『共に、前へ 羽生結弦 東日本大震災10年の記録』はやはりいい本でした。
後輩担当本『共に、前へ 羽生結弦 東日本大震災10年の記録』
この本のことをツイッターで呟いたら拡散がすごかった、反響にびっくりした、
という件は以前書きましたが、そうなってくると、紹介だけというわけにはいきません。
自分も読まなくちゃ。
というわけで、読みました。
いやあ、いい本でした。改めて、そう思います。
羽生選手と東日本大震災の10年間の記録、というタイトル通りの本。
羽生選手は仙台出身で、東日本大震災のときは家族とともに、
体育館で避難生活をすることに。
その後、トロントでスケートの練習をすることになりますが、
地元が大変なときにこんなことをしていていいのか、という思いを抱きます。
その後も、オリンピックで頑張ることが被災地にどんな意味があるのだろうか、
と思い悩む。
羽生選手って、真面目でストイック、そして繊細なんだなあとしみじみ思いました。
こういう性格だからこそ、多くの人を引きつける演技ができるのかも、しれません。
しかし、いろいろと苦しいだろうなあ。
被災者たちと触れ合うことで、自分自身の思いに落とし前をつけていく、
そういう記録です。
と同時に、同時代に生きている我々も、同じ問いを突きつけられているわけで。
活字として残すべき1冊、と思いました。
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