« 新刊宣伝アカウントのフォロワー数が152になりました。 | トップページ | スペース、はじめました。 »

2022年9月22日 (木)

「ルポ 誰が国語力を殺すのか」における絶望と希望

81p7zjglnl

 

ネットで話題になっていた「ルポ 誰が国語力を殺すのか」をようやく読了。

300ページ以上あり、手にした時のずっしり感はなかなかのものです。

読むのにちょっと躊躇する分厚さですが、

読み始めると、とても面白い。

 

子供たちの国語力がどんなことになっているのか、

その現状が前半で語られ、

後半は、それをどう再生するかについての現状、

さらに最後の2章で、小学校と中学校の実例を紹介しています。

 

語彙が貧困だとよくないよなあ、

というのは漠然と感じていることで、

例えば、自分の怒りを「むかつく」の一語で、

相手への憎悪を「殺す」の一語でしか表現できない、

というのはかなりまずい、と思うのです。

 

怒りにも、憎しみにも、段階があるわけで、

もっと繊細な表現があるはず。

例えば、雨に「五月雨」「にわか雨」「豪雨」

みたいにいくつもの言い方があるように。

 

しかし、現実には、語彙が貧困な子供がかなり多いようです。

それはシンプルに残念ですし、

相手との間にトラブルが起きる可能性も高いです。

 

という現状と、ではどうするかという現状を描いているわけですから、

面白くないわけがないのです。

 

最後の2章に出てくる学校の例は、

「すごいなあ」「ほんとですか」レベルなんですよね。

こういう学校に行っている子供たちは幸せだわ。

 

というわけで、いろいろ勉強になりました。

 

ただ、ちょっと気になったのは、最初に出てくる

「ごんぎつね」の実例。

 

ごんぎつねの葬式のシーンを、

今の子供たちは誤読している、という話なんですが、

これは国語力の問題というより、

昔の葬式のことを知らない、知識不足の問題なのでは?

 

ただ、誰もが知っている「ごんぎつね」だからこそ、

インパクトがあるんですよね。

私がこの本のことを知ったのも、

ネットでの「ごんぎつね」議論でしたから。

 

 

 

« 新刊宣伝アカウントのフォロワー数が152になりました。 | トップページ | スペース、はじめました。 »

本の記録」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 新刊宣伝アカウントのフォロワー数が152になりました。 | トップページ | スペース、はじめました。 »

無料ブログはココログ
フォト

最近のトラックバック

2022年12月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31