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2011年9月24日 (土)

764 【本】『小さなおうち』

小さなおうち
昨年(2010年)に刊行された『小さなおうち』。
中島京子さんの小説です。
当時、いろんな週刊誌に書評が載っていて、
そのかわいらしい表紙カバーも何度か目にしました。

たまたま先日、職場で見つけ、
自宅で読むことにしました。

この3連休、仕事でワード原稿を読むことになっていたのですが
(そして、実際読んでますが)
ノンフィクションの文章ばかり読んでいると、どうしても気分転換したくなるわけで、
そういうときのためにと思って、家に持って帰ったわけです。

で、結論から言うと、ちょっと失敗でした。
『小さなおうち』、面白すぎて途中で止まらず一気読み。
ワードを読みながら休憩の時にちまちま読もう、
という目論見はすぐに崩れてしまったのでした。

お話は、非常にシンプルです。
戦前の女中奉公の日々を、
おばあさんが回想している、というものです。

戦前の東京郊外の小さなおうち。
そこに住む夫婦と男の子。
主人公であるタキさんは、
こんなおうちに奉公していたわけです。

回想シーンにチラチラと現代のシーンが現れ、
現代っ子である甥が、
「戦前がこんなに明るいはずがない」
と疑問を呈します。

でも、たぶん、戦前の東京って、
あるときまではタキさんの回想どおりだったのでしょう。
戦前がずっと真っ黒だったと思うのは、
現代の視点であって、
当時の人たちには、当然のことながらそのときの日常があったわけで。

もちろん、著者の中島さんも戦後生まれですから、
当時の記憶などないわけですが、
戦前の婦人雑誌などを丹念に取材されているようで、
細かい描写の一つ一つに、
「なるほど」と納得。
細部の描写が丁寧だと、全体も信用できるわけです。

というわけで、戦前のお金持ちの家の描写が淡々と続くわけですが、
実は最後の章だけ、章扉のデザインも異なり、
明らかに印象が違います。

ん? と思いながら読んでいくと、
むむむ! という展開になっていきます。

まあ、これ以上はネタバレになるので書けないのですが、
ミステリのどんでん返しともちょっと違うのですよ。

というか、この最後の章がなくても、
十分に完結していると思います。違和感がない、と申しましょうか。

ただ、最後の章を読むと、
あれはああいう意味だったのか、
とすると、あの人の発言はこういう意味か、
でも、そうなるとタキさんのあの記述は……
と、いろんな思いがバーッと出てくるのですよ。

そして最後の章を読み終わると、
かわいらしい表紙カバーのイラストも、
ちょっと印象が変わるような。
そんな気がします。

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・『病気は才能』ちょっと気になる。

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