『7時間で英語が突然ハッキリ聞こえて会話が続く本』は英語本編集の参考になります、という話。
英語の本を編集することがあるので(というより、まさに今編集してます)
他社さんから出る英語本が気になります。
最近気になったのが、『7時間で英語が突然ハッキリ聞こえて会話が続く本』。
発売1週間足らずで重版したらしいです。
で、読んでみたら確かに勉強になります、この本。
英語学習者にとっても、そして私のような英語本編集者にとっても。
自分が発音できない単語は覚えられないし聴き取れない。
英語学習でよく耳にするフレーズです。
本書ではこのセオリーに即して、まず発音できるようにしましょう、と、
英語の発音に時間を割きます。
そこで推奨しているのがカタカナ英語。
さらに、しゃべれないというメンタルブロックを外す章や、
つなぎ語やオウム返しについても詳しく説明していて、
なるほど! と思いました。
同時に、本作りで参考になるところが多々ありました。
英語が苦手な人がメイン読者になるわけで、
その人たちに向けて、『敷居」をぐっと下げる工夫をしてます。
まず、「7時間」とタイトルに示すことで、それだけでいいんだ! と伝える。
タイトルが非常に重要だなと今更ながらに思います。
イラストと会話形式を使って、それぞれの章のポイントを最初の見開きで示す。
日本人は最速で英語を習得できる民族だ、と本書の冒頭で詳しく説明している。
本文に出てくる英文の発音を、著者自身が動画で見せている。
(これ、収録が大変だったのではないかと思います)
本文2色刷りで見やすい。
説明メインのところと英文メインのところで行数を変えている。
東京大学の柳川先生の推薦文を載せている。
著者の経歴を詳しく紹介することで発言に説得力をもたせている。
私が編集している英語本で真似できそうな部分もあります。
(2色刷りのところなどなど)
参考にさせていただきます。
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