« 朝の時間は仕事がはかどる、というのは本当だった。 | トップページ | 怒涛の日々が終わりそうなので前夜祭気分で日本橋にて「MONDAYS」 »

2022年11月16日 (水)

青山美智子さん『月の立つ林で』はやっぱり面白かった!

F18e3e3da1a24730aaaf413a02aa68e0

弊社でもお世話になっている青山美智子さんの新刊『月の立つ林で』。

帯に「青山美智子最高傑作」とありまして、これは担当編集者さんが作ったと思いますが、そう書きたくなるのもわかります。とても面白い、そして読後感が素晴らしい一冊です。

青山さんの小説は、とにかく読みやすい。小説なんて滅多に読まないうちの奥さんでさえ、ほぼ一気に読んでしまいます。

その読みやすさに加えて、登場人物たちへの視線が優しいのです。今回はそれが特に顕著な気がします。世間に名前が出るわけでもなく、はたからは面白そうに思えない、それでも目の前の仕事をコツコツ頑張っている、そんな私たちへの熱いエールのような本。ううむ。説明になってないなあ。青山さん流のお仕事小説なんですよ。

5話からなる連作小説で、それぞれ主人公が異なります。それでいて、それぞれが他の短編と緩やかに繋がってます。ある短編の脇役が、他の短編では主人公に、みたいな。

これって、誰もが自分の人生では主人公、ということを表現してるような気がします。

5話全てに出てくるかなり重要な登場人物がいるんですが、彼は主役にはならないんですよね。これもとても象徴的。

下手に感想を書くとネタバレになりそうで書きづらいんですが、終盤、「そうだったのかあ」と驚いたシーンがあります。この驚きは、青山さんのこれまでの作品にはなかった味わいのように思います。

この本の一番良い読み方は、読み終わったらその本を親しい人に渡して、読んでもらい、感想を言い合うことかも。出版社的には親しい人に買ってもらうのが(あるいは新しく買ってプレゼントするのが)ベストですが。

あのシーンのあそこがあそこに繋がるよね、とか、あの人があの人とは予想できなかったとか、感想を言いたくなるんですよ。

そして、かなり重要な小道具として、ポッドキャストが出てきます。ポッドキャスト好きには、これもポイント高いです。

« 朝の時間は仕事がはかどる、というのは本当だった。 | トップページ | 怒涛の日々が終わりそうなので前夜祭気分で日本橋にて「MONDAYS」 »

本の記録」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 朝の時間は仕事がはかどる、というのは本当だった。 | トップページ | 怒涛の日々が終わりそうなので前夜祭気分で日本橋にて「MONDAYS」 »

無料ブログはココログ
フォト

最近のトラックバック

2023年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28