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2022年5月25日 (水)

この本はいかにしてロングセラーになったのか?

Img_4404

 

最近、フェイスブックに、重版した書籍のことを投稿してます。

なんといっても重版は貴重ですからね。世間に知ってもらわなくては。

 

昨日は曽野綾子先生の『「いい人」をやめると楽になる』の写真をアップ。

この文庫、2002年に出版して、20年かけて73刷です。

かなりすごいです。

 

ということをフェイスブックに書いたら、

「ロングセラーはどんな読者層がどんな経緯で知って買うのでしょうか?」

という質問が。

 

たしかに。どうやって知るのだろう? と考えてみました。

 

これって、鶏と卵ではないですが、

書店にずっと置いてもらえるからロングセラーになっている。

ということだと思います。

 

書店の棚は、場所取り合戦です。

毎日、たくさんの新刊が出てます。

したがって、「売れない」と書店員さんに認識された本は

出版社に返品されます。

 

逆に、「売れる」と認識してもらった本は

返品されずに売り場に置いてもらえらから、売れる。

で、「やはり売れるんだ」ということで、また注文してもらえる。

この好循環スパイラルがずっと続くから、ロングセラーになる。

 

冒頭に戻って、「ロングセラーをどうやって知るのか」の最大の答えは、

書店に置いてあったから。

だと思うのです。少なくともロングセラーはそうじゃないかと思います。

 

新刊みたいに宣伝をガシガシ行うわけにはいきません。

書店で「へえ、こんな本があるんだ」と見つけていただくのが、

たぶん最大にして最強の宣伝。

 

では、いかにして売り場に置いてもらうか。起き続けてもらうか。

それが一番難しい問題であり、出版社としても苦労するところですが、

それは結局「この本は売れる」「この本はロングセラーである」

と認識していただく、ということだと思います。

 

というわけで、結局、鶏と卵のような話になるのですが。

 

あ、これは文庫とか新書の話であって、

絵本は明らかに、親から子に伝わっていくロングセラーですね。

大学生の先輩から後輩に伝わるロングセラー、

会社の先輩から後輩に伝わるロングセラー、

といったものもあると思います。

 

 

 

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