「世界観をつくる」を読んで一番驚いたこと
山口周さんと水野学さんの対談本です。
お二人の対談本なのか! と読み始めたんですが、
とても面白いです。新しい働き方のヒントになる気がします。
実体験に基づくエピソードが多めなので、それが興味深いし、説得力があります。
編集者的に驚いたのは、「はじめに」に山口さんが書いていらっしゃる、ここ。
「もともとこの本は「世界観について語り合おう」ということで生まれた本ではなかった」
つまり、タイトルに出てくる「世界観」は、当初想定してなかったそうです。
そこから始まるって、対談本としてはかなり異例な気がします。
お二人が親しいから、相互をリスペクトしているからでしょうか。
担当編集者が当初どのようにお願いしたのか、興味があります。
全体のテーマ、というか趣旨は、最後に水野さんが書いている
「こうだったらいいなと自分が思う情景を、くっきりと、具体的にイメージすること。
それを実現するために、世界観を、圧倒的な精度でつくりあげること。
その結果、「意味がある」モノをこの世に生み出すこと。
そして、共感してくれる人を増やしていくこと。
それがこれからのビジネスの場で必要なこと」
に集約されるように思います。
というわけで、印象的だったフレーズを備忘録風に書いておきます。
・企業の調子が悪くなるということは、その会社が「世の中に対して価値を提供
できなくなっている」ということ
・デザインは意味で固めないかぎり無限につくれちゃう
・「自分にはわからない」って優秀な人ほど言える
・モノをつくっても売れない時代になった今は、わがままが必要
・自分にとって全然関係ないと思っていた商品やサービスが、広告によって自分と関係あるものに変わる
・仕事に関係ないような知識のインプットは、物語をつくり、世界観をつくるという形のアウトプットの材料
・仕事ができる・できないの最後の最後の分かれ道は、その人の感性
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