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2010年12月16日 (木)

497 ポプラ社の話題の新刊のシール問題について

おととい、昨日と酒宴が続き、ちょっと二日酔い気味です。
年末ですね。

そんなことはさておき。

何かと話題になっている、ポプラ社の新刊「KAGEROU」を読んでみました。

※以下、ネタばれにならないように気をつけて書きますが、
ピュアな状態で読みたい、という方は、この記事、飛ばしてください。


いいですか?

いいんですね?

じゃ、書きますよ。

アマゾンのレビューでは、かなりの酷評が並んでいるようですが、
読んでみてまず思ったのは、「そんなに悪くはない」。

もちろん、突っ込みどころはたくさんあります。
同じ設定でも、もっとうまく作れるんじゃないの、という気はしますし、
「生命」の大事さ、見たいなテーマも、あまり響いてこない。
後半の展開は、とんでもないというか、
「これ、ギャグなのか」
という感じで、前半部分のトーンととかなり違和感がありますし。
そういえば、
タイトルの意味は、なんだったんだろう?

この作品が新人賞の大賞を取ったということは、
他の応募作品はこれより下、ということになるわけで、
むしろそっちのほうが驚き、であります。

ただ、非常に率直に言ってしまえば、
このくらいのレベル(という表現はちょっと危険ですが)の小説って、
活字になっているものがあると思うのですよ。
この小説だけが酷評されるのは、
なんだかかわいそうでありますよ。

それに、非常に短時間で読めます。
だからといって、文字量が極端に少ない、
というわけではないのです。
これって、読みやすいということでは?

おやじギャグが寒すぎる、
という指摘もあるようですが、
あれは「伏線」でありますよ。


まあ、私の感想はおいといて。

読んでいて気になった個所が2点あります。
今回のブログは、この話が本題でして。


最後のほうに出てくる「シール」と、
29ページと30ページのノンブル(ページ数)だけが、
手書き文字風の書体になっていること。
この2点が、気になるのです。

「シール」に関してはいろんなところで話題になっているようで、
とんでもない誤植などと言われてますが、
これ、誤植ではないんじゃないか、と思うのです、私。

著者の要望、だと思うのですよ。

人名の間違い、ということになっていますが、
編集者だったらここでの誤植、絶対にあり得ません。
私、「絶対」という言葉はあまり使いたくないと思っているのですが、
これに関してはあえて使います。
あの箇所での人名ミスは、絶対にない。
編集者として、ありえない。

読めば分かりますが、あそこは人名が続く個所で、
万が一にも名前を間違ったらすぐにわかる。

それに、本の編集をしていると
「ここは絶対に間違ってはいけない」、という個所があります。
もちろん、他の個所だって間違ってはいけませんが、
例えば、料理本だったら調味料の分量とか、
情報系の本だったらお店の電話番号とか。

同じように、あの本のあの箇所は、
絶対に間違ってはいけないところです。
というわけで、あそこは誤植ではない。
わざとシールを貼ったのです。
…と、私は思います。

ネタばれになるから書きづらいのですが、
読めば、あそこにシールを貼った必然性が分かります。


で、このシールだけだったら、
「誤植」だと誤解されてしまう可能性もある。

それを避けるための工夫が、
29・30ページの手書き文字風ノンブル、だと思うのです。

ここを手書き文字にしている理由は、
本の後半に出てきます。

ただ、絶対に手書き文字にする必然性はありません。
普通のノンブルでも、意味は通る。

それをわざわざ手書き文字風にしたのは、
紙の本だからできる「遊び」をしています、
という著者のアピールだと思うのです。

同時に、
「シール」も、わかっていてやっている「遊び」なんですよ、
というアピールなのではないか、と。


というわけで、
もし上記仮説が正しいとしたら、
この著者、なかなか凄いことを考えているのではないでしょうか。
紙の本でしかできないことを、やったのですから。


もちろん、私の単なる深読み、という可能性もあります。

この仮説を検証するために、
この本の重版を見てみたい。

私の考えからいうと、
重版でもシールは残っているはずなんですが…。

お金かかるから、少部数の重版ではやらないかなあ。

【本日のアマゾン】
・『KAGEROU』依然として1位。
・『日米 地獄へ道連れ経済』18位。ランクアップしている。
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