさんの新刊『ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣』は
発売1週間で「まあ成功」は軽くクリアしているんですが…。
ううむ。そんなに簡単なわけはないよなあ。

ところで。

素朴な疑問なんですが。
莫大なお金とスタッフ(あるいはファン)を持っている著者だったら、
全国の紀伊国屋書店さんで自著を購入することで、
パブラインのデータを捏造できるのではないでしょうか…。
まあ、紀伊国屋さんにとっては売れ行き増につながるから、
問題ないのか。

【本日のアマゾン】
・『フリー』1位に。
・『漂流する広告・メディア』ランクイン。気になる。
・『社長さん! あなたの資産と会社を守る最後の一手、教えます!』ランクイン。長いタイトルだ。

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おお、書き込みありがとうございます。
著者の方に書き込んでいただき、
恐縮です。
これからもよろしくお願いします。

勉強させて頂きました。

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