「思うことから、すべては始まる」は書籍編集者必読だが、自社の後輩には読ませたくない箇所もあるのです。
ここしばらく、フェイスブックとこのブログ、毎日更新してます。
フェイスブックとブログでネタがかぶることもありますが、
ほとんどの場合は、まずフェイスブックで記事にして、
その翌日、加筆してこのブログに書く、というパタンにしてます。
このブログの方が見る人が少ないので、その分、編集者視線でいろいろ加筆できるから、
というのが理由です。
ということなんですが、今回は珍しく、
このブログから書いて、その後フェイスブックに投稿します。
ですので、このブログから削ったバージョンをフェイスブックに。
というわけで、何を書くかと言いますと、
「思うことから、すべては始まる」の感想。
本書の著者は、サンマーク出版の社長・植木宣隆氏。
先日感想を書いた「パン屋ではおにぎりを売れ」は
アスコムの取締役編集局長・垣内氏のご本でしたが、
今回のサンマーク出版も、業界では知らない人のない凄い出版社です。
だから説明の必要もないと思いますが、
「人生がときめく片づけの魔法」「脳内革命」「病気にならない生き方」
「体幹リセットダイエット」などなど、ミリオンセラー8冊、
20万部越えのベストセラーはタイトルを書き写すだけで大仕事になる、
そういう出版社です。
そこの社長の本なんですから、これは当然気になるわけでして。
印象に残ったフレーズをかき出しますと、実はこれがかなりの作業量なんですが、
「ミリオンセラーに一番近い編集者は、誰よりも強く、ミリオンセラーを出したいと願っている編集者」
「これぞと思った人が本作りをやり切ることこそが、作り手には一番大事」
「何より大事なことは、これを世に送り出したい、という心からの気持ちです」
「いったん市場に出たら、今度は売ることに全力を傾ける」
「どんなに宣伝したところで、動かないものはテコでも動かない」
「ヘンタイ編集者と、ヘンタイ著者のとの組み合わせこそが、最強のコンテンツを生む」
「無理のない成功はない」
「池田(「コーヒーが冷めないうちに」編集者)がこの本を売るために考え出した手は100種類は下らない」
「増刷5万部は、新刊10点相当」
「うまくいかなかったことを掘り下げても、あまり意味はない」
「大ヒットする書籍に共通する5つの条件
1 驚きを生むタイトルになっている
2 心と体の癒し、健康に関わっている
3 それを読むことによって、読者自身が変われる
4 田舎でも売れる本になっている
5 女性に応援してもらえる本である
これらを総合して考えると、「病院のお見舞いに持っていける本」」
「語るべきものを徹底的に磨く」
「読者は、これまで見たり聞いたりしたことがないようなものに触れたい。ただし、新しければいいわけでもない」
「マイナスのタイトルの本は売れない」
「タイトルをずっと考えていると、枕元にふっとタイトル案が浮かび上がってくる」
、、、他にもあるんですが、ちょっと疲れてきたのでこの辺で。
書籍編集者なら、読んでおくべき1冊だと思います。
ただ、これを読むと若い編集者はサンマーク出版に転職したくなると思います。
ですので、弊社の後輩には、読んで欲しいような、それは困るような。
巻末に「サンマーク出版カルタ」が載ってまして、
こういうのが存在するというのは聞いてましたが、
全体を見たのは今回が初めてです。
これだけでも買った甲斐があったなあ、と思ったのでした。
、、、うわ。やはり長くなってしまいました。
このままじゃフェイスブックには載せられないなあ。
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