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2011年3月の29件の記事

2011年3月31日 (木)

598 時には雑誌のお仕事も

本をつくるためにはお原稿がいるわけで、
どうやって本1冊分のお原稿を書いていただくか。
編集者にとっては、常に大きな問題であります。

で、この解答としては、大きく2つあります。
その本のために1冊分まるまる書いていただく書き下ろしの場合と、
雑誌などの連載をまとめる場合、
このふたつです。
(最近は後者の変形として、ブログやメールマガジンの記事をまとめる、
というパタンもあります)

小説の場合は小説誌に連載していただいて、
それをまとめる、ということもあるのですが、
ノンフィクションのお原稿を掲載する媒体が、
小社にはあまりないのです。
したがって、私たちノンフィクションの編集部では、
書き下ろしでお願いすることがとても多いです。

そんな中、数少ない例外がイラストレーター・杉浦さやかさん。
小社の恋愛小説誌「Feel Love」に
「レンアイ滝修行」という連載をお願いしています。
この連載記事を、将来的には1冊にまとめます。

で、実は私、杉浦さんの担当でして。

若い女性に大人気のイラストレーターさんの担当を、
おじさんがやっていていいのだろうか。
という素朴な疑問があるのですが、
それはさておき、
次回の取材のため、都内と都内近郊の結婚式場に電話して、
取材依頼をしました。
ブライダルフェアの取材をするのです。

来月、取材することになると思うのですが、
担当の私も当然同行します。

この連載、以前は「合コン」とか「占い」などを
取材していまして、それらはさすがに私が同行するのも変なので、
後輩女子編集者に担当をお願いしておりました。

今回のブライダルフェアは、
上記のとおり私がくっついていくわけですが、
結婚を控えている男女もたくさん来ているわけで、
私と杉浦さん、父子のように見えるんだろうなあ…。
ドレス試着や料理の試食もあるそうなんですが。
まさか私、試着なんてことにはならないだろうな…。

それにしても。

ファーストクラス、ホームステイ、TOEIC、
そしてブライダルフェア。
我ながら、振り幅の大きい取材対象であります。

【本日のアマゾン】
・『玉川徹のちょっと待った!総研』ランクイン。テレビ番組の書籍化。
・『大河の一滴』ランクイン。新聞宣伝、大きかったなあ。
・『非常識な成功法則』ランクイン。なぜ今?

2011年3月30日 (水)

597 【本】『イロハからわかる編集者入門』

以前、「新人編集者にお薦めの本」って何があるだろう?
というテーマで記事を書いたわけですが、
その時にもタイトルを書いた
『イロハからわかる編集者入門』(櫻井秀勲著)
を読了しました。
以前にも読んでいるのですが、
後輩に薦めるにしても、どんな話か忘れていたんじゃ
かっこうがつきませんからね。

著者の櫻井さんは、
小社創業時の4人のうちのお一人。
ですので、個人的に面白く読みました。

ただ、私の入社時に、櫻井さんはすでに社にいませんでした。
この本、なぜ手にしたんだろう?
たぶん、いまは流通していないと思います。
(アマゾンだとマーケットプレイスで買えるようです)

メイン読者層は、出版社を目指している大学生だと思うのですが、
その一方で「編集者」というよりは「編集長入門」的な部分も多く、
大学生が読みこなすのは、結構大変かも。

・編集者にとって大切な3つの基礎力
・生きた文章―私の文章十則
・編集者の四大条件
・編集者に必要な○○心と××力
・編集長十則!

などなど、目次にはやたら数字が出てくるのですが、
この辺は小社の伝統といえます。
というか、櫻井さんがそういう方針だから、
小社の伝統になったんでしょうね。

さてさて。
後輩が「読みたい!」と言ったら、
貸しますかね。

【本日のアマゾン】
・『やめないよ』が上位にいるのはわかるとして、
『失敗の本質』18位というのが気になる。

2011年3月29日 (火)

596 自己紹介は大事

かなり昔なんですが、
吉本興業の重役だった木村正雄さんの本を
担当させていただいたことがあります。
(当時、文庫編集だったのですがなぜかこの本は単行本…)

その時の取材でだったか、
雑誌の記事だったか忘れましたが、
木村さんが興味深いことを指摘していました。

正月興行で、ナインティナインが関西(京都だったか大阪だったか)の舞台に立ったのですが、
まったく受けず。
控室にいた木村さんは、舞台にだれも出ていないのか、と思ったそうです。

そのころ、ナインティナインはテレビで大人気で、
受けないはずはないんですが、
そういう状況になってしまった。

で、その理由を木村さんが分析しているんですが、
「自分たちは何者で、どういうことをするのか」
という「自己紹介」をまったくせず、
舞台に出てすぐにネタを始めたから受けなかった。
挨拶は大事。
という話でした。
(すいません。昔のことなので細部は違うかも)

この話を、時々思い出します。

本づくりにおいて、
著者が挨拶するのは「まえがき」と
「著者紹介」(多くの場合カバーに印刷しています)。

すでに有名な著者ならば気にする必要はないのかもしれませんが、
まだそれほど本を出していない人、
そしてもちろんデビュー作の場合、
「まえがき」と「著者紹介」における挨拶は、
とても大事なんだと思います。

なぜ、この人はこの本を出せたのか。
それを説明する箇所なのですから。

その重要性を、編集者が指摘しなくてはなあ。
と改めて感じます。


それから。
挨拶する個所は、実はもう一か所あります。
すべての本、というわけではないのですが、
帯に入っている著者写真。
最近は、著者の顔写真を帯に入れることが多いようですが、
(以前から、ですかね?)
写真を見せる場合は
この人は何者なのか、簡単にでも帯で説明したほうがいいのかも。
という気がしております。

…書店をふらふらしていて、ふっと思いついたことでした。

今日はこれから外出。
アマゾンチェックは、元気があったら後ほど。

2011年3月28日 (月)

595 新たなるカウントダウン

このブログで何度も書いております通り、
担当させていただいた新刊
『おにぎりはどの角から食べるのがマナーですか?』(吉野椰枝子著)
が今月出たわけですが、
私の担当分、次回は6月になります。

実は小社の出版スケジュール、毎月出しているわけではないのです。
3月の次は4月、そして5月はお休みで6月、
となります。

で、4月に予定していた担当分が諸般の事情で延期となりまして、
結果的に、次は6月。

新刊の編集作業が本格的になってくると、
エクセルでスケジュールをつくるようにしているんですが、
それで6月の搬入予定日までを表にすると、
あと78日もあるんですね。
ずいぶん先だなあ…。

まあ、4月になったらすぐに時間が経ってしまうと思いますが。
そして、ひょっとすると6月は2冊同時刊行になるかも。
この辺のことは、たぶん今週中に決定すると思います。

上記『おにぎりはどの角から食べるのがマナーですか?』
をさらに売り伸ばしつつ、
6月刊の作業もじわじわっと進めていきたいと思います。

で、6月刊に関しましても、
このブログで随時ご報告させていただきます。
タイトルなど、まだ発表しづらいよなあ。

それにしても。
78日かあ。

【本日のアマゾン】
・『ガンダムが教えてくれたこと』ランクイン。ビジネスブックマラソン効果だな。
・『変化を生み出すモチベーション・マネジメント』ランクイン。

2011年3月27日 (日)

594 週刊ダイヤモンドの「営業」特集

週刊ダイヤモンド

今出ている週刊ダイヤモンドは、「営業術」特集。
週刊ダイヤモンドって、定番の特集テーマがいくつかあるようで、
「ホテル」や「ゴルフ」のことを定期的に特集してますが、
「営業力」もしばしば取り上げられます。
で、個人的に、営業特集号は好き。
自社商品を一生懸命売ろうとしている人たちが
たくさん出てきて、読んでいて元気が出てくるのです。

今号も、化粧品やビール、旅行などなど、
さまざまな業界のトップセールスが、
自らのノウハウを教えてくれます。

それと、今回面白いと思ったのは、
営業マン必携の文房具紹介ページがあったことで、
文房具ブーム、ということ?

ところで、
日本コカ・コーラ会長の魚谷雅彦さんが、
インタビューの中で興味深いことを言っています。

「営業の重要な役割は、
どこで何が売れているかといった生の現場情報を、
本社の商品企画、営業企画といった部門に伝えること」

これを魚谷会長は、
「フィードバック」ではなく「インプット」と呼んでいるそうです。

フィードバックは、すでに終わったことの分析といったニュアンスがあるが、
インプットには、商品を開発する前に生きた情報を伝える印象があるから。

自社ではこのインプット、どれだけできているだろうか…。

【本日のアマゾン】
・『人を動かす 新装版』ランクイン。たぶん朝日書評欄の力。
・『勤めないという生き方』これも朝日に出ていたなあ。
・3月新刊『おにぎりはどの角から食べるのがマナーですか?』レビュー4個、すべて★5個なのが嬉しい。あ、100位以内には入ってません…。

2011年3月26日 (土)

593 【本】『「ワーク=ライフ」の時代』

仕事と生き方に関するキーワード、
いろいろあります。
「ワークライフバランス」とか「レバレッジ」とか。

で、そんな「仕事と生き方」に関して、
本書が提唱しているのは「ワーク=ライフ」という概念。

「仕事こそ人生そのもの」という意識と取り組み方が
働く人を幸せにする、というもの。
実はこれ、本書でも説明されてますが、
日本人本来の、ごくまっとうな労働観だったように思います。

著者の中川さんは経営コンサルティング会社のアナリストで、
企業の人材育成やキャリアカウンセリングといった
人事系の分野で活躍しています。
就活生の相談に乗る一方で、企業の人事と話すこともあるわけで、
若い人(学生、ビジネスパーソン、ともに)の働き方に対する考え方に
精通しています。
だからこそ、彼らの労働間に危機感を抱いているわけで。

勤労モラルが低下し、働けるのに一生懸命働かない人たち
(著者は彼らを「仮面弱者」と呼んでます。このネーミング、面白い)
が増加することに対する危機意識、とでもいいましょうか。

そのような働き方よりも、
仕事こそ人生そのもの、という意識のほうが、
本人のためにも企業のためにもプラスになる。
と提案しているわけです。

そのためには、とにかく自分の仕事を好きになりましょう、
と主張しています。

私、「どうせ働くなら楽しくやりたい」と思うほうで、
自分の仕事も好きですから、
どちらかというと「ワーク=ライフ」的立場、だと思います。
しかし、同時に、皆がみんな、そういう立ち位置ではないだろうなあ、
とも思っているわけでして。

その辺のことに関しても、
本書はきちんと説明しています。
今後の職場で大事なのはダイバーシティ(多様性)であり、
「ワークライフバランス」を主張する人もいていいけれど、
「ワーク=ライフ」と考える人もいていいはずで、
その存在を認めるのがダイバーシティである、とのこと。
これは、「たしかに」と思います。

自分の仕事を好きになることも「ワーク=ライフ」においては大事ですが、
「ワーク=ライフ」的な先輩が多くなれば、
若い人たちもそれが普通と考えるのではないか、と。
私、年齢的には、ムリにも「ワーク=ライフ」を演じるべき立場ではなかろうか、
と読みながら思ったのでありました。

同時に、本書を通読して感じたんですが、
著者の中川さん、まじめな人なんだなあ。

【本日のアマゾン】
・『何でも見てやろう』ランクイン。ん?
・ここにきてまたAKBの本が増えている。

2011年3月25日 (金)

592 庭園美術館に行ってきました

庭園美術館に行ってきました
目黒駅のちょっと先に、
庭園美術館というおしゃれな美術館があります。
何しろおしゃれなところなので、
私、まだ2,3回しか行ったことないのですが、
先日、久しぶりに行ってきました。

「20世紀のポスター【タイポグラフィ】」
という展覧会をやっているのです。
(今週末27日まで)

タイポグラフィとは、この展覧会のチラシの説明によれば、
「文字による表現」。

ポスターなどの内容をいかによりよく伝えるか、
その際にタイポグラフィは重要な役割を果たします。
どんな文字を、どう置くか。
20世紀前半から1990年代まで、
タイポグラフィに焦点を当てて、
110枚のポスターを展示しています。

このブログで何度も書いていますが、
私、ビジュアル面がとりわけ弱く、
こういう展覧会を見ておかなくちゃ、
と思ったのです。

で、120枚ものポスターを見ると、
たしかに時代の流れといいますか、
変化を感じることができます。

やはり、時代の流れというのはあるんですよね。
例えば、私が入社当時担当していた文庫のカバーデザイン、
たぶん今の若い編集者が見たら、
「古っ!」
という印象を持つだろうと思います。

まあ、それはそれでいたしかたないことだと思いますが、
今担当させていただいている本を、他の編集者から
「古っ!」と言われないようにしなくては。


売店で立派なカタログを売っていたので、
これも購入。
後ろの方に論文が何本か載っているようですので、
時間をつくって読んでみたいなあ。

それにしても。

お客さんがたくさんいることにびっくりしました。
こういうテーマに興味を持つ人なんて、
そんなにいないんじゃないのかなあ。
と思っていたんですが。
意外です。

【本日のアマゾン】
・『連戦連敗』ランクイン。10年前の本だが?
・『繁盛店をつくる立地選び』ランクイン。このカバー、いいなあ。
・『栽培植物と農耕の起源』ランクイン。ふむ?


2011年3月24日 (木)

591 「見せ方は工夫する」

昨日はあれこれ残っている仕事をぶん投げて、
夕方、銀座へ。
演劇集団キャラメルボックスの公演「夏への扉」を見るためです。

節電をしなくてはいけないこの時期に、
銀座で芝居興行を行うことの是非論は
当然あると思うのですが、
こんな時だからこそエンターテインメントをきちんと行うことの意義、
というものもあるはずで
(これは私たちの仕事にも通底すると思うのですが)
私はキャラメルボックスの姿勢を支持するものです。

で、この「夏への扉」。
実は地震が起きる前日にも見に行き、
昨日が2回目の見物だったのですが、
やっぱり面白い。

原作は有名なSFで、タイムトラベルもの。
私、タイトルは聞いたことがありましたが、
読んだことはありませんでした。

芝居があまりに面白かったので原作も購入、
一気に読了して昨日また、見に行ったわけです。

あれだけの長編をよくもまあ2時間ちょっとにまとめたなあ、
と思いつつ見ていました。
原作のセリフ、ほぼそのまま使われているところもあって、
興味深く見物しました。

(ここから、ちょっとだけネタばれ。この芝居、今から見に行くんだ、という方はスルーしてください)

(…いいですか?)

(……ちょっとだけネタばれしますよ。いいんですね?)

見ていておもしろかったのは、
原作と舞台で、性別が逆になっている人物が何人かいる、ということ。
また、原作ではセリフがないのに舞台ではセリフあり、という人も。

で、この辺のことに関して、
キャラメルボックスの脚本・演出担当の成井豊氏が、
ご自身のブログで興味深いことを書いています。

(ここから)
何を見せるかももちろん重要ですが、原作ものをやる時は、どう見せるかをいつも以上に考える。
つまり、原作をどう変えるかは考えない。
できるだけ変えない。
が、その見せ方は工夫する。
単なる原作の再現はしない。
これが、僕が原作ものをやる時の鉄則です。
(ここまで)

編集者の仕事って、
著者さんの言いたいことを読者に伝えることだと思うのですが、
その時の心構えと成井さんのいっていること、
似ていると思うのですよ。

「原作をどう変えるかは考えない。できるだけ変えない。が、その見せ方は工夫する。」

「著者さんの言いたいことをどう変えるかは考えない。できるだけ変えない。
が、その見せ方は工夫する。」

…似てますよね?

しかし、残念ながら、キャラメルボックスほどには
見せ方に関して真剣に工夫していないなあ、自分。
と思ったのでありました。
まだまだ工夫できることは、あるはず。

【本日のアマゾン】
・『心を整える。』2位。いいタイトルだなあ。
・依然として原発関係の本が多い。この時期、当然か。
・その一方で、美容関係の本も目立つ。そういうもの?


2011年3月23日 (水)

590 新人の頃

夕方から出かけなくてはいけないので、
とりあえず、書けるところまで。

先日、新人向けの本のことを書いたわけですが、
私が新人の頃は、「仕事で出かける先輩にくっついていく」
というのが、仕事を覚えるほとんど唯一の方法論だったような気がします。

先輩が作家さんやデザイナーさんと打ち合わせるときに、
どのような喋る方をするのか。
逆に、私が作家さんやデザイナーさんと打ち合わせるときは、
先輩についてきてもらって、
その場で、あるいは職場に戻ってから、
不備な点を指導してもらう。

実に実践的、といえば実践的な指導法でありました。

ただ、これって、いってみれば
英会話の勉強をいきなりアメリカでやるようなもので、
(正直、そこまでの緊張感はありませんでしたが)
子供には効果的かもしれませんが、
大人の場合は「文法」の勉強もしたいわけで。

その「文法」にあたるのが、編集者が書いた本だったり、
企画をどう思いつくか、といった本だったりするのではないか、
と思うのです。

私が文庫編集部だった最後の2年間は、
新人が編集部に入ってきましたので、
2か月に1回くらいのペースで、
「編集者が覚えておくべき事柄」
をワードにまとめ、説明していました。
私なりに「文法」を教えていたつもりなんですが、
さて、効果があったのかどうか…。
(その後輩、後に雑誌に異動になったのです)

もちろん、
「えらそうにしゃべっているおまえは、どれだけの実績を出しているのだ?」
という実に素朴で耳の痛い疑問が、
常に私の頭の中では渦巻いていたわけですが。
それを気にしていたら何もできないので、
えいやっという気持ちでやってました。
当時のワード、まだどこかにあるはずなんですが…。

ちなみに。

新人の頃、初めての作家さんと打ち合わせるため、
先輩(特に名を秘す)と二人で喫茶店に行くことに。
朝だったので現地集合にしたのですが、
喫茶店に登場した先輩(特に名を秘す)は二日酔いで
目は真っ赤、しかも酒臭い。
「俺は後ろのテーブルにいるから、頑張れ」
という先輩の助言(?)を頼りに、
ひとりで作家さんと交渉することになりました。
まるで、千尋の谷に突き落とされた獅子、でありました。

2011年3月22日 (火)

589 「おにぎり」本のブログでの評判

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毎日ではないけれどこまめに読んでいるブログに、
演劇集団キャラメルボックスの制作総指揮・加藤さんのブログがあります。
ちょうど今、銀座で公演中なんですが、
先日の地震以降、非常に厳しい環境の中で続けているようです。
公演中、地震が起きたらどうするか。
大型停電の可能性の中、公演を行うか否か。
毎回、大変な緊張状態であることがわかります。

そんな状況でも続けているのは、
Show must go on.
と演劇人の矜持なんだと思います。
野田秀樹さん、三谷幸喜さんも、それぞれ、
公演を再開されたそうですし。

そんな人たちの緊張感に比べるのも失礼な話ですが、
私の仕事も、日常業務に戻りつつあります。
というか、戻さなくてはいけないと思っています。
と言いつつ、ついついツイッターなどで地震や原発の情報を
ちらちら見ているのですが…。

で、先週、見本本ができた
『おにぎりはどの角から食べるのがマナーですか?』(吉野椰枝子著)
を、各方面に郵送しました。
今回の本のデザインをしてくださったデザイナーさんとか、
新聞書評担当とか。

書評ブロガーさんたちにもお送りしました。
美月あきこさんの書評などで、知り合いになった方たちです。
驚いたのですが、その方たちの多くが、
この週末にブログで紹介してくださいました。
というわけで、この記事でご紹介します。
書評ブロガーの皆様、本当にありがとうございます!

●焼津の会計事務所職員の日記
←外国人が「ん?」と思うカタカナについて、紹介してくださってます。

●30代OLのハッピー大家生活
←今、この時期だからこそ、という感想を書いてくださいました。

●素敵に生きるフェアリーの魔法
←これだけ、うまくアップできません。 ううむ。

●ビジネスは伝わってナンボ2!
←ご自身の経験談も書かれていて、参考になりました。

●35歳からの人生改造ノート
←吉野さんに加筆していただいた「ん」の用法に注目してくださいました。

●喜多方の理美容室オオミナト経営
←「ふさがっていた心にゆとりを」という一文、胸に沁みました。

●人が好き!本が好き!運動が好き!
←「前を向いて歩き始める第一歩」にふさわしい本、というお言葉。感激です。


あ。それから、美月あきこさんもブログで紹介してくださってます。
ありがとうございます!


2011年3月21日 (月)

588 新入社員(書籍編集部)に贈る本

「本の雑誌」4月号が、「新入社員に贈る本」というアンケート記事を載せています。
「本の雑誌」の読者だけにちょっとひねった本が並んでいて、
例えば太宰治の『トカトントン』とか
朝倉かすみさんの『田村はまだか』が載っているわけですが、
似たような企画で
「書籍編集部の新入社員に贈る本」
を考えるとしたら、どんな本を紹介したらいいのか。
ちょっと考えてみました。

先輩編集者が自身の体験を書いた本を読む、
というのは参考になると思うのですが、
しかし、編集者の書いた本の多くは、
「雑誌」編集者が書いているように思います。

有名な『さらば 我が青春の少年ジャンプ』(西村繁雄著)にしても、
『本の雑誌風雲録』(目黒考二著)にしても、
雑誌の話です。

小社の創立メンバー4人のうち2人が本を書いていますが、
その2人とも、雑誌畑の人間でした。

書籍編集者が書いた本、というのは、
例えば松本清張氏とか司馬遼太郎氏の担当編集者が、
その作家さんの思い出をつづる、みたいなものになるような気がします。

書籍編集者だった人が書いた本としてすぐに思い出すのは、
『編集者としての病』(見城徹著)
それから、最近出た本ですが、『スゴ編。』

『編集者放浪記』(高田宏著)も書籍編集者の話だったと思うのですが、
今手元に本がないので、ちょっと自信がありません。
ちなみにこの本、高田氏の光文社時代の話で、
黒崎勇氏(小社の初代社長)のことが、
確かチラッと出てきたような(これも、うろ覚えですが)。

…と、ここまで書いてきて猛烈に不安になってますが、
ひょっとして私が知らないだけで、書籍編集者が書いた本、
たくさんあるのでしょうか…。

もちろん、雑誌編集者の話も、
読み方によっては書籍編集者の参考になるわけで、
何より、読んでいてとても面白い。ワクワクします。
西村氏の本や目黒氏の本は、
若い頃に読んで非常に興奮した記憶があります。

上記の小社創業メンバーが書いた
『皆がNOならやってみろ』(
『イロハからわかる編集者入門』(桜井秀薫著)
は、書籍の人間が読んでもかなり参考になります。
(どちらも、今となっては入手困難だと思いますが)

編集者の本でなくても、
参考になる本は当然のことながら存在するわけで、
「いかに企画をひねり出すか」とか、
「タイトルをどうやってつけるか」といった本は、
基本的に、非常に参考になるわけでありますよ。

その辺のところから、
探してみますかね。

ちなみに私の新人の頃は、
仕事のメインが文芸だったため、
ミステリーや冒険小説の古典を読め、
と上司に言われました。
例えば『Yの悲劇』『われらがボス』などなど。
その一方で、佐野洋氏の『推理日記』シリーズは、
ミステリを読むうえで非常に勉強になりました。

それから、毎年発表される江戸川乱歩賞。
これを読むことで、ミステリの水準のようなものを押さえていました。

そういう点では、
『推理日記』シリーズに匹敵する本とか、乱歩賞に匹敵するものが
ノンフィクション、あるいはビジネス書方面にはないような気がします。

というわけで、あれこれと考えているのですが、
さあて、どういうのが参考になりますかねえ。

拙ブログをお読みの書籍編集者さんで、
新人の頃この本を読んで参考になった!
という情報がございましたら、
是非是非お教えくださいませ。

【本日のアマゾン】
・地震の本より、原発関係の本が目立つ。
・それ以前に、なんというか、以前のランキングに戻りつつあるという印象。
(うまくいえないのですが)
・『9割がバイトでも最高のスタッフに育つ』昨年11月の本が上位に来ている。

2011年3月20日 (日)

587【本】装丁問答

昨夜は、わが子を寝かしつけようと一緒に布団に入ったものの、
わが子と一緒に熟睡してしまい、
ブログの更新ができませんでした。

わが子、4月から小3なので、もうそろそろひとりで寝られるようになってほしいのですが、
その一方で、こういうことができる期間なんて限られているのだから、
できる間はしたほうがいいのかな、と思ったりもしたり。
(特に最近)

ここ数日、自宅待機の人たちが多いせいか、
朝の地下鉄がかなり空いています。
そんな中、ゆっくりと読んだのが
『装丁問答』

著者の長友啓典さんは、
グラフィックデザイナーにして装丁家。
伊集院静さんの、ほとんどの本の装丁をしているそうです。

自分の編集能力、いろんなところが足りないのですが、
特に欠けているのがデザイン感覚。
そんなわけで、装丁に関する本はできるだけ読まなくちゃいかん。
と思って昨年読んだのが
鈴木成一氏の『装丁を語る。』

鈴木氏の本は自身の装丁について、
いわば手の内を明かすように語っていますが、
本書は、書店で見かけてジャケ買いした本をネタに、
長友さんがあれこれ喋る、というエッセイ。

したがって、装丁に関するノウハウ的なことはあまり出てきませんが、
気になる装丁家さんの名前がずらずらとでてきます。
依然お世話になった、松さんのお名前も出てきました。

そして、実は一番印象に残る言葉が本書の冒頭、「はじめに」
に出てきます。

曰く、
「『これだ』と思った装丁本を購入して内容のつまらないものに出くわしたことがない」

【本日のアマゾン】
・『心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣』3位。今朝の新聞宣伝、目立っていた。
・『コレステロールと中性脂肪で薬は飲むな 』ランクイン。自社本でありがたいのだけれど何故いま?
・3月新刊『おにぎりはどの角から食べるのがマナーですか?』ランキングは5桁ですが、すでにレビューがついてます。5つ星。ありがたいです。

2011年3月18日 (金)

586 書店さん、覗いてきました

午前中、渋谷と大手町の書店さんに行ってきました。
私もよく行くお店なんですが、
お客さんの数が
いつもより少なくなっているように感じました。

節電のためでしょうか、なんだか店内が暗く感じられて、
それもさらに寂しい感じになってました。

映画館は節電のためなんでしょう、
営業そのものをやっていないところや、
夕方までの回で終了するところが多いようで、
営業しているだけ、そしてお客さんが入っているだけ、
書店さんはまだいいのかもしれませんが…。

渋谷のブックファーストさんは、店内にラジオ放送が流れていました。
ブックファーストのイメージとはちょっと違うのですが、
たしかに、この時期、ラジオの放送があるのは助かります。

紀伊國屋書店チェーンの売れ行きがわかるパブラインも、
数字が落ち込んでいるようです。

リアル書店さんは、「この本がほしい」と指名買いの場合もあるでしょうが、
ぶらぶらと徘徊していて「お、この本、面白そう」ということで買う場合も
あると思います。

大地震とその後の原子力発電所の事故の問題で、
正直、本屋さんをのんびり見てまわるような気分ではないですからね。

書店を徘徊する時間。そして、それができる気持ち。

早く復活するといいのですが…。

【本日のアマゾン】
・『儲けたいなら科学なんじゃないの?』ランクイン。
・原発関係の本、さらに増えているような。

2011年3月17日 (木)

585 弘中さんのセミナー

大規模な停電が起きる可能性がある、
という報道がありましたので、帰宅中です。
千代田線、朝のラッシュ並みの混み具合。
とんでもないというほどではありません。
帰宅して余裕あれば、
昨日のセミナーのことなどを書くつもりですが、
どうかなあ。

停電でテレビが見られなくなると、
原発の情報が入らなくなるわけで、
困るなあ。

というところまで、移動中に送信したんですが、
どうやら今晩の大規模停電は回避されたようで、
よかったよかった。

停電中に、何かとんでもないことが起きるんじゃないかと思ってましたので、
とりあえず、ほっとしてます。

では、電気を最小限にして、記事の続きを。

昨日参加したセミナーのことです。
昨日16日に、
メールマガジン「ビジネス発想源」の筆者・弘中勝氏が主宰する
発想源ライブプレミアムという勉強会型イベントが
代々木で行なわれました。

ゲストは、「Jコミ」というサイトで40万ダウンロードを突破した
漫画『交通事故鑑定人 環倫一郎』の作者である、
漫画家の樹崎聖さんと、原作者の梶研吾さん。

最初に樹崎さんの話があり、
後半は樹崎さんと梶さんの対談。

集英社、小学館といった出版社の、
漫画雑誌の編集者の話も出て、
非常に興味深かったです。
同じ編集業界でも、
単行本や文庫と、
漫画雑誌では、かなり違うんですね。
他にもいろいろ面白い話が出たのですが、
印象深かったのは、少年ジャンプの人気漫画、
「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の話。

昨年、スマップのメンバーが主役になってドラマ化されました。
(今年、映画化もされるそうですが)
その際、多くの人が「ミスキャスト」と思ったのですが、
そして視聴率も悪かったようですが、
実は、あれでいいらしいんです。

両さんは、すでに何十年も続いている人気漫画であり、
知っているだろう人たちはもうすでに知っている。
だから、これまでとはまったく違う読者層をファンにする必要がある。
というわけで、スマップを主役にすることで、
今まで両さんを読んでいた読者層とは異なる、
スマップやジャニーズのファンが取り込めた。
そして、ひとりでもファンが増えてくれたら、
その人は両さんのたくさんの既刊本を買ってくれるだろう。

そういう戦略らしいのです。
非常に納得しました。

まあ、それはさておき。

地震や原発で何かと落ち着かない今だからこそ、
このような勉強会を行なうことに
意義があると思いました。

帰宅難民になる可能性がある場合(例えば今夜)は
ちょっとムリかもしれませんが、
そうでないときは、少しはお金を使わないと、
経済がうまくまわっていかなくなるのでは。
とちょっと心配するわけでして。

早い話、今週は東京の飲み屋さん、
かなり苦しいんじゃないでしょうか…。

【本日のアマゾン】
・『図書館ねこデューイ』ランクイン。テレビで紹介された?
・地震関係の本より、原発関係の本が増えているような気がする。

2011年3月16日 (水)

584 職場にて

本日も会社に来ております。

今朝の地下鉄、思っていたよりも空いていて、
「変だなあ」と思っていたのですが、
これはたぶん、自宅待機の人たちが多いから、なんでしょうね。
(違っていたらすいません)

小社は、各自の判断で、自宅待機する者、出社して仕事をする者、
それぞれです。
私は思うところあって会社で仕事をしてます。
明日も、たぶんそうでしょう。
(自宅にいると奥さんが怖い、というのがその大きな理由)

まあ、元々タイムカードもないような会社ですから、
上長から強制的に指示されるよりは、よほど気持ちがいいのですが。

そして、当然のことながら、
自宅で仕事をしようが、会社で仕事をしようが、
きちんと仕事ができればいいわけで、どっちがいいとか悪い、
ということはないと思います。(言うまでもないか)
幸いなことに、編集者の仕事というのは、自宅でできる仕事もかなりありますから。

と言いつつ、職場で感じる余震は、
やっぱり気持ち悪いです。
それに、原発の報道が何とも気になりますが。

おとといの月曜、取材で著者さんのお仕事場にお邪魔し、
2時間ほどインタビューさせていただいたのですが、
この時は正直、地震のことは忘れていました。
というか、次に何を質問すればいいか、
常に考えていないといけなくて、
他のことを考えている余裕がなかったのですが。

ここでいきなり自分の奥さんの話になりますが、
私の奥さん、楽器の指導をしています。
で、昨日、生徒さんに楽器指導をしたらしいのですが、
その時間だけは、地震のことを考えていなかったらしいです。
この気持ちには、珍しく同意しました。
(こんなことって、いつ以来だろう)

というわけで、
いつもと同じように仕事をするのが、
恐怖感に打ち勝つ一番の方法、なのかもしれません。私の場合。
このブログを書いているのも、恐怖感からの逃避、なのかも。
としたら、そういうものにつき合わせてしまってすいません。


それにしても。

父と母が地震やその他の恐怖と闘いながら働いていたころ、
我が子(小学2年)は学校から帰るや否や、
先日のバレンタインデーでチョコを貰った女の子のうちに遊びに行っていたそうで、
なんにも考えていないのがうらやましい。
ちなみに、「何をして遊んだの?」と尋ねたのですが、
「教えない」とのこと。キャー。

【本日のアマゾン】
・『朽ちていった命―被曝治療83日間の記録』ランクイン。たしかに、読みたい。
・『金子みすゞ童謡集』ランクイン。なぜ?
・やはり、地震関係の本が目立つ。原発関係、増えているなあ。でも、今読んでもなあ。

2011年3月15日 (火)

583 カウントダウン0日

カウントダウン0日
さてさて。原子力発電所のニュースが気になりますが
(総理大臣の記者会見、初めて真剣に見ました)
そんな中、3月新刊
『おにぎりはどの角から食べるのがマナーですか?
 ―ホームステイ外国人のニッポンびっくり体験』

(吉野椰枝子著)
の見本本が出来上がりました。嬉しいなあ。
本来の予定より、1日遅いんですけどね。実は。

率直に申しまして、ここ数日の新聞やテレビの報道に比べ、
実にのどかと申しますか、のんきと申しますか、
そういう内容です。
しかし、こういう時期だからこそ、
このような本が求められているのではないか、
と本気で思ってます。

160ページほどで、しかもイラスト満載。
通読するのに、それほど時間はかかりません。
しかし、読んでいる間、ニッコリ、ニヤリ、クスクスと、
楽しんでいただけると思います。
そして、読み終わると
「人間って、いいかもしれない」という気持ちになります。
アマゾンは、こちら

以下に、マスコミなどにお送りした本書リリースを貼っておきます。
どんな内容の本か、ご参考までに。

(ここから)
ニヤリ、ドッキリ、ときどきホロリ。
ホストファミリーの我が家は、本日も愉快なネタがいっぱい!

■新刊のご案内■
 謹啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
 さて、このたび、小社新刊が刊行の運びとなりましたので、ご案内いたします。
『おにぎりはどの角から食べるのがマナーですか?
 ―ホームステイ外国人のニッポンびっくり体験―』
                   吉野椰枝子(やえこ)著

【内容紹介】
チェコ人アンナさんが居酒屋で「国に持って帰りたい」と思った意外なものとは?
フランス人ギオムさんがハンコをもらって思わず取った行動は?(耳なし芳一みたい)
マレーシア人ジェーンさんが、どうしても行きたかった鎌倉の名所は?(大仏にあらず)

世界各国から日本にやってくる外国人学生を受け入れる、「ホストファミリー」。
英語講師にして日本語教師、そしてご自宅でホストファミリーをしている吉野椰枝子さんが、
軽妙な文章と自筆イラストで、一緒に過ごした外国人さんたちの
「異文化体験」を1冊の本にまとめました。

●「電車でドリアンを食べてはいけません」
●20歳未満には無理な料理
●「日本の食べ物は茶色です」
●“渋谷で”と“渋谷に”の違い
●日本食と語学力の関係
●日本らしいお菓子

【著者紹介】大学卒業後、会社員生活をしながら英語を学ぶ。2000年より
REDWOOD英会話スクール(東京・表参道)に英文法講師兼スタッフとして
勤務。日本語教師の資格も持ち、自宅にホームステイする外国人学生たち
に日本語を教える。同スクール看板講師のひとり。

 つきましては、1冊謹呈させていただきます。ご紹介いただく機会がございましたら、
ご高配いただけますと幸いに存じます。
 お問い合わせ・ご質問等は、お手数ながら下記担当・萩原までご連絡ください。
何卒よろしくお取り計らいのほど、お願い申し上げます。       謹白
(ここまで)

【本日のアマゾン】
・地震関係の本が依然として多い。当たり前か。
・柳井さんの本が2冊ランクイン。これは寄付金の報道で?

2011年3月14日 (月)

582 地震後初出社

地震後、最初の出勤日でした。
最寄り駅が閉鎖されていて、隣りのターミナル駅まで歩いたので
その分出社が遅くなりましたが、
編集部フロアではすでに掃除が始まっていました。
編集部の本棚4個が倒れ、
本や書類が床に散乱したのですが、
大きな余震が続いたので、ほぼそのままの状態で会社を出たのです。

そんなわけで、午前中は片付けに時間を撮られましたが、
思っていたより早く、綺麗になりました。

その後、午後からは取材で丸の内へ。
まだまだ平常心とはいえませんが、
いつものペースに少しずつ戻っているようです。

金曜の夜、帰宅難民となって夜中まで歩き、
その後、金曜の深夜、土曜、日曜と、
テレビや新聞で今回の地震の報道を見ました。


そのあまりに過酷な状況を見るにつけ、
書籍編集者である自分は、
今、何ができるんだろう、
と考えていました。

被災地で、文字通り、文字通り命がけで働いている人たちがいる。
それに比べて、私はこの状況で何ができるのか。

まだ、結論は出ていません。
ずっと出ないのかもしれません。

でも、たぶん、現地に行って手伝うことではない。
と思っています。
ものすごく当たり前の結論かもしれませんが、
目の前の仕事を一生懸命にする。
本作りのあれこれをきちんとこなし、
いい本を作っていく。
結局のところ、私に今できることは、それしかない。

ひょっとしたら、
私の作った本を読んで、
「ああ、面白いなあ」と、現実のつらさを一瞬でも忘れてくれる人がいるかもしれない。
私の作った本を読んで、
「よし、もう少し頑張ってみるか」と思ってくれる人がいるかもしれない。
私の作った本を読んで、
「明日は、いいことがあるかも」と希望を持ってくれる人がいるかもしれない。
私の作った本を読んで、
「この著者に絶対会うんだ」と夢を持つ人がいるかもしれない。
そして、ひょっとしてひょっとしたら、
「自分も編集者になるんだ」と考える子供がいるかもしれない。


もちろん、上に書いたことは、私の妄想に過ぎません。
こんな人たちなんて、過酷な現実の前には、いないのかもしれない。
でも、ひょっとしたら、いるかもしれない。
たったひとりかもしれないけれど、
でも、いるかもしれない。
と思いたい。

その人のために、
これまで以上にいい本を作りたい。
そして、その本を必要とする人にきちんと届けたい。

と思うのです。

きちんとまとまっておらず、
なんだかとりとめのない文章ですいません。

【本日のアマゾン】
・ビジネス書、あまりないような気がする。その代わり、地震関係の本が多い。
・原子力発電の本も目立つ。広瀬隆氏の名前、久しぶりに見た。

2011年3月13日 (日)

581 思うこと

後輩たちに、
「編集という仕事には想像力が必要」
と時々言っていたのですが、
今回の地震に遭遇して、
私自身の想像力が貧困であったことを痛感しています。

今回、私が自分自身の経験として体感したのは、
職場での震度5強の揺れと、
帰宅難民としての数時間の徒歩。
たったそれだけなのですが、
それでも、金曜以前に本や新聞、テレビなどで見聞し、
わかっていたつもりになっていた地震とはまるで違う。
ということを痛感しました。

何よりも、
ごく普通の生活を続けられることが、
どれだけありがたいことか。
まったく理解していなかったと思います。

明日、月曜から仕事が再開します。
まずは、編集部フロアに散乱した本と書類の整理から、
です。

昨日、TBSラジオを聞いていたら、
永六輔さんが、
「こんな時だからこそ、いつもの番組を放送したい」
と言っていました。

永さんの真意からはずれるかもしれませんが、
私も、いつもの仕事をきちんとしたい。
と強く思います。

【本日のアマゾン】
・地震関係の本が目立つ。
・『人は皆「自分だけは死なない」と思っている』怖いタイトル。

2011年3月12日 (土)

580 自宅のパソコンに向かえる幸せ


このブログをいつも読んでくださっている皆様。
大丈夫ですか?
私と私の家族、そして編集部は、
皆、元気です。

小社のビルは、かなり古いらしいのです。
そんなわけで、地震の時はいつも怖いのですが、
昨日の地震は、これまで体験したことのない揺れでした。
編集部内の本棚4個が倒れ、本が散乱。
20年以上あのフロアにいますが、
初めて、命の危険を感じました。

揺れが落ち着いたところで、
床に散乱している他人の本や書類を踏みながら
(そうしないとドアまでたどり着けないのです)
外へ出ました。

そしてまた職場に戻ったのですが、
椅子に座ると余震を感じる、
ということを何度か繰り返し、
結局、危険だということで、各自、解散。

同じ方面の職場の後輩と、歩いて帰りました。

会社のある九段下から九段下から金町まで歩き、
金町まで後輩のご母堂様が車で迎えに来てくださったので、
私も同乗させてもらいました。

会社を出発したのが午後4時くらいで、
帰宅したのが午前1時半。

途中、北千住駅でタクシーに乗ろうと、
行列に並んだのですが、
なかなかやってこず。
ここで1時間半ほど時間を使ってしまいました。

途中、地元のお店の人が道を教えてくれたり、
詳しい人が途中まで案内してくれたり。
見知らぬ人たちのやさしさに、助けていただきました。
そしてもちろん、後輩とそのお母様にも。
正直、東京の道に詳しい後輩がいなかったら、
私の帰宅は朝になっていたのではないか、と思います。

月曜になったら、職場で、まずは本や書類の整理です。
あの古いビルでまた仕事をするのか、とか、、
散乱した職場のどこから手をつけたらいいのだろう、
と思うのですが、その一方、
テレビや新聞で今回の被害の凄さと深刻さを知るにつけ、
今、こうしパソコンに向かえること、
そしてまた職場にいけること、
その幸せをかみ締めなくては、
と思うのです。

日常と非日常。
運命と偶然。

そういったことも感じたのですが、
それはまた改めて。

【本日のアマゾン】
・100位までのランキングに見慣れたタイトルが並んでいて、ほっとする。
・『震災時帰宅支援マップ 首都圏版』ランクイン。
・『地震の時の料理ワザ』ランクイン。

2011年3月10日 (木)

こういう出版記念イベントも

出版記念イベント
昨日、会社帰りに紀伊國屋書店新宿本店内の、
紀伊國屋ホールに行ってきました。
「新宿セミナー」に参加するためです。

この新宿セミナー、本の刊行記念として行われることが多いようで
(違っていたらすいません)
値段も1000円と決まっているようです。
(違っていたらすいません)

で、昨日のセミナーは、
「新潮エンターテインメント大賞受賞作『女子芸人』刊行記念」ということで、
「講談&落語の会―女子芸人vs男子芸人」でした。

というのも、『女子芸人』の著者が、
現役の女子芸人である講談師・神田茜さんなのです。
一方の男子芸人は、柳家喬太郎さん。
この人、かなり人気のある落語家さんです。

このお二人の講談と落語が楽しめて千円、というのは、
下世話な話ですが、かなりのお得感。

神田茜さんの講談、久しぶりにお聞きしましたが、
独特の間が、やはりいいですねえ。
笑いました。

ちなみにこの『女子芸人』という本、面白かったです。
喬太郎さんが新潮社の雑誌「波」に、

この作品は、女子芸人の物語であって女子芸人の物語ではない。
男子も含めた芸人全般の物語であり、芸人だけではなく、
世間一般の人間の物語である。

とお書きになってますが、まったく同感。
女子芸人という極めて特殊な世界を描いていながら、
女性が働くことという、一般的な問題にまで昇華している。
そこが素晴らしい。

それにしましても、
こういう刊行記念イベント、
私もいろいろ企画したいものです。


イベントといえば。

このブログで何度かご紹介している
3月新刊の
『おにぎりはどの角から食べるのがマナーですか?―ホームステイ外国人のニッポンびっくり体験』。

著者の吉野椰枝子さんが、
出版前にイベントを行います。
詳しくはこちら
皆様のご参加、お待ちしております!

【本日のアマゾン】
・『世界最高位のトップセールスマンが教える 営業でいちばん大切なこと』ランクイン。ビジネスブックマラソン効果だな。
・『おしゃれの練習帖』ランクイン。
・『されど“服”で人生は変わる』昨日の日経夕刊で紹介されていた。

2011年3月 9日 (水)

578 チラシ作りました

チラシ作りました
『おにぎりはどの角から食べるのがマナーですか?
 ―ホームステイ外国人のニッポンびっくり体験』(吉野椰枝子著)、

見本本がそろそろ出来上がります。

このブログに何度書いていますが、
吉野さんのこの本、
異文化体験を軽妙な文章とご自身のイラストで描いていて、
かなり面白いです。

というわけで、
本が書店さん店頭に並ぶ前に、
できるだけたくさんの人に
この本が面白いということ、
そして著者である吉野さんのこと、
知っていただきたいと思ってます。

この拙ブログでご紹介しているのもその一環なわけですが、

先日、書評ブロガーさんたちに、
この本の一部をお送りしました。
「お、面白そう」と思っていただけたらなあ、
と思っていたのですが、ご自身のブログに早速紹介してくださった方も
いらっしゃって、ありがたいです。
本来でしたらそれぞれのブログにお礼コメントを書くべきなのかもしれませんが、
ここでご紹介させていただきます。

ほぼ日blog~通勤読書で継続力を高めよう!~

かなり詳しく、紹介してくださってます。
ラーメン博物館や居酒屋は、なぜ外国人学生に人気があるのか。

30代OLのハッピー大家生活

ご自身の異文化体験もお書きになっていて、
そちらもかなり興味深かったです。

虎(牛)龍未酉2.0

版元や担当編集(って私だ…)のことまで気にかけていただき恐縮です。
スイス人の某ネタがお気に入りのようで、確かにあそこは笑います。

これらブログを読んでいたいただいて、
この本が面白いということ、知っていただけたらいいなあ、
と思ってます。


それからもうひとつ。
発売直前に、吉野さんの講演会があります
できるだけたくさんの人に参加していただいて、
吉野さんのこと、知っていただけたらいいなあ、
と思ってます。
詳しくはこちら

そのチラシをつくりまして、
吉野さんが勤めている英語学校レッドウッドと、
この講演会に協力してくださっている英語の会社EFに、
ごそっと送りました。
いろんなところに、配布したり郵送したり、してくださるそうです。

小社としてもどこかに配布したり郵送したりしたいんですが、
さて、どこにしたらいいのか…。
会社サイトやブログ、ミクシィには書いていますが、
それらはいわば「空中戦」。
「地上戦」も何かやりたいわけでして。

【本日のアマゾン】
・『フォントのふしぎ ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?』ランクイン。ちょっと気になる。
・『一生続ける技術』なんだか既視感のあるタイトルだなあ。

2011年3月 8日 (火)

【本】4ベージミステリー

4ベージミステリー
今年は仕事以外の本もあれこれ読もう、
というのが読書の際のテーマでして、
先日、雑誌「本の雑誌」を読んでいておもしろそうだったのが、
『4ページミステリー』(蒼井上鷹著)

会社近くの書店さんに平積みになっていたので、
文庫という気楽さもあって(税込580円)迷わず購入。
で、読んでみたんですが、
これは面白いわ。

タイトルどおり、文庫4ページのミステリーが60本入っています
とにかく短いので、さくさく読めます。
そして、ミステリーですからそれぞれの話に謎があり、
意外な犯人やどんでん返しで楽しませてくれます。
中にはほのぼのとしたタッチもあり。

びっくりしたのは、
最後の1行でそれまでの3ページと十数行がひっくり返る
そんな作品が何本か収録されていることです。
つまり気持ちよくだまされる。
たとえて言うと、今まで黒だと思っていた世界が、
実は白だった、というか(かえってわかりにくい?)、
登場人物はこの作品においてこういう役割なんだろうなあ、
と思っていたら逆の役だったり(これも、わかりにくい説明ですね)。

読者をだますためには、
数十ページ(時として数百ページ)をかけて小説世界を作り上げ、
その中に読者を放り込んで世界を楽しませたうえで、
「実は」と切り出すのが常套手段だと思うのですよ。
だからこそ、ラストでそれまでの世界観がガラガラと崩れるのが、
気持ちいいわけです。

例えば綾辻行人氏の「館」シリーズなんて、
その典型だと思うのですが、
蒼井氏は、いわばこの力作業を4ページで行ってます。

もちろん、収録作品全てでそうしているわけではないですが、
例えば「ロック・オン」「疫病神の帰宅」「キレイでなくてもいいから」
などをお読みいただければ、私の言わんとするところをご理解いただけるのではないか、と。

下世話な話ですが、
1本当たり10円しないというのは、
非常にコストパフォーマンスが高いです。

同時に気になったのですが、
この作品群、小説推理に5年間連載したもの、なんだそうです。
小説雑誌の原稿料って、
400字の原稿用紙の枚数×1枚当たりの値段
で計算すると思うんですが、
それだと、ものすごく安い原稿量になるんじゃないでしょうか。
他人事ながら、気になります。

【本日のアマゾン】
・ううむ。ビジネス書が少ないような気がする。
・『こども論語塾―親子で楽しむ』個人的には気になる。

2011年3月 7日 (月)

576 カウントダウン7日+著者イベント情報!

3月新刊『おにぎりはどの角から食べるのがマナーですか?』
の編集作業、大詰めを迎えております。
デザイナーさんとのカバーのやり取りも終わり、
中味のチェックもほぼ終わり。

そんな中、昨日の記事にもちらっと書きましたが、
著者の吉野椰枝子さんが、出版記念イベントを行います

本が出てからのサイン会とか講演会、
というのは私も参加したことがありますが、
今回の吉野さんのイベントは、出版前に行います。

吉野さんは英語学校講師にして、日本語教師。
そして、ご自宅は外国人学生を引き受けるホストファミリー。
というわけで、ご自宅にやってきた外国人さんの「異文化体験」を、
ご自身のイラストを交えつつ紹介しています。

イベントでは「異文化体験」という大きなテーマで、
吉野さんのスピーチや、英会話学校講師のお話、
ホストファミリーに精通している会社の方のお話などなど、
盛りだくさんの内容となっています。

さらに。なんと。

参加者全員に、
本書『おにぎりはどの角から食べるのがマナーですか?』と
吉野さんが在籍している英語学校の英会話レッスンチケット1回分をプレゼントいたします。

(太っ腹だ…)

3月18日(金)午後3時~午後4時30分
青山の英会話レッドウッド(東京・表参道)
で行います。

参加費は 無料です。

定員に限りがございますので、
参加ご希望の方は祥伝社・書籍出版部までご連絡ください。
電話 03-3265-1084
e-mail nonbook★shodensha.co.jp
(スパムメール対策のため★を@にしてください)

会社サイトでも告知しております

【本日のアマゾン】
・ライトノベルが目立つ。
・『子安流 ヒト軸経営』ランクイン。インパクトのあるカバー。
・数字をきちんと出せないのだけど、ビジネス書、以前に比べてかなり減っている感じ。

2011年3月 6日 (日)

575「私はいくら払うんですか?」

吉野椰枝子さんのデビュー作
『おにぎりはどの角から食べるのがマナーなの?』
編集作業も大詰めです。
出版記念イベントも行なう予定でして、
このことは後日、改めて書きます。

吉野さんはご自身のブログをお持ちで、
そこで、この本ができるまでのことを時々書かれてます。
私は、自分のブログではしばしば担当本のメイキングを書いてますが、
著者さんの視点でのメイキングというのは
あまり読んだことがなくて、
それだけにとても興味深いです。

で、そのブログで、面白い(と言っていいのかな)記事が出てました。

今回の出版の件を親戚のおばさんに報告したら、
喜ぶというよりは戸惑っていて、
「で、いくら払うの?」

つまり、自費出版か何かで、
著者サイドがお金を払うもの、
と思われたようです。

当然といえば当然ですが、
著者さんには印税をお支払いしますので、
こちら(版元)がお金を出す側。
自費出版ではありませんから、
著者さんにお金を出してもらうことはありません。

しかし、このおばさんのお気持ちも、
よくわかるのです。

以前、石川県在住の職人さんの本を出したい、
と思い、お電話したことがあるのですが、
いろいろ喋ったところで、向こうから、
「で、私はいくら払うんですか?」
と尋ねられ、
「いえいえ、そんなことはないんですよ」
と、説明したことを覚えています。

一時は、企画の説明の最初に、
「お金をお支払いいただくことはありませんからね」
と、まず説明したりしていました。

ごく普通の生活をしている人にしてみれば、
「あなたのことを本にしたいんです」
といわれたら、
「新しい詐欺?」
と思われるのも、当然かも。

そういう方には、
「あなたのことを○○で知りまして、
是非たくさんの人たちに知ってほしいのです」
という説明が必要なんですよね。

出版社の人間にしてみればあたりまえのことでも、
本を出したことのない人には「何、それ?」
ということはたくさんあるわけで。

ですので、私、
ゲラとかタイトル会議、なんて言葉も、、
できるだけ使わないようにしたいなあ、
と思っております。
まあ、使ったほうがこちらは楽なんですけどね。

【本日のアマゾン】
・『噂の!東京マガジン やって!TRYの名店レシピ』ランクイン。なんと。文庫時代、この番組の本、作ったことがあります。
・『10才までにおぼえておきたい ちょっと難しい1000のことば』あ。子供に買わなくちゃ。

2011年3月 5日 (土)

574 マーケティングに関する勉強会

今週はなんだかバタバタとしてました。
理由ははっきりしていて、
3月新刊の仕上げと、
4月新刊の準備を同時に進めていたからで。
まあ、でも、この数日でだいぶすっきりしました。
来週はのんびりできるんじゃないか、と。

まあ、そんなわけで、
先週の金曜にセミナーに参加したのですが、
ずいぶん以前だったような気がします。

メールマガジン「ビジネスブックマラソン」発行人である
土井英司さん主宰の
「エリエスビジネスセミナー」でして、
テーマは
「新しいマーケティングについて語ろう」

最初に土井さんの講演があり、
その後、ゲスト3人とのパネルディスカッション。
ゲストは、
村中明彦氏、寺石章人氏、滝井秀典氏。

マーケティングに関する勉強量、
決定的に少ないので、
ゲストのお話はとても刺激的でした。
いろんなキーワードが出てきまして、
それだけに、ブログにどこまで書いていいのか。

寺井氏氏のサウンドブランディングという概念、
村中氏の事例広告におけるアナログ的感覚が、
特に印象に残りました。

それから、やはりというか当然というか、
冒頭の土井さんのお話が印象的でして、
「コンテンツ作りの極意」
というのが出てきました。
見出し的に書いておきますと、

・思い切り細分化
・古典のリパッケージ
・競合がないまったく新しいもの

【本日のアマゾン】
・『イノベーションのジレンマ』ランクイン。ん? これは朝日新聞のコラムの影響?
・『幸運を引き寄せるキセキの習慣101』むむむ。こういうタイトルは難しいなあ。
・3月担当本『おにぎりはどの角から食べるのがマナーですか?』登録されました。


2011年3月 4日 (金)

573 背表紙だって工夫できる

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私、少年ジャンプを毎週買ってまして、
月曜の朝、地下鉄の中で読んでます。
学生さんたちに比べると読むスピードがかなり遅くて、
全部はとても読めないのですが、
それでも「バクマン。」や「いぬまるだしっ。」
は面白く読んでます。

で、この少年ジャンプの背表紙が面白いのです
毎年、テーマがあって、
1年通して並べるときちんとした作品になっています。
今年は、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」のキャラクターたちが描かれてます。

最近、ビジネス書を読んでいて、
「この背表紙は面白いなあ」
と思ったのは、
小室淑恵さんの新刊『ラクに勝ち続ける働き方』。

背表紙に、小室さんの顔写真が入ってます。

110304_20320002

表紙部分のデザインには、どの本も当然のように力を入れるわけですが、
実は表紙部分が見えるように書店店頭においてもらえる期間って、
結構短いわけでして。
しばらくすると、背表紙しか見えない棚ざしの状態になります。
(本によっては最初から棚ざしだったりして…)
そして、この棚ざし状態の方が期間としては長いわけです、普通は。

となると、背表紙にも工夫をすべきなんですが、
私、あまり考えてこなかったような気が…。

その点、小室さんのこの新刊は、
棚ざし状態になっても小室さんの顔が見えていますから、
かなり目立つのではないか、と。

あ。もちろんこの本、中味もいいです。
というか、中味が面白いから、背表紙もいいわけで。

細部にどれだけ工夫を凝らすか。
それが大事だと思うのであります。
(と言いつつ、私はまだまだできてませんが)

読んでいて印象的なところはページを折っているんですが、
かなりのページが、折れました。
「時間配分スパイラル法」「インプット先行術」「早朝スタート主義」
「憤りリスト」などなど、
単語だけでも、気になってきません?

話は戻りますが、
背表紙にアイコンを乗っけるのはいいかも。
私も、担当本でやってみたい。
だからといって、顔写真ではこの本のパクリですからねえ。
他のアイコンを考えたいところですが、
やはり人の顔が一番インパクトがあるでしょうし、
美人であればなおさらです。

ううむ。
今進めている「おにぎり」本はもう時間がないし。
(時間がないからできないのです。他意はありません。←意味不明のいいわけ)

どなたの本で、どんなことができるかな。
…と、あれこれ考えている時が
とても楽しかったりするのです。

【本日のアマゾン】
・『リーダーは話を1分以内にまとめなさい』ランクイン。気になる。
・『夢をかなえるゾウ』ランクイン。お。何かあったのか。

2011年3月 3日 (木)

572 本の自動販売機

本の自動販売機
先日、地下鉄表参道のホームで、
本の自動販売機を見つけました。

文庫の自動販売機は、以前、山手線のホーム(駒込、だったかな?)
で見たことがあるのですが、
表参道のは文庫だけでなく、単行本も入っていました。
また、文庫のほうは講談社文庫のみ入っていたと記憶してますが、
こちらは各社のが入ってました。
(小社のはありませんでしたが)

たぶん、各社の売れ筋が入っているんでしょうね。

本は腐らないし、大きさもほぼ一定だから、
自動販売機に向いているのかも。
本の売り場が増えるのは
単純に嬉しいわけでして。

そのうち、もっと増えりかも。

【本日のアマゾン】
・ライトノベルがなんだか目立つ。
・スケートの本も多い。

2011年3月 2日 (水)

571 (条件付きですが)プレゼント企画!

このブログで進行状況をご報告している3月の新刊、
『おにぎりはどの角から食べるのがマナーですか?
 ―ホームステイ外国人のニッポンびっくり体験』

(通称「おにぎり本」)
吉野椰枝子さんのデビュー作です。

英語講師にして日本語教師の吉野さんが、
ご自宅に滞在している外国人学生さんの「異文化体験」を、
軽妙に描いています。

先日、この本のゲラ(印刷所さんが、実際に原稿を組んで印刷した紙)が出てきました。

ゲラで読んでみて、改めて、
「吉野さんの文章が面白い」「吉野さん自筆のイラストが可愛い」
と思いました。

この「面白さ」「可愛さ」を、
ほかの人たちにも知っていただきたい。

というわけで、
ゲラの一部をコピーして、ご希望の方にプレゼントいたします!
全11章のうち、4章をお送りします。

ただ、あまりにご希望の方が増えるとちょっと困るので、
大変僭越ながら、
書店員様、あるいは書評ブロガー様限定、とさせてください
(すいません…)

ご希望の書店員様、書評ブロガー様は、
hagihara★shodensha.co.jp
(スパムメール対策で★にしています。★を@にしてください)
まで、メールをお送りください。
件名「おにぎり」で、文面は不要です。

書店員でも書評ブロガーでもないけど、
とても気になる、読んでみたい、
という方は、上記アドレスに件名「どうしてもおにぎり」で送信してみてください。
(文面は不要です)

【本日のアマゾン】
・『Facebookでビジネスを加速する方法』2位。やはりフェイスブック本は強いのか。
・『数学的思考の技術』ちょっと気になる。

2011年3月 1日 (火)

570 定点観測

本の売れ行きのチェック、ということで、
ネット書店アマゾンのランキングを毎日見るようにしています。
定点観測ですね。
毎日見ることで、
「この本、急に売れてる」とか、
「この本、もうこんなところに」といった発見があるように思います。

もっとも、以前はたまにしか見ていませんでした。
このブログに【本日のアマゾン】という欄を入れたことで、
毎日見る仕組みができたわけです。

同様に、以前はほとんど見ていなかったのに、
最近よく見ているのが、パブライン

このブログですでに何度か書いてますが、
紀伊國屋書店チェーンの、売れ行きに関するいろんな数字がわかる、
というものです。
つまり、紀伊國屋書店さんは、自分の売り上げという情報を、
商品にしているわけで、この発想は素晴らしいと思います。

パブライン、いろんな数字がわかるんですが、
当然のことながら、
全国の紀伊国屋書店全店で、
今日1日の売れ行きベスト100、みたいなこともわかります。
(厳密には、1日に3冊だったかな、売れた本はすべて表示されます)

見ていると、かなり興味深いです。
アマゾンには出てこない本が出てきたり、
ぴったり100冊とか200冊売れている本があったり
(多くの場合、まとめ買いだと思われますが…)、
話題の本が実はあまり売れていないということがわかったり。

このデータも、毎日チェックしたほうがいいんだろうなあ。
ブログに【本日のパブライン】欄も設けますかね…。

ちなみに、パブラインで100位に入るためには、
何冊くらい売れなくれはならないでしょうか?

<ヒント>
全国に紀伊國屋書店さんは、60店舗以上あります。

考えてみました?
これ、パブラインを見たことのある人には簡単だと思いますが、
そうでないと、結構意外かも…。


少なくとも、私は初めて見た時、びっくりしました。

こんなに少ないの?
と思ったのです。
(と言いつつ、担当させていただいた本でこれだけ売れた本はありませんが…)

ええとですね、

日によって微妙な変動はありますが、
だいたい30冊売れたら、その日のベスト100に入ります。
(休日は40冊前後になるようですが)

繰り返しになりますが、紀伊國屋書店さん、全国で60店舗以上あります。
その半分のお店で1冊ずつ売れたら、100位に入るわけで、
仮に全店舗で1冊ずつ売れたら、
それだけでかなりの順位になるんです。


これはつまり、
それだけ本を売るのって大変、
ということですが。

【本日のアマゾン】
・『あなたを天才にするスマートノート』ちょっと気になる。
・『つらい時は「やってらんな~い」って叫べばいいのよ 』この本、少し前にランクインしていたと思う。帰り咲き?

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