『かたちには理由がある』は謎解きのような面白さでした。
秋田道夫さんの新刊が出てる! 新書だ!
ということで迷わず購入、一気に読みました。
『かたちには理由がある』という魅力的なタイトルです。
秋田さんといえば、『機嫌のデザイン』がとても面白かったのです。
今回はご本業であるプロダクトデザイナーの仕事について、詳しく語っています。
最近、実によく見るようになった薄い信号機を始め、
一本用ワインセラーや湯飲みやルーペなど、
ご自身が作られてきた製品をテーマに、なぜその形になったのか、
いわばミステリーの種明かしのような感じで進んでいきます。
こういうのを読むのが大好きなので、とても楽しい読書時間でした。
秋田さん考案のルーペは独特の形をしているんですが、
説明を聞くと、その形が必然と思えてくるんですよね。
それが、上質の謎解きのような感じなのです。
「さまざまな条件をクリアしながら形を考える」というフレーズを読んで、
これは編集の仕事も同じかも、と思ったのでした。
「絶対造形感」「しつけのデザイン」というフレーズも、
印象に残ってます。
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