180 【本】目のつけどころ
久しぶりに、読んだ本の感想です。
読んだのは、『目のつけどころ』
『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』で知られる公認会計士・山田真哉さんが、
会計以外のテーマで初めて書いた本です。
「目のつけどころの教科書」、とお書きになっている通り、
構成がカチッとしています。
1・2部で「長考フレームワーク」(アイデアや発想を生み出す)
3・4部で「瞬間フレームワーク」(説得力や切れのある発言をする)
読了すると、アイデアの作り方から、会議でいきなり話をふられたときの対処法まで、
身につけることができるという、凄い本です。
いつものことながら、印象的だったフレーズをいくつか。
・目のつけどこがよくなるためには視点を増やさなくてはならない。
・こじつけによって生まれた分析が重要。
・増やした視点は紙に書き出す。思考の外部化。これが人間の人間たるゆえん。
・人に対して何かを最大限効果的に伝えようと思ったら、人はたとえ話以外に伝えるすべを持たない。
・誰かの目のつけどころのよさに感心し、「これ、いい」と真似したもののほうがずっと効果が高い。
・テレビはどんどん見よう。テレビがつまらないのは見ている自分の感度が鈍っているから。
・ほめるときは目線を上げる。
↑
テレビの話は印象的でした。たしかに、そうかも。
山田さんの本にしては珍しく、「です・ます」調ではなく、「だ・である」文体。
これ、考えたうえでの選択なんだろうな。
「5つの3秒テクニック」「黒十字アイデア法」など、
これは? と思わせるネーミングが絶妙です。
絶妙と言えば、カバーデザインも絶妙。
タイトルとキャッチコピーが一緒になっているのです。
そのまま真似するわけにはいかないけれど、
こういう帯の使い方、自社本でも考えてみたいなあ。
200ページ未満の薄さで、文章もとても読みやすいが、中身は濃い。
再読しなくちゃ。
【本日のアマゾン】
・『巻くだけダイエット』と『フリー』が相変わらず強い。
・『Paris発、パウンド型で50のケーク』ランクイン。パウンドケーキ形をした銀の箱にレシピ本、ミニパウンド型、スプーンの3点をセット、とのこと。面白いこと、考えるなあ。現物見てみたい。
・『ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣』28位。ありがたいなあ。
・『Googleの正体』ランクイン。気になるが、この本とツイッター本、どっちを先に読むべきか。
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