【本】『1行バカ売れ』は本気で役に立つ
コピーライター・川上徹也さんの最新刊『1行バカ売れ』を読了しました。
『ものを売るバカ』の続編になりますが、こっちもかなり面白い。
商売柄、本のタイトルや帯のコピーを考えなくてはいけないので、
個人的には今回のほうがより実践的、という気がしました。
序章でまず、キャッチコピーに関するたったひとつの大原則が提示されます。
それは「受け手に『自分と関係がある』と思ってもらう」。
では、どうやったら自分と関係があると思ってもらえるのか。
それは「何を言うか」がポイントになります。
「ニュースを知らせる」
「得することを提示する」
「欲望を刺激する」
「恐怖と不安でやさしく脅す」
「信用を売りにつなげる」
そして今度は、これらを「どう言うか」。
こちらは10の原則がありまして、
「ターゲットを限定する」
「問いかける」
「圧縮して言い切る」
「対比&本歌取り」
「誇張をエンタメ化」
「重要な情報を隠す」
「数字やランキングを使う」
「比喩でひきつける」
「常識の逆を言う」
「本気でお願いする」
本書がとても面白く読みやすいのは、
上記のそれぞれについて、具体的なエピソードが紹介されているところ。
ひらかたパーク、大阪のスタンダードブックストア、ブラックサンダー、レッドブル、などなど。
これらの事例をふむふむと読み進めるうちに、勉強になるという、
実にありがたい1冊です。
ただ、帯にステーキの写真がどんとアップで載っているのは、夏のこの時期、どうなんでしょうか。そして、「ステーキを売るな、◯◯◯を売れ」も、結構有名な話のような…。私がビジネス書の編集者だから、でしょうか…。
【本日のアマゾン】
・『腐ったら、負け』10個のレビュー、全部5つ星なのね。
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