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2010年4月23日 (金)

270 【本】電子書籍の衝撃

今、話題の『電子書籍の衝撃』を読みました。
著者の佐々木俊尚氏の講演を聞きに行ったことがあるんですが、
この講演会も、衝撃的でした。
何しろ、会場はダイヤモンド社だったんですが、
最後に佐々木さんが、
「今日のテーマで、本を出します。ディスカバー21から」
と発言。
ここはダイヤモンド社なのに? と衝撃的でした。

で、その時おっしゃっていたのが、
この本です。

前半で、
アマゾンとアップルによる、電子書籍のプラットフォーム戦争が描かれるのですが、
これが実に興味深い。
両者ともに、よく考え込まれた戦略を展開しています。
こんな企業を相手に、日本の出版社は戦えるのかな?
と不安になってきます。

日本の出版業界の特殊性も手際よくまとめられていて、
勉強になりました。
雑誌と書籍が同じ流通に乗っている点が問題、
という指摘があって、「なるほど」と思いました。

マイクロインフルエンサー」という概念も出てきます。
自分にとって、最も良い情報を与えてくれる人、
ということでして、
例えば、食べログにはたくさんの人がレストランの感想を書いていますが、
その中から自分の舌と似た人を見つけられれば、
その人のレストランの感想は、
自分にとって、最も良い情報となる。
それは、例えばミシュランなんかよりも、有効。

同様に、たくさんの書評レビューの中から、
自分の感覚と似た人を見つけられれば、
その人の本のレビューは、
「売れ筋ランキング」なんかよりもよほど良い情報となる。
という考え方です。

こういうことが、ネット社会では可能になる、
という指摘なのですが、
これって、実は極めて人間くさい行動のような気がします。
ネット時代だからこそ、人間の力が求められている、という感じでしょうか。

ケータイ小説を買う人は、同じ本を4冊買う、
という書店員さんのコメントも興味深かったです。
すなわち、「自分用」「部屋に飾っておく用」「保存用」「友達に貸す用」の4冊。
つまり、ケータイ小説のファンにとっては、
ケータイ小説の本は、宝物のような存在らしいのです。
この辺に、本のこれからの姿のヒントがあるような。

ただし、
ケータイ小説そのものは、
以前のような売り上げではなくなっているはず。
その辺の考察も、ほしかった気がします。

本にかかわっている人間にとっては、
「電子書籍」という切り口で、
出版業界の現状を説明してくれている本書は。
非常に勉強になります。
もうちょっと日が経ってから、
改めてもう一度読むつもりです。

【本日のアマゾン】
電子書籍の衝撃』はアマゾンで25位。
・『葬式は必要』ランクイン。まるで、勝間・香山論争のような感じ。
課長のスキル』ランクイン。こういう需要があるのか。


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