佐藤満春さん『スターにはなれませんでしたが』は共感する箇所多めの1冊でした。
佐藤満春さんの『スターにはなれませんでしたが』。
ようやく読めました。
発売直後、書店3軒ほど探したのですが見つからず、
ネット書店は売り切れ状態。
これは重版分が並ぶのを待つしかないなあ、ということで、
先日、重版分をやっと購入できました。
佐藤さん。数年前までは、失礼ながら存じ上げませんでした。
「オードリーのオールナイトニッポン」を聴くようになって、
その名をしばしば耳にするようになりました。
どうやら、オードリー若林さんの友達であり、
芸人であり、放送作家でもあり。
そのうち、テレビでも時々お見かけするようになり。
今年になってすぐぐらいかな、ネット書店アマゾンの上位100位に、
この本がランクインするようになりました。予約段階で、です。
「佐藤さんの本が出るんだ。いいタイトルだなあ」
と認識したものの、書店店頭で買えばいいやと思っていたら、
思っていた以上に売れていてなかなか買えなかった、
というのは上に書いた通りです。
放送作家として19本担当しているとのことで、
間違いなく大人気の放送作家ですが、
「いろいろ諦めた先に」この状態があった、
というのが、今の時代の気分に合っているといいましょうか、
「努力は必ず報われる」という昭和の常識とは異なる空気感を感じます。
「そのとき精一杯やれることをやったとしたら、
もうあとは運と縁があるところに自然に転がっていく」
というフレーズが終盤に出てきますが、
定年が近い私も完全に同意です。
努力を否定するわけではないのです。ここが大事なところだと思います。
でも、最終的には運と縁。ずっと編集者をやってきて、そう思う。
有名ではないけれど実は素敵なものがある、
好きなことを発信するのは躊躇なく、
といったところにも、非常に共感します。
対談ページがところどころにあって、
オードリーのお二人はもちろんですが、
日向坂46の松田さんも入っていて、
その点でも「おお!」となったのでした。
« 一粒万倍日だったので | トップページ | ツイッターの投稿から妄想が広がる »
「本の記録」カテゴリの記事
- 『機嫌のデザイン」は読んで面白く、本づくりの点でも勉強になる本でした。(2023.04.13)
- 佐藤満春さん『スターにはなれませんでしたが』は共感する箇所多めの1冊でした。(2023.03.23)
- 桜井浩子さん『桜道』はウルトラマンシリーズファンが読むべき1冊!(2023.03.20)
- 獅子文六『コーヒーと恋愛』が面白い。(2023.03.15)
- 藤井青銅さんの『一芸を極める』を読んでいてビックリしたこと(2023.02.28)
コメント