【本】『崖っぷち社員たちの逆襲』
知り合いの書店店長さんがFacebookで紹介されているのを見て、読むことにしました。
存在自体は知っていたのですが,迂闊にも、書店が舞台となっている小説であると知らなかったもので。というか、このタイトルでは書店の話って、わかりにくいですよね。
もっとも、著者の小島俊一さんは明屋書店飲社長さんですから、その時点で業界の人ならば気づくべきなのですが。
赤字続きの書店チェーンに出向を命じられた銀行マンが主人公で、書店再建のために奮闘するお話です。
帯に書いてある通り、「会社のお金とマーケティングの基本が、自然に学べる1冊」です。小説形式なので、すっと頭に入ってきます。まあ,実を申しますと、会社のお金に関する記述は、完全に理解できたかどうか、ちょっと不安なんですが。
ともあれ、読んでいて元気が出てきます。書店、というか本の世界、やれることはまだまだあるじゃないか、という気持ちになってくるのです。特に,ラスト近く、書店社長が読み上げる手紙は、かなりぐっと来ました。
本文に出てくる印象的なフレーズを書いておきます。
「本屋には買ってくれる3倍以上の見込み客が来ている」
「お客様は神様のように、こちら側の見ない努力も手抜きも見抜いてしまうし、それに沈黙をもって答えてくださる」
「愚かさとは、昔ながらのやり方を繰り返しながら、違う結果を求めることである」(アインシュタインの言葉)
「人は、自分で気づいたことからしか行動に移さない」
……沁みるなあ。
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・『最強「肉食」ダイエット』ランクイン。ふむふむ。
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