『失敗の科学』はなぜこんなに読みやすいのだろう?
今日はもう1本書きます。昨日書けてないので。
ここ数か月、永井孝尚さんの朝活塾に参加してます。
マーケティングに関する永井さんの講義をオンラインで聞く、
というもので、毎月、マーケティングに関する本がテキストとして指定されます。
その本を読んでなくてももちろん参加できますし、勉強になるんですが、
どうせならばそのテキストを読んで参加しようと、最近思い立ちまして、
読むようにしています。最近ですけどね。
今月は、『失敗の科学』と『偶然の科学』がテキスト。
2冊はしんどいなあ、ということで『失敗の科学』を読むことにしました。
と言いつつ、今週の水曜に講義があったのにそれまでに読了できず、
ようやく昨日、読み終わったのですが。
というわけで、時間はかかってしまったんですが、
かなり面白かったですよ、この本。
失敗から学ぶことの効用は何か、どのように学ぶか、
といったことが語られていますが、何より大事なポイントは、
人はなぜ失敗から学ぼうとしないのか。
苦労したことに対しては修正を認めたくない。
データの読み取りにそもそも間違いがある。
などなど、非常に勉強になりました。
と同時に、編集者視点で興味深かったのは、
とても読みやすかっということ。
この手の翻訳本、読みにくいというイメージが合ったのですが(偏見でしょうか…)
この本は読みやすい。どうなるんだろう、というページをめくらせる力があります。
もちろん、訳文がこなれていて読みやすい、というのが大きいですが、
各章の冒頭に、失敗に関するエピソードが置かれていて、
それがすごく気になるのです。
医療事故、殺人事件における冤罪、ベッカム、、、
そういう話から始まるので引きが強い。
それに加えて、各章のタイトルが魅力的なんですよ。
例えば「人はウソを隠すのではなく信じ込む」「疑問はまず切り刻め」
「犯人探しバイアスとの闘い」などなど。
気になるでしょ?
冒頭に気になるエピソードを置く。
章タイトルを魅力的なものにする。
…自分の本づくりの参考にさせていただきます。
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