【本】『すーちゃんの恋』
先日、ブログにちらっと書きましたが、
益田ミリさんの新作『すーちゃんの恋』を読みました。
数年前に後輩女子に教えてもらい、
益田さんの作品を何冊か読みました。
その時、『すーちゃん』も読みましたが、
すーちゃんって、話が続いていたんですね。
益田さん、マンガもエッセイもお書きになってますが、
「すーちゃん」シリーズはマンガです。
映画以外にもなるらしいです。
どうやら柴崎コウさんが主役らしいのだけれど、
年齢が違うような…。
それはさておき。
益田さんのマンガ、淡々と話が進みます。
絵柄も、淡々と申しましょうか、
必要な線のみ。
読み始めたらすすすっと読めるんですが、
しかし、中味はかなり深いです。
今回は、すーちゃんが以前から好意を抱いていた男性と偶然再会し、
しかし、彼には付き合っている人がいて、
という話です。
すーちゃんは、保育園に勤めていて、
そこでの日常も描かれます。
男性との関係も、職場のあれこれも、
結論めいた展開にはならず、
ただ、すーちゃんとその周囲の人たちの気持ちが、
丁寧に描かれます。
その描かれ具合が、とてもいいんですよね。
そして、実は大事なシーンが結構省かれていて、
読者の想像に任せる、
という部分もあります。
例えば、すーちゃんと男性が食事に行き、
ある重要な会話が交わされるのですが、
読者に示されるのは、夜景のみ。
このリズム、というかテンポがいいなあ、
と思ったのでした。
また、すーちゃんたちの独り言も、
印象的です。
例えば、
「お祝いされるのが少ない人生か~」
「自分のお墓に「お母さん」って書くわけでなし」
などなど。
一番気になるのは、
この本を読んでいる女の人たちの感想です。
どういうセリフが印象に残るのか。
すーちゃんの行動、あるいは男性の言動、納得行くものなのかどうか。
未婚、既婚、あるいは20代、30代、40代。
それぞれ感想が異なるのかもしれません。
きちんと聞いてみたい、と思いました。
なにしろ私が最近担当させていただいた
『レンアイ滝修行』
キャッチコピーが
「37歳独身。今度の恋で、結婚します!…あ。できた」
ですからね。
【本日のアマゾン】
・『お家ごはんが美味しくなる口福の調味料100味選』ん。2年前の本だ。
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