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2012年9月 2日 (日)

1089 【本】『漫画貧乏』

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職場の同僚から、『漫画貧乏』を借りて読みました。
作者の佐藤秀峰さんは、
『ブラックジャックによろしく』や『海猿』で知られる漫画家さん。
漫画化デビューから、漫画サイト立ち上げまでを描いています。

佐藤さんのお名前は、これまでも時々ネットで見かけてましたし、
最近は『ブラックジャックによろしく』の2次使用を完全フリーにした、
ということで話題に。

ということで興味深く読んだのですが、
実にまっとうと申しましょうか、
素直に「ふむふむ」と思いながら、読みすすめました。

私自身は出版社に勤めている人間ではありますが、
漫画には仕事上の接点がまったくなく、
自社の漫画編集者がどのような仕事をしているのか、
わかっていないのです。
ですので、ひょっとすると漫画編集者からは
とんでもない感想に思われるかもしれませんが…。

「原稿料では赤字続き」と再三書かれていて、
「え! あれだけ売れているんだからそんなことはないでしょ」
と思ったのですが、多大な収入を得ているのは本になってから。
最初の、雑誌連載時の収入では、
アシスタントの給料を払う段階で赤になるらしいのです。
で、ここで「本の収入があるんだからいいじゃない」
と思うと、そのあとの論を読み進めるのが、
ちょっとつらいかも。

週刊ジャンプの『バクマン』、毎週読んでました。
そこでは、主人公の漫画家がやはりアシスタントを数人雇っているのでが、
彼らの給料に関する話は、そういえば、出ていなかったような。

たぶん、アシスタントのギャランティ、
漫画家さんではなく出版社が負担すれば、
問題のかなりの部分が解決すると思うんですが、
現実問題として、そうはいかないんでしょうね…。
複数の出版社さんと仕事をしている漫画家さんなんかだと、特に。

そのわりに、デビュー早々の漫画家さんも
アシスタントを雇っているような気がするんですが、
その場合もやはり、漫画家さん本人が給料を払っているのかなあ。
だとすると、かなり大変そう。

上記以外に、
読み進めていて印象的だった箇所が、2点あります。

佐藤さん、自社サイトで自分の本を売ろうと思いつき、
出版社と相談するんですが、
最初の会社は「定価の80%で」と言ってきます。
それが、まあ、業界の習慣みたいなものなんですが、
別の社は、あっさり「70%でいきましょう」
という返事。

そもそも、著者への印税が10%、というのも、
あくまでも業界の常識、習慣なのであって、
もっと多くても、少なくても、
あるいは部数に応じて変わっても、
それが法律違反になるわけではないのです。

そのくらい、出版業界というのは前例、習慣に影響されているんだよなあ、
と思ったのでした。

もうひとつ。
漫画をダウンローで販売するサイトを
佐藤さんは2010年に立ち上げて、
いろんな試行錯誤や失敗を経て、
現在、約2万の会員がいるのだそうです。

このサイトと同じ事を始めても、
2万の会員になるには相当の時間がかかるはずで、
そしてそのとき、佐藤さんのサイトはもっと人が増えているはずで。

何が言いたいかというと、
思いついたアイデアを形にするのが早ければ早いほど、
後から来る人が追いつくのは大変なんだよな、
という事実です。

本書は他にも、
編集者と作家のやり取りとか、
作家の思いであるとか、
とにかく読みどころ、満載でありました。

【本日のアマゾン】
・『ビジネスマンの基礎知識としてのMBA入門』気になる。
・『マルティン・ルター』ランクイン。ん?

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