617 「本の雑誌」のタイトル特集
「本の雑誌」が、タイトルについての特集を行っています。
題して、「春のタイトル祭り!」
日本のベストセラーが中国ではどういうタイトルになるか、とか、
ベストセラーのタイトルを自分だったらどうつけるか、とか、
読者にとってのタイトル大賞などなど、いくつかの項目があるのですが、
私が興味深く読んだのは、
・新潮社と東京創元社の編集者による対談
・光文社新書編集長のインタビュー
です。
前者は小説のタイトルの付け方で、
著者の思いと版元の思惑がずれた時にどう修正するか、
といった話が面白い。
私も昔、文芸の文庫を担当していたので、
その頃のことを思い出しました。
一方、後者はずばりノンフィクションのタイトルなので、
いろいろと勉強になりました。
光文社新書って、
『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』
『4-2-3-1』
『地団駄は島根で踏め』
などなど、印象的なタイトルが多いところです。
「へえ!」と思ったのを書き出しますと、
・タイトルは発売月の前月の5日前後に決める
←結構、直前なのね。
・タイトルが決まった後でそれに合わせて前書きを書いてもらう。
章の見出しを変えることも。すべてをタイトルに収斂していくように。
←なるほど。なるほど。
・書名を決めるときに一番気を使うのは、語呂・リズム。
←ちょっと驚き。
・全方向に買ってもらおうという物欲しげなタイトルは、後で反省する。
←でも、ついつい物欲しげになってしまうんですよ…。
・あまり考えずにポンと出てきたものがいいタイトル。悩みすぎたものはたいていうまくいかない。
←ぎょええ。そうなんですか…。『もしドラ』の担当編集者さんは、100本以上の候補を考える、
とのことですが…。
【本日のアマゾン】
・『成功している起業家は、みんなやっている無限ビジネス創造法』ランクイン。なんか凄いタイトル。
・ビジネス書がかなり少ない。仕事どころじゃない、ということかなあ。
・
« 616 カウントダウン57日 | トップページ | 618 展覧会に行ってきました »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 【本】『「みんなの学校」をつくるために』(2019.05.01)
- 美月あきこさんのスタジオ収録でした。(2014.12.15)
- 読者からのお電話(2012.05.24)
- 662 週刊スパの気になる記事(2011.06.04)
- 651 「これからの日本を救うビジネス書戸は」という鼎談記事(2011.05.24)
コメント