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2013年10月30日 (水)

1488 【本】『ハルさん』

以前、朝日新聞の書評ページで
「とても売れている」と紹介していたので、
気になっていたのですが、ようやく読めました、
『ハルさん』。
著者は、藤野恵美さん。

早くに奥さんが亡くなり、男手ひとつで娘のふうちゃんを育てた、ハルさん。
ふうちゃんの結婚式当日のお話です。

といっても、タクシーに乗って式場に向かうところから、
式が終わるまでの間に、ふうちゃんの小さい時からつい最近のことまで、
5つのエピソードを思い出します。
メインとなるのは、そっちの話。

それらは、どれもがちょっとした不可解な謎。
その謎を解明するのは、亡くなった奥さん。
幽霊探偵が日常の謎を解く、という形です。

しかし、日常の謎の解明よりも、本書の読みどころは、
父娘の心の交流だと思います。
実に丁寧に描いています。
だから、最後、結婚式でのハルさんの描写を読んでいて、
娘もいないのに、小5の男子しかいないのに、
不覚にも泣きそうになりました。

というわけで、娘を持つお父さん(奥さんのいるいないにかかわらず)と、
女の人(結婚しているいないにかかわらず)は、
落涙必至なのではないか、と思われます。

が。しかし。

本当に驚いたのは、本文が終わった後の、
著者の後書き。

ご自身の読書体験から始まり、ふんふんと読んでいると、
ご自身の子供時代の話になります。
理想的過ぎる父娘の話を書いているわけですから、
(ちなみに、理想的過ぎる親子関係というのが、本書に対する唯一の不満です)
作家ご自身の子供時代はもう少し現実的だったんだろうなあ、
と思っていたら、
想像を絶する、物凄い体験をされてました。

私、思わず「えっ」と声をあげてしまいました。
後書きを読んで驚愕することなんて、
あったかなあ。

ふんわりほんわかした読後感に浸っていただけに、
この後書きは、実に衝撃的。

だからこそ、未読の方は後書きからお読みにならず、
読み終わってからお読みになることを強くお勧めします。

それにしても。

藤野さんの暗い部分の反動として生まれたのが本書だとするならば、
暗い部分にストレートに焦点をあてたものも読んでみたい。
と強欲にも思ったのでした。

【本日のアマゾン】
・『日本史の謎は「地形」で解ける』ちょっと気になる。
・『教師の資質』これも気になる。
・『出光佐三の日本人にかえれ』日経新聞の宣伝、大きかったなあ。

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