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2011年4月19日 (火)

617 「本の雑誌」のタイトル特集

「本の雑誌」が、タイトルについての特集を行っています。
題して、「春のタイトル祭り!」

日本のベストセラーが中国ではどういうタイトルになるか、とか、
ベストセラーのタイトルを自分だったらどうつけるか、とか、
読者にとってのタイトル大賞などなど、いくつかの項目があるのですが、
私が興味深く読んだのは、

・新潮社と東京創元社の編集者による対談
・光文社新書編集長のインタビュー

です。
前者は小説のタイトルの付け方で、
著者の思いと版元の思惑がずれた時にどう修正するか、
といった話が面白い。
私も昔、文芸の文庫を担当していたので、
その頃のことを思い出しました。

一方、後者はずばりノンフィクションのタイトルなので、
いろいろと勉強になりました。

光文社新書って、
『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』
『4-2-3-1』
『地団駄は島根で踏め』
などなど、印象的なタイトルが多いところです。

「へえ!」と思ったのを書き出しますと、

・タイトルは発売月の前月の5日前後に決める
←結構、直前なのね。

・タイトルが決まった後でそれに合わせて前書きを書いてもらう。
章の見出しを変えることも。すべてをタイトルに収斂していくように。
←なるほど。なるほど。

・書名を決めるときに一番気を使うのは、語呂・リズム。
←ちょっと驚き。

・全方向に買ってもらおうという物欲しげなタイトルは、後で反省する。
←でも、ついつい物欲しげになってしまうんですよ…。

・あまり考えずにポンと出てきたものがいいタイトル。悩みすぎたものはたいていうまくいかない。
←ぎょええ。そうなんですか…。『もしドラ』の担当編集者さんは、100本以上の候補を考える、
とのことですが…。

【本日のアマゾン】
・『成功している起業家は、みんなやっている無限ビジネス創造法』ランクイン。なんか凄いタイトル。
・ビジネス書がかなり少ない。仕事どころじゃない、ということかなあ。



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