最近のトラックバック

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ

« 544 「企画の通し方」について考える | トップページ | 546 編集者の顔写真入りポップ »

2011年2月 4日 (金)

545 【本】『吉祥寺の朝日奈くん』


今年は仕事関係以外の本もたくさん読もう、
というのをテーマにしておりまして、
小説にもあれこれ手を出しております。

で、本日読了したのが、
吉祥寺の朝日奈くん』(中田永一著)。
これ、自社本であります。

自社本のことを書くのはどうかなあ、という気もしないではないのですが、
とにかく、とても面白かったのです。
その勢いで書いてしまいます。

恋愛小説5編が収録されている短編集です。
(1本はちょっと長いですが)

主人公は高校生や大学生、せいぜい20代半ばの人たちで、
とにかく若い。
そして描かれる恋愛も、すべて、
これから始まる、あるいは始まったばかり、
というところで終わります。

すべて主人公の視点で描かれているので
(「私」「僕」の視点で話が進んでいく)
これはつまり、
主人公が新しい恋に直面するところで終わるわけで、
読後感がとてもいい感じなんですよね。

しかし、
この短編集、単なる恋愛小説で終わっていません。
どれも、ひとひねりがあるのです。

高校生の交換日記、と思って読み進めたら、すぐにとんでもない展開になる超絶技巧の「交換日記はじめました!」
(交換日記がどんどん変質していくのが面白い)

時系列をわざとずらしたことで、ラストの1行にニヤリとしてしまう「ラクガキをめぐる冒険」
(主人公の恋愛の相手、ホントにちらっとしか出てきません)

コメディとしか思えないのに、やはり最後でグッとくる「うるさいおなか」
(このタイトルは、『蹴りたい背中』のパロディ?)

人妻との淡い恋愛を描いているのかと思いきや、終盤の怒涛の展開にひきずりまわされる表題作
(これ、書きようによっては完全なサスペンスになるのでは?)

そして、普通の恋愛小説に最も近いと思われる「三角形はこわさないでおく」にも、
あのシーンはこういう意味があったのか、と思わせる描写があります。

いい恋愛小説を読んだなあ、という満足感と同時に、
「こういう意味だったのかあ」と作者の伏線に感心し、思わず再読したくなる。

そういう作品群であります。
満足、満足。

【本日のアマゾン】
・『語りかける中学数学』ランクイン。これは朝日新聞記事の影響か。
・『斎藤一人の人を動かす』ランクイン。

« 544 「企画の通し方」について考える | トップページ | 546 編集者の顔写真入りポップ »

本の記録」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1240542/38737416

この記事へのトラックバック一覧です: 545 【本】『吉祥寺の朝日奈くん』:

« 544 「企画の通し方」について考える | トップページ | 546 編集者の顔写真入りポップ »