236 【本】『怒る企画術!』
先日、『怒る企画書』を読みました。
著者の吉田正樹さんは、元フジテレビのプロデューサーで、現在は渡辺エンターテインメント会長。
「トリビアの泉」や「やるならやらねば」を作った人です。
テレビ番組、それもエンターテインメント系の人の本って、
勉強になるというか、
私自身の仕事のヒントになるものが多いように思います。
昨年読んだ『企画の王道』も面白かったし。
というわけで、この本も期待以上に面白く読みました。
読んでいて「お!」と思った部分には線を引くようにしているのですが、
電車の中などでは、そういうことができないことがあります。
で、そんな時はページの上のほうを折るようにしているのですが
(ちなみにこれ、ドッグイヤーというらしいですが)
この本では、かなり折りました。
そういう、気になる記述をいくつか書き出してみます。
・数字が取れないクイズ番組は、どこか視聴者をなめているというか、
「ま、こんな感じかな」というところが出すぎているように思います。
(耳が痛いです…。まったく同感)
・「誰が、何を、どうする」で説明しきれない企画は、あまりいい企画とはいえないのです。
(なるほど!)
・タイトルを決めるとき(中略)誰が書いたかわからないように名前は伏せて、タイトル案だけをホワイトボードに
100個ぐらいどんどん書いていく。
(これ、真似したいなあ…)
・タイトルを決めていく作業が、実はコンセプトを決めていくということにもつながります。なかなかタイトルが決まらないのは、コンセプトが曖昧だったからだ、ということに気づいたりします。
(これも同感。タイトルに関する会議でようやく決まるタイトル、というのは、よろしくない結果になること多し)
・タイトルは、口に出したときに言いやすいとか、記憶に残りやすいということが大事です。字面だけでなく音の響きも重視します。
(あ、この観点はなかったかも)
・燃える闘争心を持つ人たちに共通するのが、「ものすごくたくさんムダな弾を撃っている」ということです。
(そうか。そうだよなあ)
・なんとなく「これがいいな」と思ったら、みんなも同じように思っていた。そんなふうに、自分の感覚が大勢の人の感覚と一致することが、クリエーターの条件の一つである
(コマーシャルなどで気になるタレントがいたら、名前を覚えておこう)
・僕たちが求めているのは、アイデアのかけら(先輩、後輩、関係なく喋れる雰囲気が大事である)
・自分がいいと思ったものを人にすすめることはとても大事です。
(あ、これは職場で実践したい)
…こうやって書き出すと、なんだか小難しい面倒な本みたいですが、
「あ、この番組知っている」といった感じで番組の実名がどんどん出てきますので、
業界裏話的な部分もあり、スーッと読めます。
ちなみに、
「爆笑レッドカーペット」は、当初、吉田さんは反対だったらしいです。
芸人がずるずるっと消えていくというコンセプトが、
それまでのお笑い番組の常識からは、
外れたものだったらしいのです。
それを形にしたのは、後輩の熱意。
この辺の話も、興味深く読みました。
この本の存在、最初に知ったのは
ツイッターだったと思います。
ツイッター、恐るべし。
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