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2023年2月21日 (火)

『ヤラセと情熱ー水曜スペシャル「川口浩探検隊」の真実』は噂通り面白かった!

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巷で話題の『ヤラセと情熱ー水曜スペシャル「川口浩探検隊」の真実』を読みました。

評判通り、非常に面白い。

巷で面白い本は、やはり読んでみるべきですね。

いろいろと勉強になります。

 

嘉門達夫氏へのインタビューから始まり、当時のスタッフたちに話を聞いていく。

昭和のテレビマンのかなり過酷な話が続きますので、

まずそれが面白い。昔はすごいのね、という感じで。

 

しかし、次第に別の面、シリアスな話も出てきます。

本書の冒頭からチラチラと出ていた、もうひとつのヤラセ事件「モーニングショー」、

また、当時、週刊文春の記事から大変な話題となったロサンゼルスの「疑惑の銃弾」、

さらに日本史研究を揺るがす捏造事件。

これらが互いに関係しながら、「テレビにおける真実とは何か」という話になっていきます。

 

そして最後は、「俺がテレビだ」と豪語するテレビマンの話で終わる。

実に面白い。

 

1980年代、90年代のインパクトのあるコンテンツを掘り下げていくと、

読者にとって面白い本になるんだなあ、と感じました。

若い人は興味を持たないと思いますが、そもそも若い人は、

本を読むメイン層ではなさそうなので。

 

弊社だと、雑誌「微笑」の裏話を徹底的に取材すると、

かなり面白いのではないか、と。

 

ただ、徹底的に、というのがポイントで、

本書は雑誌連載と追加取材で、合計8年かかってるそうです。

すごすぎるわ。

 

もうひとつ、奥付を見ると、本書のサブタイトルは

「水曜スペシャル「川口浩探検隊」の真実

なんですが、カバーの表記は

川口浩探検隊の「真実」

 

水曜スペシャルという単語がなく、「」の位置も微妙に異なります。

ここにも深い意味があるのかしら、と気になってます。

 

 

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