789 【本】『明日のコミュニケーション』
ツイッターなどでタイトルを目にし、気になっていた本です。
『明日のコミュニケーション』(佐藤尚之著)
フェイスブックやツイッターの登場によって広告のやり方が大きく変わった、
という本ですが、広告というよりはタイトルどおり企業のコミュニケーションのとり方の話。
したがって、広告関係者とかマーケティングの人たちだけが読むのはもったいない、
というのが読後の最初の印象。
ソーシャルネットワークはこれからどんどん広がっていくわけで、
後退は考えられないわけですから、
そのなかで企業はどういう風にすればいいのか。
それを考えるヒントとなる。、企業人必読の書、なのでは。
と思うのです。
それと同時に、かなり大事なことがコンパクトにまとまっているので、
復習も必要だなあ、と感じたのでした。
生活者の消費行動、これからは、
「共感する」→「確認する」→「参加する」→「共有&拡散する」
というのが佐藤さんの主張で、本書の根幹でもあるのですが、
ここで興味深いのが、「消費活動」でありながら「購入する」というプロセスがありません。
従来の「購入」は「参加する」に含まれるんだそうです。
つまり、本人は購入しなくても、「いいね!」ボタンを押したりRTしたりすることで、
友人・知人の購入につながる可能性があるから。
というわけで、かなり勉強になりましたが、同時に復習もしなくては。
いつものことですが、印象的だったフレーズを書いておきます。
・能動的に検索してキャンペーンサイトに行くよりも、友人・知人から「面白いよ」と教えてもらったURLを受動的に押してサイトに行くほうが増える。
・共感してもらうポイントは「極上のコンテンツ」か「感動するコンテンツ」。誰かに話したくなるかどうかがポイント。
・エバンジェリストやロイヤルカスタマーを増やしていく方法はひとつしかない。「発信元への共感」を築いていくことしかない。
・ラジオはもっと注目されていいと思う。
ただ、ちょっと気になったのは、
商品の特性として明らかに高年齢に人しか使わない・買わないものの場合、
それを使っている人がソーシャルメディアに強いとは、
ちょっと思えないのだけれど。
そういう商品は、従来どおりのアプローチになるのかなあ。
【本日のアマゾン】
・『スティーブ・ジョブズ 神の遺言』こういう本もあるのね。
・『明日のコミュニケーション』97位。
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