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2022年4月22日 (金)

文庫編集者(若い人限定)へのアドバイス

Img_4138

 

今日の記事の読者層は、かなり限定的です。

文庫編集者、それも若い人限定のネタです。

(ニッチすぎる)

ベテラン文庫編集者には、「何を今さら」的な話なので。

 

なんの話かというと、他社の単行本を自社文庫にする際に、気をつけること。

(ニッチすぎるわ)

 

ニッチすぎますが、これ、文庫編集者としては大事な業務です。

 

段取りとしては、当然ですが、まず、他社本を読む。

で、著者に連絡を入れて文庫化のOKをいただく。

 

ここまではいいとして。

ポイントはこの次です。

 

著者さんによっては「じゃあ、私から出版社に連絡を入れておきますね」と

おっしゃってくださる場合がありますが、これは私の体験上、NGです。

担当編集者の連絡先を著者に教えてもらって、

編集者から編集者に連絡を入れる。

これ、マストです。

(何を今さら、という声が聞こえてきそう)

 

著者さんから編集者に連絡を入れていただくと、高確率で、

「いえいえ、この本、重版しますから他社で文庫にしないでください」

「いえいえ、この本、弊社で文庫にしますから他社で文庫にしないでください」

と言われてしまいます。

で、結果的に自社での文庫化計画が頓挫する。

 

それはまあ、当然でして、私も著者から連絡があったら、

「え! 弊社で文庫にしますから他社で文庫にしないでください」

と言ってしまいます。

 

これが編集者からの連絡で、「著者は快諾されてますから」と言われると、

高確率で「仕方ないなあ」となります。

もちろん、「それは困ります」と著者に連絡を入れる場合もありますが、

諦めることが多い。そのくらい、著者の意向は重要なのです。

 

なぜこういうことを書いているかと言いますと、

この半年ほどの間に2回、同じ失敗をしてしまったから。

某著者さんが「じゃあ、私から連絡入れておきますね」とおっしゃってくださって、

その出版社は文庫がないので油断していたら、

「加筆修正して改訂版を出しましょう」と言われたそうです。

 

最近も他社本文庫化の話があり、著者さんには、

「私から連絡を入れますので編集者さんの連絡先だけ教えてください」

とお伝えしたのですが、うっかり文庫化の話をされたようで、

「重版しますので他社の文庫化はご勘弁ください」

と言われたそうです。

 

という私の失敗を踏まえて申します。

 

他社本を文庫化する場合、

他社への連絡は著者でなく編集者が行うべし。

(ニッチな話題だわあ)

 

写真は自社本を文庫にした1冊です。

版を重ねて12刷!

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