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2022年11月の16件の記事

2022年11月30日 (水)

失敗を情報共有するということ。

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月に一度、編集長会議を行っています。

単行本、新書、文庫の各編集長と社長の4人が集まり、

情報共有するというもの。

(私は文庫です)

 

昨日、今月分の会議があったのですが、

最近、それぞれの部署でミスが増えている、という話になりました。

 

私自身を振り返っても、そうなのです。

このブログに書いたもの、書いていないもの、あると思いますが、

見出し風にまとめると、

「著者名間違い事件」

「会議2度開催事件」

「発売延期事件」

の3本があります。

(と書くと、サザエさんの次週予告のようですが)

 

その場では「ううむ」と落ち込んだのですが、

どういう失敗だったのか、なぜそうなったのか、

情報共有しておくべきではなかろうか、

と後から思いました。

 

上記の私のようなミス、そうそう起きるものではありません。

というか、起きては困るんですが、情報共有しておけば、

他の人が著者名を間違えたり発売延期したり、ということがなくなるだろう、

少なくとも、発生する可能性が減るだろう、と思うのです。

 

「ここに気をつければこういうミスは起きないな」

ということを情報共有せずに、別の人が同じミスをしたら、

あまりにもったいない。

 

まあ、失敗を公開するというのはあまり気持ちのいいものではありませんから、

嫌がる編集長もいるかもしれません。

とりあえず、私だけでも、次回の会議で上記の3本を喋ろうと思います。

 

問題は私の記憶力の悪さ。喋ることを忘れないようにしなくちゃ。

喋る内容が4本に増えたりしないようにしなくちゃ。

 

逆にうまく行った事例もあれば(この工夫で部数が増えた、仕事が効率化した的な)

それも喋りたいと思います。

 

とりあえずこのブログで、どんな失敗だったか、

明日から振り返ってみたいと思います。

作家さんの実名などは出せませんけれど。

 

写真は本文と一切関係なく、

ロイヤルホストのパンケーキ。

 

 

2022年11月29日 (火)

20年越しの宿題

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江原啓之先生の文庫新刊が、12月上旬に出ます。

『スピリチュアルメッセージ』3部作です。

単行本は他社から出てます。

それを弊社で文庫にさせていただくことになったのです。

 

江原先生の事務所に初めてお邪魔したのが、

2002年4月11日。

当時の手帳をダダダっとめくったら、書いてありました。

 

当時、書店員さんに「この人の本、売れてますよ」と教えていただき、

読んでみたらとても面白い。

そこで、先生の事務所に連絡し、お時間をいただいたのです。

 

当時はSNSなんてありませんから、江原先生の本を出していた宝島社に聞いたのか、

あるいは先生のホームページから連絡を入れたのかな。

今となっては記憶が曖昧です。

 

ともあれ、お会いして、企画のお話などもさせていただいたのですが、

それは結局形にならず。

 

その後、先生のテレビ出演などが増えたこともあって、

弊社からはもう無理かなあと思っていたのですが、

単行本チームの後輩が江原先生の単行本を担当させていただくことになり、

2019年に弊社から刊行。自分の担当ではないですが、感激しました。

 

その流れで、「この本、そちらで文庫にしませんか」とご提案をいただいたのが、

今回の3部作なのです。

 

定年半年前にして、20年越しの宿題(と勝手に私が思っているだけですが)ができた気分です。

しみじみ、感動してます。こんなこともあるんだなあ。

 

ありがたいことに、発売を前にして、ネット書店アマゾンでも高順位。

この勢いで、多くの人に届くといいなあ。

というか、届けなくちゃ。

 

2022年11月28日 (月)

落語家さんに学ぶ情報発信

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先週の金曜の夜、若手落語の会に行きました。

そこで知ったのですが、三遊亭遊七さん、ラジオトークをやっているんですね。

ラジオトーク、ポッドキャストみたいな音声サービスです。

たぶん、ポッドキャストよりも簡単に始められます。

 

遊七さんが凄いのは、毎日配信していることで、先日100日を超えたとのこと。

つまり毎日配信を3ヶ月以上続けているわけで、シンプルに、素晴らしいです。

そこで、自分の出る会のことも触れていて、思わず行きたくなります。

 

ラジオトーク、他にも滝亭信楽さんが使っていて、こちらは遊七さん以上にすごいです。

300回以上続けているようです。

 

ポッドキャストで毎週配信している落語家さん、

ツイッターの固定ツイートを利用して毎月の会を宣伝している落語家さん。

いろんな形で自分の会を宣伝でしています。

 

それだけ、情報発信する手段が増えたということですね。

フェイスブックを使っている人はいるのかな。

 

という状況を省みて、私自身の情報発信を思わず反省してしまいました。

 

私の情報発信ツールとしては、

このブログ、ツイッター、フェイスブック、スペース、

なんですが、担当本のことをあまり書いてない。

これは良くないなあ、と思います。

 

宣伝ばかりでは面白くないし、私自身がつまらないのですが、

現状は触れなさすぎ、という気がします。

 

もうちょっと効果的な使い方、宣伝の仕方を考えないとなあ。

たぶん、「本ができました」だけでなく、できるまでの状況も伝える。

これが大事な気がします。物語を伝える、というやつですかね。

落語家さんでいえば、会をやるまでの経緯も書く、みたいな感じでしょうか。

 

以前はこのブログでも、週1ペースで仕事の進捗を書いてました。

そういうのがもっと必要なのかも。

 

 

 

2022年11月25日 (金)

杉浦さやかさん『きもちを贈る」は読んでいて楽しくなる本です。

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イラストレーター・杉浦さやかさんの最新刊「きもちを贈る」。

杉浦さんから送っていただき、少しだけ早く読了しました。

 

この本、凄いですよ。

カードとラッピングについての本で、杉浦さんご自身のプレゼントの実例が

写真やイラストで多数紹介されているんですが、

そのカードの型紙が160点以上付いてます。

ダウンロードもできるらしいです。

 

つまり、杉浦さん的なカードがすぐに作れるわけです。

これは、見ているだけでも楽しい。

実際に使ってプレゼントを作ったら、面白いだろうなあ。

 

私は、せめてハガキをもっと書こう、そしてその時は一手間かけて、

と思いました。

 

杉浦さんによれば「ラッピングをするのは大好き」とのことで、

その楽しさが見ていて伝わってきます。これが大事なんですよね。

杉浦さんの本が楽しいのは、ご本人が楽しんでるから、なのだと思います。

 

ここ数年、人と会うことがぐっと減りましたが、

だからこそ、会える時には相手のことを思ったプレゼントを渡せたら楽しい。

相手のことを思いながらプレゼントを考えたりラッピングを工夫したりする時間は貴重だぞ、

と、本を思いながら強く思いました。

 

杉浦さんのご実家は、家族の誕生祝いを大切にされていたそうで、

杉浦さんのカード好き、ラッピング好きはそこで育まれたみたい。

家庭環境は大事だわあ。と我が家を思わず省みてしまいました。

カード好きは、杉浦さんのお嬢さんにも脈々と伝わってるようです、

本書を読むと。

 

編集者として反省も。

この本を作るきっかけは、カード作りのワークショップとのこと。

このワークショップを、私も見学したことがあるのです。

その時は、参加されている人たちがサクサクと楽しげにカードを作っている姿にびっくりして、

「私にはとてもできないわあ」という感想しか持てず。

編集者ならば、「この熱気を本にしよう」と思わなくては。

まだまだ修行が足りません。

 

というわけで、杉浦さやかさんの「きもちを贈る」

本日11月26日発売です。

初版には、杉浦さんの手書き新聞マーマリングトークもついてくるみたいです。

こちら、50回記念号ですよお。

 

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2022年11月24日 (木)

「RRR」は期待値を軽々と超える娯楽大作。

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仕事が一段落したので、ようやく見に行けました、「RRR」。

インド映画です。3時間の大長編。

さすがに、会社帰りにぼんやり見るには長すぎます。

というわけで、勤労感謝の日の昨日、見に行くことに。

 

史実とは異なるところが多々あるらしいですが、

インド建国の英雄2人が主人公とのことで

日本でいうと西郷隆盛と大久保利通のような感じなんでしょうかね。

 

インド映画といえば歌と踊り、という印象が強いです。

この作品でも前半にコッテリとした歌と踊りのシーンがありますが、

ストーリーと密接に関わっています。

突然踊り出すわけではないです。

さらに、終わった後に明らかに疲れてます。この辺の描写が面白い。

 

本作はそれよりも、話の展開と映像が圧倒的に凄い。

主人公の2人は、反体制派の人物と優秀な警察官。

普通であれば友達になりづらいのですが、

小さな男の子を共同で助ける、ということになり、

そこから無二の親友となる。

しかし、中盤で警察官という正体が判明し、相手を捕まえることに。

 

2人の友情はどうなるのか、

和解できるのか、

そして反体制派の人物は目的を達成できるのか、

という興味でグイグイ引っ張ります。

おお、こうなるのかあ、という感じ。

そして映像のど迫力。

上記の、男の子を助けるシーンで圧倒されますが、

それは序の口でして、さらにいろいろと圧倒されます。

肩車アクションシーンが、バカバカしいけれど、面白い。

 

で、最終的にハッピーエンドで終わり、

主役たちの歌と踊りでエンディング。

この途中で、おそらくは建国に関わったインドの著名な人物たちが、

イラストで出てきます。

インドの映画館では、ここ、すごく盛り上がるんだろうなあ。

映画は娯楽だ、ということを強く感じる1本です。

 

それにしても。

娯楽映画の面白さを説明するのって、難しいわあ。

文字で説明するより、見に行くのが一番ですから。

これは、面白い本を説明するときと一緒だなあ。

 

ともあれ。

見に行けて、よかったです。

 

2022年11月22日 (火)

ここで誤字を見つけるのは運がいいのか悪いのか

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怒涛の日々がようやく終わりました。

終わった、はずです。

ここ数週間、文庫4点と単行本1冊の編集をしていたのですが、

昨日11月21日、最後のチェックが終わりました。

 

本当は先週終わってないといけないのですが、

帯に1点、修正が入りまして。

著者写真を撮影したカメラマンの名前を帯に入れたのです。

 

で、その部分をチェックするため、帯の試し刷り(的なもの)が昨日の朝、

印刷所さんから出てきまして、それをチェックしたのですが。

 

びっくりしました。

まだ、間違いがあったのです。

念のため、と思って帯全体を改めて見てみたら、

帯の裏側に入れている新刊一覧に、間違いがありました。

新刊のサブタイトルが間違っていたのです。

 

うわああ、と思いながら、修正したのでした。

 

こんなギリギリの段階でまだ間違っているなんて、

と落ち込みましたが、その一方で、この段階で見つけてよかったあ、

という思いもあります。

サブタイトルの間違い、目立ちますからねえ。

(じゃあもっと早く見つけろよ、という話ですが)

 

カメラマンの名前を入れ忘れていたから、帯をもう一回チェックすることになり、

だからサブタイトルの間違いに気づいた。

こう考えると、運がいいということになりますし、

こんな段階まで気づかなかったなんて、なんて杜撰なんだ、ということにもなる。

ここは前者の捉え方をしたいと思います。

後者の考え方だと、メンタルが持たないわ。

 

いやあ、ほんと、ギリギリだったわあ。

 

というわけで、これで印刷所さんに全て渡したので、編集的なことは終了です。

 

ここ数週間、それなりに忙しかったので、その分、自宅の自分の部屋が、

かなり汚くなってます。

年末調整に必要な書類を一昨日、探したんですが、そこそこ時間がかかりました。

12月になる前に、部屋の整理をしないとなあ。

 

写真は本文に一切関係なく、最近食べた肉うどん。

 

 

 

 

 

2022年11月18日 (金)

怒涛の日々が終わりそうなので前夜祭気分で日本橋にて「MONDAYS」

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どんな仕事にも終わりはあるわけで。

書籍編集の場合、印刷所さんに全てを託したらおしまいです。印刷所さんの輪転機が回り出したら、編集者にやれることはありません(輪転機を止めるような事態になったら、それはかなりの大問題です)。

見本本ができるまでの約1週間は、のんびりできる日々です。

先週、TOEIC問題集を印刷所に託したので、本来なら今週はのんびりできる日々だったはずなんですが、そういうわけにいきませんでした。

TOEIC問題集は単行本なのですが、私の本来の業務は文庫がメイン。TOEIC問題集の仕事がいろいろあったので文庫の仕事を、先週はほぼストップしてました。

で、その1週間の遅れを取り戻して、印刷所さんに全て託すところまで持っていかないとまずい! という1週間だったのです。

しかも、間の悪いことに、今回の担当が4冊。いつもだと1冊なのに。

かなりバタバタしていた1週間でした。

しかし、どんな仕事にも終わりはあるわけで。

昨日、1冊を印刷所さんに託しました。

今日、残り3冊を託します。

これで、一段落。

さすがに来週は、のんびりできます。

(たぶんできます。できるんじゃないかな)

というわけで、4点終了の前夜祭気分で、昨夜は久しぶりに映画館へ。

気になっていた「MONDAYS」を見ました。

タイムリープものです。好きなんですよ、このテーマ。

猛烈に忙しい会社員たちが、毎週同じような仕事をしてるなあと思っていたら同じ月曜を毎回迎えていた、という、わりにシャレにならない設定。だから月曜が複数形なんですね。

サラリーマンたちがタイムリープに巻き込まれてしまい、元に戻るためには部長を説得するしかないというのが、会社のお仕事の縮図のようで面白い。

ところが、後半からはかなりテイストが変わり、感動的な話になっていくのです。油断してたわあ。

レイトショーにもかかわらず、お客さんが結構入ってました。口コミかしら。

2022年11月16日 (水)

青山美智子さん『月の立つ林で』はやっぱり面白かった!

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弊社でもお世話になっている青山美智子さんの新刊『月の立つ林で』。

帯に「青山美智子最高傑作」とありまして、これは担当編集者さんが作ったと思いますが、そう書きたくなるのもわかります。とても面白い、そして読後感が素晴らしい一冊です。

青山さんの小説は、とにかく読みやすい。小説なんて滅多に読まないうちの奥さんでさえ、ほぼ一気に読んでしまいます。

その読みやすさに加えて、登場人物たちへの視線が優しいのです。今回はそれが特に顕著な気がします。世間に名前が出るわけでもなく、はたからは面白そうに思えない、それでも目の前の仕事をコツコツ頑張っている、そんな私たちへの熱いエールのような本。ううむ。説明になってないなあ。青山さん流のお仕事小説なんですよ。

5話からなる連作小説で、それぞれ主人公が異なります。それでいて、それぞれが他の短編と緩やかに繋がってます。ある短編の脇役が、他の短編では主人公に、みたいな。

これって、誰もが自分の人生では主人公、ということを表現してるような気がします。

5話全てに出てくるかなり重要な登場人物がいるんですが、彼は主役にはならないんですよね。これもとても象徴的。

下手に感想を書くとネタバレになりそうで書きづらいんですが、終盤、「そうだったのかあ」と驚いたシーンがあります。この驚きは、青山さんのこれまでの作品にはなかった味わいのように思います。

この本の一番良い読み方は、読み終わったらその本を親しい人に渡して、読んでもらい、感想を言い合うことかも。出版社的には親しい人に買ってもらうのが(あるいは新しく買ってプレゼントするのが)ベストですが。

あのシーンのあそこがあそこに繋がるよね、とか、あの人があの人とは予想できなかったとか、感想を言いたくなるんですよ。

そして、かなり重要な小道具として、ポッドキャストが出てきます。ポッドキャスト好きには、これもポイント高いです。

2022年11月15日 (火)

朝の時間は仕事がはかどる、というのは本当だった。

昨日の朝は仕事をしていて、ブログ更新できませんでした。

午前中に印刷所さんに渡したいものがあり、そのチェックをしていたのです。

しばしば書いてますが、このブログ、出社前に更新してるので、寝坊したり仕事したりすると更新がストップします。

もっとも、スマホからも書き込みできるんですから、電車の中ででも更新すればいいんですけどね。朝の時間に、と習慣化してるんでしょうね。

そんなわけで、いつもだったらブログを書いてる30分でお仕事してました。

で、改めて思ったんですが、朝の30分はかなり仕事できますね。

ビジネス書なんかに「朝の30分は夜の1時間に相当する」みたいなことが書いてありますが、確かに! と実感しました。

頭が疲れてないし眠くないし、とにかく集中できます。出社時間という明確な締切があるのも大きいのでしょう。

だからといって、朝、仕事をするようになるとブログが書けなくなるわけで、よほどの時以外は朝仕事は発動しないつもりです。

先週2回、そして昨日と、朝仕事が発動しましたが、それはつまり仕事がかなりバタバタしていたというわけで。

そんなお仕事も、あと数日で一段落するはず。というか、しないとまずい。

そんな私の最近の楽しみは、成城石井のお菓子を食べることくらい。写真は、成城石井のババロワです。

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2022年11月11日 (金)

ネットにはプラスの感想だけ書きたいなあ。

最近、遅ればせながらnoteの記事を読むようになりました。趣味の落語関係の記事が多いのですが、その中でよく読んでいるのが、評論家・広瀬和生さんの連載記事。

広瀬さんのお原稿、落語家さんの良いところを積極的に紹介してます。毎日落語会に顔を出してる広瀬さんですから、「あの落語家のあれは良くないなあ。面白くないなあ」ということもあると思うのですが、お書きになっているのは「この落語家のここが凄い、このネタが面白い」というプラス面のみ。マイナスなことは書かない、と意識的に決めていらっしゃるのだと思います。

映画評論家・淀川長治さんみたい。

先日も、柳亭信楽さんの新作「密猟者」を褒めていて、聴きたいなあと思っていたら、道楽亭(というお店が新宿にあるのです)の配信でそれが聴けて、とても嬉しく思いました。

また、先日は広瀬さんプロデュースの三遊亭兼好師匠の会に行ったんですが、素晴らしく面白かったなあ。

私も、ネットにはプラスの感想のみ書こうと、改めて思います。Amazonのレビューとかね。

マイナスの感想を書くことで、「あ、じゃあ読まなくていいや」と思う人が出てきたりしたら怖いです。私にとってはつまらない本であっても、その人にとっては人生を変えるくらいの面白本かもしれないわけで。

落語家なんてさらにそうで、面白いとか好き嫌いは、猛烈に主観ですからね。

もちろんその逆もあります。私には面白いけど他の人にはつまらない本とか、落語家。その場合はその人の時間とお金が無駄になってしまうわけですが、可能性を閉ざすよりはいいのでは、と思うのです。

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2022年11月10日 (木)

自分の記憶力は信用できない。

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私、編集者としていろいろ弱点があるんですが、

(例えばカバーデザインに対する印象をきちんと言語化できない)

最大の弱点は記憶力が悪いこと。

まあ、これは編集者以前に、人としての弱点ですが。

 

かなりの頻度で、「忘れたあ」となります。

テレビの録画を忘れてたレベルであればいいのですが、

落語会のチケットを買っていたのにそのことを忘れていたとか。

(あ、完全に仕事の話じゃないや)

 

昨夜も代官山の落語会を予約していたのですが、

かなりギリギリまで、そのことを忘れてました。

先週だったと思うのですが、東京かわら版(という雑誌があるのです)を見ていたら、

たまたまこの会のことが書いてあって、「うわっ」と思い出したという次第。

行けてよかったあ。

 

仕事でも似たことがありまして。

昨日、TOEIC問題集の仕事をガシガシやっていたら、販売部から内線。

「ポップ、どうなりました?」

 

少し前に出した文庫の著者さんがラジオ出演するので、

そのことを素材に販促用ポップ(書店店頭の小さいチラシ的なもの)を作ろう、

ということになっていて、その催促だったのです。

 

ところが私、そのことを完全に忘れてまして、肝腎のラジオ番組すら聞き忘れてました。

それより何より、目の前のTOEIC問題集の仕事で忙しい。

 

というわけで、販売部には「少し待って」という返事をして、

TOEIC問題集の仕事に戻ったのですが、

冷静に考えると、TOEIC問題集の仕事はもう少しかかる。

それからポップに取り掛かったらかなり遅くなるぞ、まずいぞ、

と考えまして、急遽、ポップの方に取り掛かりました。

 

お昼ご飯を食べながら、そのラジオ番組の音源を聴き

(いまはラジコなどで後から聴くことも可能なのです)

ポップの文案を作り、それをラジオ局に連絡。

 

ご飯を食べながらラジオ番組を聴いた時間を別にすれば、

実は全部で1時間もかかってないですね。

始めてみたら意外に短時間で終わるんです。

 

結果的にはこれが正解だったようです。

TOEIC問題集が終わってから、ということにしていたら、

ラジオ局への連絡は来週になっていたかも。

これでは、ポップの感性はさらに遅くなっていたことでしょう。

 

・・・と長々書いてきましたが、結論は、

「チケットを買ったらすぐに手帳に書け」

「仕事の依頼があった締切はすぐに手帳に書け」

ということですね。ものすごく当たり前のことなんですが。

自分の記憶力は信用するな。ということでもあります。

少なくとも私の場合は。

 

手帳が近くになかったらスマホにメモするとか、

スマホで写真を撮るとか。

とにかく、自分の記憶力は信用しない。

(大事なことなのでまた書きました)

 

というわけで、昨日、ひなくり2022のチケットが当選したので、

早速手帳に書きました。

 

写真は本文と一切関係なく、サイゼリヤのプリン。

美味いんです、これが、

この写真、以前のブログに掲載したかも。

自分の記憶力が信用できない。

 

2022年11月 8日 (火)

早起きしたのにブログが書けなかった理由

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いつもはこのブログ、出社前に自宅で書いてるんですが、今回は珍しく、帰りの地下鉄で書いてます。

いつも通り6時過ぎに起きたんですが、今朝は、ブログを書かずにお仕事してました。

TOEIC問題集の最終版をごりごりと読んでいたのです。もうあと数日で印刷所に渡して、その後は本になるだけ。本当に最後の段階です。

昨日から、日本語の解説部分をメインに、ひたすら読んでます。時間がないので、ブログ書く時間も使って読んだわけですが、たぶん、明日の朝もそうなります。

で、明日の朝でおそらく最後まで辿り着きます。

その後は、今度は文庫のお仕事が待ってるんですけどね。

ともあれ、そんなわけで朝の時間もお仕事モード。ブログ更新しなかったのは寝坊したからじゃないんですよ、ということを言いたくて、今、書いてるわけです。

ちなみに、この最後のチェックで、誤字がほんの数カ所ですが、見つかりました。粘ってよかったあ。

こういう日々だと食事は貴重な息抜きタイム。神保町すずらん通りの魚金で、角煮定食を食べました。

2022年11月 7日 (月)

今ごろ知ったnoteの面白さ

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ここの土日のページビューが、このブログにしては急増していてとても嬉しいのですが、理由がわかっていません。分析する知識がないのです。

どなたか一人が、過去記事をたくさん読んでくださってるのかなあ。「それ、私だわ」という人がいらっしゃったら、コメントを残していただけると嬉しいです。


それはさておき。

最近、noteの記事を読んでます。

ダイヤモンド社の加藤さんが始めたことは知ってますし、これまでもチラチラ読んではいたのですが、最近、よく読むようになりました。


理由は単純で、立川吉笑さんがnoteに有料の記事を書くようになり、それを読むようになったから。


立川吉笑さん。

最近、急に気になってきた若手落語家です。


彼がツイッターのスペースをしばしば使うので、私もスペースを聴くようになり、「これは便利だわ」と、自分でもスペースで発信するようになりました。


noteも同じ。彼が使うようになったので、私も読むように。そして、吉笑さん以外の人の記事も読むようになりました。


何を今更、と思われそうですが、noteの膨大なコンテンツには、本になりそうなものもあるんだろうなあ。大昔、メールマガジンの存在を知って「ここから本が出せる」と思った時のような興奮があります。


もちろん、noteの連載がきっかけで本を出した著者さんがいるのは知ってますが、それはあくまでも情報、知識として知っているわけで。実際に頻繁に読むようになると、その可能性を強く感じます。と同時に、これまで、見逃していたんだなあ、と。


まあ、全てはタイミングですからね。スペースを始めるようになったのも、私にとっては今がそのタイミングだったのでしょうし、noteの面白さに気づいたのも、今がタイミングだったのでしょう。


という影響を与えた、吉笑さん、凄いわ。私が単純なのかもしれませんが。


流石に、私がnoteに記事を書くようにはならないと思います。現状、すでにブログを二つ書いてますから。当分の間、一読者として、面白い記事、面白い書き手を探すことにします。

2022年11月 5日 (土)

英語に疎い書籍編集者がグーグル翻訳を使う日

 

 

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書籍編集者って、英語をほとんど使いません。

と断定してしまうとちょっと問題かもしれませんが、少なくとも日本人作家の本を日本人読者に向けて編集する限りにおいて、英語はあまり、というか、ほとんど使いません。

もちろん、翻訳本の編集者や、担当本を海外に発信している編集者さんは違うと思いますが。

少なくとも私は、仕事の上で英語を使うことは、ほとんどありません。

 

そんな私が年に数回だけ、「グーグル翻訳」を使うことがあります。

今がまさにそうなんです。

 

年に数冊、TOEICの問題集を編集しています。

写真の本も、その1冊です。

 

TOEICの本は、TOEICの問題を作成しているアメリカのETSという本部に、カバーを見せる必要があるのです。

弊社の本に限らず、他社さんもすべて、ETSにカバーを送っているはずです。

 

昔は郵便とか宅急便を使ってましたから、こちらから送って先方の返事が来るまでに、1週間以上かかるのがざらで、それがまず大変でした。今はメール添付でpdfを送ればいいので、とても楽になりました。時間もかかりません。時差の問題はありますが、だいたい24時間以内に返事が来ます。

 

ちなみにETSのルールとして、「タイトルは同じ大きさの文字を使う」「タイトルの下にイラストや写真を敷いてはいけない」というのがあります。ですので、TOEICの問題集って、シンプルなカバーが多くなりがちです。もちろん、その中で各社、工夫をしているわけですが。

 

で、グーグル翻訳なんですが、こちらから送る際は、以前使ったメールの文面をコピーして再利用すればいいので、グーグル翻訳は不要です。

ETSから返事が来た時に、その文面を理解するために、使っています。

おそらく、世間のほとんどのTOEIC問題集編集者は、自力で日本語に翻訳できると思いますが(というか、そのくらいの英語力が必要なので)私は自身がないので、必ずグーグル翻訳を使ってます。

 

今回は、昨日11月4日(金)13時過ぎに、カバーラフをメールで送信。

その返事がその日の20時に来ました。(速い!)

で、グーグル翻訳にかけたら、NGという文面。

 

ちょっと不思議な理由なんですが、それはさておき、そこを変更したカバーラフを、本日5日18時に送信したら、20時に返事メール。やっぱり速い! で、今回はOKでした。ホッとしました。

 

というわけで、年に数回使うグーグル翻訳。

今年はこれでおしまい、かな。

2022年11月 4日 (金)

実況中継--英語本が終盤になってきました。

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TOEIC本の編集作業、終盤になってきました。大詰め、とはまだ言えません。まだ手をつけてないページがありますので。


ただ、本文はかなり終盤。300問ある問題集の部分です。


外部校正2社。そして著者校正。それらを、昨日(文化の日)1つにまとめていました。印刷所さんの作業用です。いわば、赤字を1箇所に集約したわけです。意外に多かったなあ。発音記号にも少し赤字があるし。


今日、それを印刷所さんに渡して、そしてまだできてない部分(索引とか)に大急ぎで取り掛かります。ただ、赤字の集約作業がもう少しだけ残ってます。


先週、本文の英文をネイティブスピーカーに録音してもらったのですが、その時に、ネイティブスピーカーから指摘してもらった箇所(この単語よりこちらの単語がいいのでは的な)を書き写すという仕事。少しだけなんですが、単語が変わるということは訳文も変わるわけで。


そのお仕事を、出社前のこれからやります。


という、現場からの報告でした。



2022年11月 1日 (火)

スペースをおそるおそる使ってます

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金曜の夜、土曜の夜、

そして昨日、月曜の夜とやってました。


金曜はひすいこたろうさんの新刊の宣伝。

土曜は1人で。仕事の振り返りです。

そして昨日は趣味でやっているポッドキャストのスペースでした。


土曜と月曜の分は置いとくとして、金曜の夜は完全に、販売促進としてやってました。

ひすいさんと一緒に以前本を出した、大関西在住のヤスさんと私の2人で、ひすいさんの新刊『ひすい先輩、幸せになる伝え方を教えて!』についてしゃべるというもの。


話がいろいろ出まして、60分の予定が80分ほどになりました。


スペースは録音しといて残しておくこともできます。


見てみると100人近くの人が聞いてくださっているようで、後から録音を聞いている人もいるようです。


宣伝としては非常に小さな数字ですが、やらないよりはやったほうがいいわけで。何より、始めるのがとても簡単なんですよね。


例えば、著者さんと対談するとか、あるいは編集である私が一人で、ひたすら本の宣伝をするとか、何か工夫ができないかなと思います。


入社した当時、30年前は新聞宣伝しか本のことを伝える手段はなかったんですが、今はTwitterやFacebook、YouTube、そしてTwitterの中のサービスではありますがこのスペースのように、編集者が1人で、そしてほぼ無料でできる宣伝メディアが増えているわけです。


その全てをやることは時間的に無理ですが、個人の好き嫌い、得意不得意に合わせて、使ってみればいいと思います。


自身もスペース使えながらより良い使い方を模索していきたいと思います。とりあえず生きてる人を増やさなきゃなぁと思っています。


写真は、先日食べた鷄つけ蕎麦。

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