【本】『未来食堂ができるまで』
会社のすぐ近くに、未来食堂というお店があります。初めて入ったのがいつか忘れてしまいましたが、非常にインパクトがありました。
まず、狭い。コの字型のカウンターのみで、12席。若い女性店主がカウンターの中でテキパキ動いて料理を出してくれるのですが、昼のメニューは一品のみ。ごはんはお櫃からでおかわり自由。不思議な雰囲気ですが、居心地はいいのです。
いつしか、同じ会社の人をしばしば目にするようになりました。居心地がいい、と感じる人が多いのでしょう。
しばらくして、ネットでこのお店のことが話題になり、かなり混むようになりました。
そして、ついには書籍が出版されました。カウンターの中にいる店主、小林せかいさんによる『未来食堂ができるまで』です。
基本的には、小林さんのブログをまとめたものです。このブログ、本になる前から読んでましたが、お店に関するさまざまな情報が、毎月の売り上げ高も含めて出てくるという凄い内容です。開店前から公開しているので、場所選びの話や、そもそもなぜお店を開くのか、そのための修行のこと、前職のことなど、かなり濃いです。で、それらをまとめて読むことで、小林さんがやりたいことが浮き上がってくる。そんな一冊です。
というわけで、お店に行ったことのある人にはとても面白く、行ったことのない人はなんとかしていきたくなる、そんな本だと思います。
ところで、上にちょっと書きましたが、開店前からブログをやっていた、というところがかなり印象的です。そうすることでファンを増やしていたわけで、そうなんだよなあ、事前にファンを作ることっても大事だよなあ、と思ったのでした。
この本を読んで他にも「へえ!」と思ったことがあるのですが、長くなりすぎるので、それはまた改めて。
【本日のアマゾン】
・『退職金バカ』気になる。
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