佐藤優さん新刊『はたらく哲学』に学ぶ、メイン読者を意識した工夫
佐藤優さんの新刊『はたらく哲学』、興味深く拝読しました。
ネット書店アマゾンでも売れているようです。
仕事に悩む人に向けて、佐藤さんがアドバイスをするという内容。
そこで語られているのは、タイトル通り「哲学」。
アリストテレスやニーチェの言葉が出てきます。
それらを駆使して、お金や人間関係、やりがいといったことに、
佐藤さんが解説をしていきます。
哲学という抽象的なものも、使う人が適切に使うと、
悩みを解決する道具になるんだなあ、という発見があります。
若い人がメイン読者だと思うのですが、
そういう人たち向けの本づくりの工夫を
随所に感じました。
導入部分が漫画。途中に入るユニークなイラスト。
そして、青年と佐藤さんの会話で進む本文。
(これはかなり大変な作業だったと思います)
読者対象と本づくりがピタッとハマっているという印象です。
短時間でさっと読めますが、中身はかなり濃いです。
「お金には実態がないのでいくらでも欲しくなる」
「会社員として働く時は、見極めと見切りが大事」
「自分と他人とでは、見ている世界が異なる可能性がある」
「仕事の同僚は友だちではない」
「嫉妬している人は、自分が嫉妬しているとは感じていない」
など、メイン読者層ではない私にも、印象的なフレーズがいろいろとありました。
こういう本が読まれているということは、
「勉強したい」という思いが若い人たちにあるんだなあ、
と感じます。
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