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2012年5月31日 (木)

999 私的AKB論

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先日、川上徹也さんの『独裁者の最強スピーチ術』のことをブログに書きましたが
そのことを川上さんがフェイスブックで紹介してくださいました。
ありがたいことです。

さらに、「AKBの指摘は、確かに!と思います。」
というお言葉までいただきました。
ますますもって、ありがたいです。

というわけで、調子に乗って、
今日はAKB論を少々。

このブログはあくまでも出版に関する話題を書く場所ですが、
あのう、ほら、AKB関係の本って、軒並み売れているじゃないですか。
仲谷明香さんの『非選抜アイドル』、4刷か5刷までいっているらしいですよ。
(仲谷? 知らないなあ、という方もいらっしゃるかもしれませんが、彼女もAKBです。
つまり、世間的に決して知名度が高いと言えない人の本すら、売れているわけです)

というわけで、AKBがなぜ人気が売れているのか考えてみることも、
マーケティング的に意味があるのではないか、と思うわけでして。
(…我ながら、苦しい…)

以前拝読した宇野常寛さんの『リトル・ピープルの時代』、
非常に面白かったです。
といいつつ、今、手元に本がないので記憶だけで書きますが、
宇野さんの本によれば、物語を語ることが難しくなったのが現代社会、
ということになります。
(すいません、かなり荒っぽいまとめです)

これに(私の解釈では)共通することを書いていらっしゃるなあ、
と感じたのが、上記の川上さんの本(の後書き)です。

宇野さんも、川上さんも、
今の日本は国民全体が共通して思い描けるようなストーリーがなくなってしまった、
と論じています。

例えば、高度経済成長期の、
「明日は今日よりよい日になる」とか、
「妻と子供と、一軒家で暮らすのが幸せ」とか。

大なり小なり、そういうストーリーを国民全体が信じ、
そのストーリーを目指して突き進んでいた。
(もちろん、そんなストーリーはいやだ、という人たちもいたわけですが、
その前提としてストーリーが存在していた、と思うのです)
しかし、今は、そういう信じるに足るストーリーが存在しなくなった。

で、ストーリーが存在していたころのヒーローがウルトラマンシリーズであり、
ストーリーが存在しない現代のヒーローは平成仮面ライダーシリーズである、
というのが、宇野さんの説です。
(これ、ものすごくはしょってますよ。念のため)

一方、川上さんは、
「ストーリーがないから、現代人はよいストーリーを提供してくれる政治家を熱望している。
そのストーリーがよいストーリーであれば問題ないが…」
と論じています。

そして私は、
ストーリーのない現代において、
ストーリーを提供しているのがAKBであり、
だからこそ人気がある、と思っているのです。

例えば、
選抜総選挙を巡る前田敦子さんと大島優子さんの対決(本人たちは戦いと思ってないでしょうが)であるとか、
研究生からいきなり抜擢された横山由依さんであるとか、
あるいは別グループからAKBに移動させられた(正確には兼務、ですが)SKEの松井さんであるとか。

他にも、たくさんのストーリーがあります。
それはそうです、ものすごくたくさんのメンバーがいるわけですから。
応援する人たちは、たくさんのストーリーの中から、
自分好みのストーリーを読むわけです。

そして、その多くは、「努力は報われる」といった、
かつて日本に存在したストーリーなのです。
(努力の結果抜擢された横山さんは、その典型)
つまり、かつて日本人の多くが信じ、今も日本人にとっては耳に心地よいと思われるストーリーが、
ここにはまだ存在しているのです。
(指原さんにアンチが多いのは、努力ではなくブログの文章で認められたから、という仮説も成立しそうです)

さらに、ストーリーを発見する楽しみ、もあります。
例えば今回の総選挙。
一般的には大島さんの1位は間違いない、と思われているようですが、
柏木由紀さんに1位をとらせよう、というものすごく熱心な人たちもいます。
それは、もちろん柏木さんのファンだから、という気持ちもあるでしょうが、
そこに「世代間の戦い」という新しいストーリーを見つけ、
それを楽しみたい、という人たちも間違いなく存在します。

つまり、メンバーが恐らくは意図していないストーリーすら、作れるわけです。
そして、つくれるだけの素材も、存在します。
メンバーが自分のブログやグーグルプラスに書き込んでいる文章。
あるいは写真。
ファンはそれらを自分好みに読み解き、
時として、そこから自分好みのストーリーをつくるのです。

総選挙とかチームの異動、内部のユニット結成などなど、
公式なさまざまなな動きがありますが、
それらはすべて、ストーリーをつくるための作業、
あるいはストーリーをつくるための素材提供、
と考えると、非常にわかりやすいように思います。

というわけで、ストーリーを常に提供しているからこそ、
AKBは今、人気がある。

というのが、私の仮説であります。

……長くなってしまった…。
そして、まとまりのない論になってしまいました。すいません。

明日でこのブログ、1000回だというのに、
こんなことを書いていていいのでしょうか…。

【本日のアマゾン】
・『2013年、株式投資に答えがある』ランクイン。ふむ。

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