運がいい人はゲームを降りないーー『科学がつきとめた「運のいい人」』を読んでみた
今回は、最近読んだ本の感想です。
『科学がつきとめた「運のいい人」』(中野信子著)です。
書籍編集者のブログなんですから、そもそも、
読書の感想はもっとアップすべきなんですよね。
読んだら読みっぱなし、面白かったあ、で終わることが多いのです。
フェイスブックの落語グループに、
見に行った落語会の感想を書くことがあります。
書かないこともありますが、書いた会のことは、
日が経っても、かなり明確に覚えてます。
書くって、やはり大事なんだなあ。
というわけで、中野信子先生の
『科学がつきとめた「運のいい人」』
運がよくなる本、というのは昔から需要があって、
然るべき人が出せばそれなりの数字になっている、という印象があります。
この本は、そんな中でもひときわ売れている、という印象です。
本書は、「運」について著名な脳科学者が、
科学的にアプローチしている点が面白い。そして説得力があります。
前書きに「これまでにどこかで聞いたことのある行動や考え方もあるでしょう」
とお書きになっている通り、「あ、知ってる」というノウハウが多いです。
しかし、それを科学的根拠に基づいて説明しているのが、本書の新味だと思います。
印象的だったフレーズを書き出します。ノウハウばかりで、その科学的根拠は省きますが。
「声に出して『運がいい』と言うのがおすすめです」
「運のいい人は積極的に運のいい人とかかわる」
「品のある行動がよい結果を生む場合が少なくない」
「他人のよさを素直に褒める」
「ゲームを降りないことーー。運がいい人はここを徹底しています」
「運のいい人はより多くの人のために祈る」
……最後の方で「祈り」について多めに説明しています。
ここはもう少し勉強しなくちゃ。
あ、そうそう、編集者的に見落とせないことがありまして、
本書は2013年に単行本で出て、その後、2019年に文庫化されたものを、
改めて新書サイズで出版しています。
「運」についての本がたくさん出ているこのタイミングで、
いわば復活させたわけです。その編集者さんのセンスが素晴らしい。
と思います。
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