« 忙しくなると自分がどうなるか、知っておこうという話。 | トップページ | 文化放送「ななきゅう」はツイッターの使い方が秀逸だったなあ。 »

2021年3月25日 (木)

ベストセラー『人は話し方が9割』の凄さを痛感しました。

Img_1167

 

他社のベストセラーを読むというのは、

なかなかつらいものがあります。

なぜこれを自社で出せなかったんだああ、

という想いに駆られるので。

 

しかし、売れている本にはやはり理由があります。

他社のベストセラーを読むのは、勉強になります。

 

というわけで、ものすごく遅ればせながら、

『人は話し方が9割』を読みました。

すばる舎から2019年に出た本ですが、

御存知の通り、売れてます。

2020年のビジネス書1位の売上。

帯によれば、現在60万部。

 

その1割の6万部ですら難しいのですから、

とてつもない大ヒットです。

 

で、読んでみたら、本づくりの上で、やはり勉強になりました。

 

もちろん、内容面でとても勉強になります。

「相手に喋らせる拡張話法」とか「『やっぱり』にはものすごいエネルギーがある」

といったフレーズが多々あり、話すのが苦手な人にとても参考になると思います。

 

編集者として勉強になったのは、「読者層と見せ方の関係」です。

 

話し方がテーマですから、この本の間口はぐっと広い。

たくさんの人に向けての本だと思います。

いつもは本を読まない人にも読んでもらいたい本、だと思います。

そういう読者層と、見せ方が極めてきれいにマッチングしてます。

 

読者の敷居をぐっと下げている、といいましょうか、

「私でも読めそう」という気持ちにさせてくれるのです。

 

1ページが13行×37字。14級の活字を使ってます。

(弊社は15行×38字、13級というパタンが多いです)

 

この文字組だと、ぱっとめくった瞬間に「読みやすそう」という気になります。

ところどころに入っているイラストも、楽しげな感じ。

しかも、そのイラストが普通よりも大きめに入ってます。

 

普通は(というか私は)文字組みと同じくらいのサイズで入れるんですが、

この本のイラストは、文字組よりも明らかに大きいです。

その結果、イラストがパンと目に入ってくる。

 

さらに、章タイトルがシンプルでわかりやすい。

「人に嫌われない話し方」「人を動かす話し方」など、

シンプルですが、気になるタイトルになってます。

 

これは読みたくなるなあ、と思いながら読んでいたんですが、

最後に驚きがありました。

 

著者略歴に「2020年、書籍の年間売上で〜」という一文があるのです。

上に書いたように、この本、2019年に出版されました。

つまり、途中で著者略歴を加筆しているわけです。

重版の際に変更したんだと思いますが、

これは凄いことだなあと思います。

「売れている本ですよ」と、その本そのものがPRしてるんですから。

 

Img_1168

 

重版の際に、誤字を修正することはありますが、

著者略歴をアップデートするというのは、

なかなかできるものではありません。

こういうところまで目配りしている編集者が作っているから売れているのだ。

というのが本書を読んだ編集者としての結論です。

 

本づくりにおいて、ここまで細かいところまで目配りできているのか、私。

と問いかけられた気がします。

 

やはり、他社のベストセラーを読むというのは

勉強になります。

 

 

 

 

« 忙しくなると自分がどうなるか、知っておこうという話。 | トップページ | 文化放送「ななきゅう」はツイッターの使い方が秀逸だったなあ。 »

仕事のヒント」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 忙しくなると自分がどうなるか、知っておこうという話。 | トップページ | 文化放送「ななきゅう」はツイッターの使い方が秀逸だったなあ。 »

無料ブログはココログ
フォト

最近のトラックバック

2022年5月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31