『いとしの印刷ボーイズ』は忖度抜きのお仕事漫画だった。
ここ数日、大長編サスペンスを読んでいて他の本が読めてませんが
(その本については読了次第、感想を書きます)
その合間を縫って一気に読んだのが『いとしの印刷ボーイズ』
3年前の2018年に出版された本ですが、
いろんな所に書評が出てました。話題の書。
近所の初手さんに平積みになっていたので、思わず購入しました。
3年前の本が平積み、ということで奥付を見たら、
今年の7月に5刷、とのこと。
売れてるんですねえ。
印刷会社の営業だった漫画家・奈良裕己さんによる、
印刷業界コミックです。
当然のように、印刷用語がバンバン出てきます。
正直、出版社に勤めてる私も初めて聞くような専門用語も出てきます。
私が勉強不足なのか、この本がより専門的なのか…。
たしかに専門的なことも出てきますが、話が面白いのです、この作品。
印刷会社勤務の主人公がいろんな印刷トラブルに巻き込まれ、
それを仲間たちと解決していく、というシンプルな構造がとてもいい。
そのエピソードの中で印刷用語も出てくるので、抵抗なく読めるんですよね。
登場人物たちも皆、個性的だし。
だから、たくさんの人に支持されてるんだと思います。
もちろん、印刷の世界に興味を持っている人が、
私が思っている以上にたくさんいらっしゃる、ということでもあると思いますが。
索引があえて最初の方に出てくるんですが、
これで、他のお仕事漫画とは一線を画すガチの本、というのがよくわかるし、
知ってる単語知らない単語をチェックすることで購買動機につながる、
と思いました。
これ、文庫にも応用できるんじゃないかしら。
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