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2011年5月17日 (火)

644 ベストセラーを分析したい

商売柄、私たち編集者はわりに本を読んでいるほうだと思うのですが、
他社さんのベストセラーは意外に読んでなかったりします。
(…ひょっとして、私だけ?)

あまりに売れている本だと、今更そのジャンルなり著者さんなりの
企画を出してもなあ、と思うわけでして。
どうしたって、二番煎じになりますからね。
それに、なんとなく口惜しいし。
そんなわけで、他社さんのベストセラーは意外に読んでなかったりします。
(…ひょっとして、私だけ?)
(あ。文芸はそんなことないと思いますよ)

で、そうはいっても、
売れているにはやはりそれなりの理由があるはずで、
それを分析しなくては。
と思うわけです。

というわけで、
『人生がときめく 片づけの魔法』(近藤麻理恵著)
を読了しました。

この本、すでに20万部ということで、
最近の本の中では間違いなくベストセラー、であります。

で、たしかにこの本、素晴らしい。
なるほど、こうするのか。と思うところ多数でした。

私なりに、この本を読んでみて興味深かった点を挙げますと…。

●タイトルとコンテンツの関係

「人生がときめく」「片づけの魔法」
…ちょっと気になる単語でありますが、
読んでみると、たしかにこのタイトルなんですよね。
このタイトルでなくては、と思わせます。
タイトルがコンテンツを裏切っていない、と申しましょうか。
これ、簡単そうで、意外に難しいのではないか、と。

●図版がない

片づけの本にも関わらず、写真も図版もまったく出てきません。
つまり、読み物として楽しめるようになっています。
しかも、最後の小見出しが
「本当の人生は片付けたあとに始まる」
…つまり、実は自己啓発的な本なんですね。
単なるノウハウの紹介で終わっていないところが面白いです。
そして、それだけの文章力と申しましょうか、
非常に読みやすいのです。
「全捨て」といった造語も面白いですし、いい感じです。

●失敗談を語っている

著者の失敗談が赤裸々に語られています。
著者は、若いながらも片づけに関しては凄い人であり、
そのことは著者略歴などにきちんと出ていますが、
その一方で失敗談が出てくるので、
読み手は親しみが持てるし、感情移入もしやすい。
主人公(書き手)に感情移入させる、というのは
エンターテインメント系の読み物の鉄則ですが、
ノンフィクションでもそうなんですね。

●論理的構成

文章そのものは読みやすく、失敗談なども楽しく読めますが、
構成そのものはかなりかちっとしてまして、
書かれている通りに行動すれば、自然に片づけができそうです。
何より、読了した瞬間に「自分も片づけ、しよう」という気になります。
この手の本は、何より、そう思わせることが大事ではないか、と。

●ちょっとした味付け

最後のほう、ちょっとだけですがスピリチュアルな感じの話が出てきます。
このくらいの分量で、最後のほうに出てくるので、
それほど気にならずに楽しめます。
むしろ、こういうテイストは今どきなのかも、と思います。


…というわけで、他社さんのベストセラーもきちんと読みこなさなくては、
と改めて思ったのでした。
(ひょっとして、私だけ?)

【本日のアマゾン】
・『人生がときめく片づけの魔法』 12位。ベストセラーにしてロングセラーだなあ。
・『プロフェッショナルセールスマン』昨日のビジネスブックマラソンにて紹介。
・『一瞬の出会いでチャンスをつかんでいる人の 顔グセの法則』顔グセねえ。

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