698 【本】憂鬱でなければ、仕事じゃない
昨日、今日と、泊りがけで出張に行ってきました。
実は7月新刊のあれこれが佳境というとんでもない時期だったのですが、
行こうと思えば、行けるんですね。
(後輩がいろいろ対応してくれたから、なんですけどね)
それはともかく。
出張でありがたいのは、
長時間の移動時間に本が読めること。
というわけで、カバンに本を何冊か詰め込んでました。
その中の一冊が、
『憂鬱でなければ、仕事じゃない』
幻冬舎社長の見城徹さんと、
サイバーエージェント社長の藤田晋さん、
お2人の共著です。
二人が並んで写っている表紙カバーの写真だけ見ると、
対談本のようなのですが、
見城さんの手書きのフレーズに、
それぞれ2人が解説を書いている。
という体裁です。
で、この手書きのフレーズが、かっこいいのですよ。
お二人の文章に出てくるエピソードもかっこいいし。
印象的なフレーズとしては、例えば、
「努力は自分、評価は他人」
「無謀を演出して、鮮烈に変えよ」
「勝者には何もやるな」
あるいは、
・「運がよかった」は、謙遜でのみ使うべきだ。断じて他人をこう評するべきではない。その言葉は思考を停止させ、努力を放棄させ、成長を止めてしまう。
・楽な仕事ほど、大した成果は得られない。憂鬱こそが黄金を生む。
・成功は異常なことなのだ。異常を異常と思わなければ、ついには身を滅ぼしてしまう。
といった熱い文章。
おや。と思ったのは、
「美しい編集者であり続けることは、自分が圧倒的努力で取り組んだ無名のものとの結果が出た時点で、それを弊履のごとく打ち捨てて、新しい無名に立ち向かう姿勢を持続すること」
という一節があるのですが、
これとほぼ同じことを、今の会社の最初の上司が言っていました。
ふむふむ。
興味深かったのは、
名刺の扱いに関するマナーの点で、
見城さんと藤田さんの考え方が違っていたこと、
であります。
それから、見城さんのインタビュー記事で知ったのですが、
(その紙面をなくしたので、記憶だけで書きますが)
この本、日経(だったかな)でのお二人のやり取りを読んだ
講談社の編集者が、オファーしたらしく、
ううむ、こういうのを知ると、
私のアンテナの感度はまだまだ低いなあ。
と痛感します。
ともあれ、この本、さささっと読めますが、
しばらくしてまた読まなくちゃ。
という気になります。
【本日のアマゾン】
・『学問のすすめ 現代語訳』ランクイン。
・『孫正義 リーダーのための意思決定の極意』ランクイン。気になる。
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