最近のトラックバック

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ

« 528 カウントダウン14日 | トップページ | 530 女子勉さんのセミナーに参加 »

2011年1月18日 (火)

529 作家さんとの付き合い(思い出話です)

このブログを読んでくださっている方から、
先日、リクエストをいただきました。

著者との付き合い方」を取り上げてほしい、とのこと。
こういう反応がいただけること、とてもとても嬉しいです。

というわけで、著者さんとの付き合いについて書こうと思うのですが、
それがリクエストしてくださった方のご希望に添える内容かどうか、
この点は大いに不安であります。


入社して最初に配属されたのは文庫編集部で、
文芸が中心でした。
著者さんとのお付き合いは、文芸の著者さん、
つまり、いわゆる作家さんの担当からスタートしたわけです。

特に、ベテラン作家さんたちの担当ということになりました。
おそらく、ベテラン作家さんであれば、
新人編集者(つまり私)のとんでもないミスも、
まあ、許して下さるだろう、という編集長判断だったと思います。

そんなわけで、
自分の父親のような作家さんのところに伺っては、
お原稿をいただいていたわけですが、
ある時、某ベテラン作家さんが私に向かって、

「原稿の感想をすぐに言ってくれるから嬉しい」

とおっしゃったのです。
これは正直、驚きました。
相手は、その道数十年の大ベテラン。
芥川賞をはじめ、文芸に関する賞をいくつも取っていらっしゃいます。
そんな方が、入社1年目の、文字通りの新人編集者の「感想」を気にしていらっしゃる。
それだけ、作家さんというのは不安なのか。と思ったわけです。

そんなわけで、
いただいたお原稿の感想は、できるだけ早くお伝えする。
というのを自分に課すようにしました。
もちろん、ごそっと数百枚いただいたら、
その場での感想なんて言えませんが、
できるだけ早く拝読して、
お伝えする。

そして、もうひとつ。
感想をお伝えするときは、
嘘をつかない。

これは、私の記憶力が物凄く悪いからなんですが、
相手の顔色を気にするあまりに
嘘の感想を口にしてしまうと、
次にお会いした時に、
たぶんそのことをコロッと忘れてしまうのです。
で、前回と違う感想を口にしてしまう。

これ、言われたほうは「信用できない奴だな」と思うと思うのですよ。
もちろん、作家さんに言ったことをすべて覚えられる記憶力があれば、
その場その場でうまいことが言えるのでしょうが、
私の記憶力ではまず無理。

というわけで、嘘はつかない、ということも自分に課しました。


そんなわけで、このベテラン作家さんには、
いろんなことを教えていただきました。
人間的にも素晴らしい方で、
一緒にいられるだけでとても楽しく、
銀座の飲み屋さんを二人ではしご、
なんてこともしばしばありました。
(昔は、そういうことがあったのです)

で、あるとき、銀座の飲み屋のママさんが、
「先生、この人(私のことです)のどこがよくて、
いつも一緒に飲んでるの?」
と質問してきました。

先生、どんなことを言って下さるんだろう、
と私もドキドキしながら先生のお返事を待っていたのですが、

「うん、自分から帰る、と言わないのが素晴らしい」

というお返事で、
私、思わず椅子から落ちそうになりました。

というわけで、
作家さんとのお付き合いでは、自分から帰ると言わない。
ということも、自分に課すようにしました。

ベテラン作家さんとご一緒させていただいた時間、
いい思い出です。

それだけに、数年前にお亡くなりになったときは、
ショックでした。

…というわけで、作家さんとの付き合いの思い出を書いてしまいましたが、
これでリクエストにお答えしたことになるのでしょうか…。

今、私がお付き合いしている著者さんの多くは、
作家専従ではありません。
会社の社長さんとか、学校の先生とか。
それだけに、文芸の作家さんとはまた違ったところがあるんですが、
その辺のお話はまたそのうちに。

リクエストといえば、
社の後輩女子からは、リクエスト、ないなあ…。

【本日のアマゾン】
・『苦役列車』1位。『きことわ』3位。芥川賞効果だ。
・西内賢太氏の作品、他にもかなり入っている。
・『世界に通用する子供の育て方』ランクイン。気になる。

« 528 カウントダウン14日 | トップページ | 530 女子勉さんのセミナーに参加 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメント、ありがとうございます。とても励みになります。
拙ブログが少しはお役に立てたようで、うれしいです。
文芸時代に比べ、ノンフィクション担当になってからは、
私も作家専従でない方たちとの付き合いが増えました。
その辺のことを次回は書きたいと思ってます。
今月中には、と思ってます。よろしくお願いします。

先輩との付き合い方も、
難しい問題ですよね。この辺のことも書けるといいなあ。

リクエストに応えていただきましてありがとうございます!大変嬉しく拝読しました。こんなに早く対応してくださるなんて! さすがです。
「すぐに感想を言う」・・・そうですよね、うーん、やばい。わが身を振り返ると・・・という時があります。
時、というか「人」か。猛省しました。

結局、仕事に対する誠実さが欠けていたんだなと気づかされた次第です。

あ、私が今まさに直面している悩みが、作家専従じゃない方のお原稿の修正依頼と、方向性の誘導法です。導く先が正しいかどうかの自信もないんですけども(ため息)あーあ。気が重いぃ。
というわけで、次回もぜひぜひ♪よろしくお願いします。

ちなみに私も会社の先輩編集者にはあまり相談しないかも。こういう漠とした相談をするタイミングがなかなかないんですよね~。もちろんトラブルの芽は、しかるべき人の耳に入れて、アドヴァイスをもらいますが(その後のため)、こういう質問をなんか気軽に、聞けたらいいですのに。飲みにいったりしないからかな・・・。いや、これも自分の人脈のなさかも。 若造なんで、もっと謙虚に、ていねいに仕事しなければ!!
長文しつれいしました。本気で吐露ってしまいました、恥ずかしい!(苦)


コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1240542/38522591

この記事へのトラックバック一覧です: 529 作家さんとの付き合い(思い出話です):

« 528 カウントダウン14日 | トップページ | 530 女子勉さんのセミナーに参加 »