
桜井浩子さんの『桜道』を読みました。
桜井さんといえば、ウルトラQの江戸川由利子役であり、
ウルトラマンのフジアキコ役。
つまり、ウルトラシリーズの最初のヒロインです。
ウルトラQとウルトラマンの放送が1966年なので、
リアルタイムの記憶はあまりないのですが、再放送で見た記憶があります。
特にウルトラQは、2021年のNHKBSでの再放送を見ることができました。
ウルトラマンも、再放送してくれないかなあ。
2作品でヒロイン役の桜井さんの印象は、非常に強烈でした。
とても可愛らしいのです。
おじさんたちの中でひとり、きゃしゃな隊員。
その桜井さん、現在はウルトラシリーズのコーディネーターとして、
講演やイベントに往時のメンバーとともに出演されてます。
時には海外に行くことも。
本種は、コーディネーターとしてのご活躍がメインです。
アメリカでも、ウルトラQやウルトラマンは大人気なんですね。
改めてびっくりします。
庵野秀明氏や樋口真嗣氏といった、私の世代には「おお!」という人たちが、
ウルトラシリーズのスタッフをものすごくリスペクトしてるんですね。
サインをもらうために、宴会の途中で色紙を買いに行く樋口氏、
というエピソードがとても印象的。
ウルトラマンマックスに出演された時のお話も出てきます。
ウルトラマンマックスは、長谷部瞳さんと満島ひかりさんのダブルヒロイン。
彼女たちとのエピソードも描かれていて、とても興味深いです。
ちなみに長谷部さんとは、かつて『日経1年生!』の時にお会いしたことがあります。
自慢です。
ウルトラマンマックスに、実相寺氏の監督回がありまして、メトロン星人が出てきます。
そのメトロン星人のセリフは実相寺監督の遺言だたったんだ、
と読み解くところがありますが、これは、桜井さんだからこそ、だと思います・
ウルトラマンに巨大フジ隊員が登場する回がありまして、
シン・ウルトラマンでは長澤まさみさんが同じく巨大化します。
本書は巨大フジの話から始まり、長澤さんに「巨大女優の地位を長澤さんに譲り渡せる」
と喜ぶところで終わる。この構成もとても面白いです。
というわけで、ウルトラシリーズが好きな人には
(ということは私と同世代の男性のほとんどだと思うのですが)
とても面白い1冊だと思います。
あ、そうそう、私、桜井さんとは面識がないのですが、
ツイッター上でちょっとしたやり取りをさせていただき、
(担当させていただいた『教養としてのフランス映画220選』に反応してくださったのです)
その流れで、このご本、サイン入りでいただきました。
自慢です。
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