『Butterfly World 最後の6日間』は不可能としか思えない謎に加えて主人公の成長が素晴らしい。
厚くて難しい経済学関係(たぶん)を読んでいて、
このところ他の本がなかなか読めてませんが、
そんな中、一気に読んだのが『Butterfly World 最後の6日間』
岡崎琢磨さんの新刊です。
これ、すごく面白いです。(う、語彙力が…)
VR空間での殺人事件という特殊設定を描いていますが、
このVR空間の設定が実に魅力的なのです。
人を傷つけてはいけない、というのがこの世界の絶対的なルールで、
傷つけようとしてもそうならないようにプログラミングされてます。
例えば、人を刺そうとしてもそのナイフが曲がってしまう。
そういう平和な世界。
ところが、この世界で殺人事件が起きるのです。
どうやって殺せたのか?
実に不可解。
他にも魅力的な謎がいろいろ出てきます。
驚くべきは、複雑に見える様々な謎が、
実はとてもシンプルに説明できるという点。
「そうかあ!」と思うとともに、
前の方の描写を確認しては「なるほど!」と唸りました。
更に凄いのは、主人公の成長物語になっていて、
最後は(死者が何人も出る悲しい話なのに)
前向きな気持になれるというところ。
これは、著者の筆力だと思います。
400ページ以上ある小説ですが、
実に楽しい読書時間でした!
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