« 2023年12月 | トップページ | 2024年2月 »

2024年1月の5件の記事

2024年1月23日 (火)

『世にもあいまいなことばの秘密』で日本語の面白さを再確認する。

言語学者・川添愛さんの『世にもあいまいなことばの秘密』を読みました。

正月の東京新聞に川添さんと俵万智さんの対談記事が載ってまして、

これがとても面白かったのです。

昨年12月の新刊です。売れているようです。

 

帯のイラストがかなりインパクトあります。

きのこ先生というらしい。

「この先生きのこるには」という文章を、

「この先、生き残るには」ではなく、「この先生、きのこるには」と誤読し、

「きのこるとは?」と悩んだ川添さんの実体験をイラストにしたものです。

 

本書はこのように、川添さんご本人が誤読した、あるいは誤読するだろうなと思った、

実際の文章を紹介し、なぜ誤読を招くのか、つまりなぜあいまいなのか、

解明した1冊です。

 

こういう文法チックな本はとても好きです。

しかも、ガチガチの文法書ではないので、専門用がほぼ出てこないのがありがたい。

 

「私には双子の妹がいます」

「政府の女性を応援する政策」

「2日、5日、8日の午後が空いてます」

これらのあいまいさと、あいまいにならないための工夫。

読み進むうちに、日本語に強くなった気がしてきます。

 

きのこ先生のようなイラストだけでなく、

ところどころに問題を置いて読者に考えさせるという工夫もあり、

この手の本を面白く読ませる編集の点でも、勉強になりました。

 

川添さんは「日本語はあいまいだからダメ」と言っているわけではなく、

むしろあいまいだから面白い、悪いものではない、

という立場。それも嬉しいことでした。

 

 

2024年1月19日 (金)

オードリー若林さんが話題にしていたグレースケールをやってみた。

radikoで愛聴しているラジオ番組の一つに、

「オードリーのオールナイトニッポン」があります。

毎回にやにやしながら聴いているのですが、

1月13日の回で、若林さんが「グレースケール」のことをしゃべっていました。

 

スマホの表示をグレーにする。

つまりモノクロ仕様。「設定」からササっと変更できます。

スマホを見る時間を減らすための方法の一つとして、紹介していました。

 

私もこのところ、スマホを見過ぎなのです。

さらに詳しく書くならば、ツイッターの見過ぎ。

ついつい見てしまうのです。自覚はしてます。

 

で、「こんな時間があれば本が読めたのに」「もっと早く寝られたのに」

と毎回思う。

 

というわけで、私もグレースケールの設定にしてみました。

全てモノクロ。見ていて楽しくないし、注意を引き付けられることもない。

これで、見る時間が減るかな。

とりあえず1週間やってみます。

 

ちなみに先週(1月8日から14日)の時間をスクリーンタイムで調べてみたら、

1日平均4時間37分でした。そんなに見てるの? 1週間合計、ではないよね。

見過ぎだわ。ショック。

 

グレースケール導入でどれだけ減るのか。

わが身を使って実験してみます。

それにしても驚いた。

 

 

2024年1月18日 (木)

勉強することはいまだにあるけれど、私は元気です。

スマホで録音ができることに、昔、感激した記憶があります。

それまでは、取材時にはボイスレコーダーを持っていってました。

それがいらなくなったわけですから。

 

ただ、その音声を自分のパソコンに送るのが、ちょっと面倒でした。

記憶があいまいだけど、いちいちケーブルでつないでアプリを立ち上げて。

という作業が必要だったのです。

 

最近は、2時間以上の音源でもメールで送れるんですね。

(昔は重すぎて不可だった)

スマホの方でiCloud経由で配信してくれるから、

ストレスなく送れます。ありがたい。

 

…ということを、定年退職後、知りました。

 

仕事の関係で、古い雑誌のコピーの文字部分をパソコンに取り込む必要がありまして、

前の会社だったら、アルバイトの人に頼んでいたと思います。

今はそういうわけにいかないのでGoogleで調べたら、

どうやら、一度pdfにして、それをGoogleドライブに落とし込み、

Googleドキュメントで開くと、ワード状態になっている。

 

スマホの写真で取り込む方法もありますが、

雑誌のコピーだと文字が小さいからか、

反応してくれませんでした。

 

というわけで、コピーをガシガシとってpdfにすれば、

時間はかかるけれど、いつかは終わる。

それよりなにより、雑誌のコピーの文字部分を、

こうすればパソコンに取り込めるんだ。

…ということを、定年退職後、学べたのが嬉しい。

 

そんなわけで、仕事の関係でいろいろ勉強してます。

そういう日々であることが嬉しい。

 

後者の、雑誌のコピー、進捗状況はまた改めて書くことにします。

とにかく膨大な量なのよ。

 

 

 

 

2024年1月17日 (水)

井上新八さんの『続ける思考』で継続の重要性を学ぶ。

祥伝社時代にお世話になったデザイナー、井上新八さんのご著書、

『続ける思考』。

ご出版されたというのは昨年終盤にネット情報で知ったのですが、

なかなか購入のタイミングがなく、今年になってようやく丸善丸の内本店さんで買いました。

 

井上さんは、主にビジネス書のブックデザインをたくさんなさっています。

あ、この本もそうなのね、というくらい、質量ともにすごいです。

(と私がいまさら言うまでもないんですが)

 

井上さんの趣味は、「継続」。

いろんなことを継続されてます。

毎日納豆を食べる、毎日ダンスの練習をする、毎日ジョギング、

というあたりで「うわっ」となりましたが、一番びっくりしたのは、

「毎日1冊本を読む」

これは真似したいけど、真似できないなあ。

せめて納豆食べる、かしら。

 

絶対に何でも続くすごい方法として、井上さんが大文字で書いているのが、

「毎日、やる!」

おお、そうか。そうだよね。と激しく納得しました。

 

私も現役時代、続けることができたことが少しだけありますが、毎日やっていたことだもんなあ。

 

他にも「小さなことを意識的にやる」

「集中した5分は決して短くない」

「ない時間は朝に作る」

「記録が継続を加速させる」

などなど、「お!」と思えるフレーズがいろいろ出てきます。

継続が趣味、とおっしゃるだけあって、非常に参考になります。

 

ところで。

井上さんが、毎朝、ものすごい数のルーティンをこなしている、

というご自身のnoteの投稿が、数年前に話題になりました。

2019年のことらしい。4年前かあ。

その時に、出版企画にならないかしらと思ったのですが、いい切り口が見つけられませんでした。

「やりたいこともやるべきことも全部できる」というフレーズが付いた「続ける思考」というタイトル。

こういう切り口ならよかったのか! と、その点でも勉強になりました。

続けたいのに続けられない人はたくさんいるわけで、

その人のための本にすればよかったんだ。

2024年1月12日 (金)

米澤穂信さん『氷菓』の面白さにいまさらながら気づく

今年最初の投稿です。

昨年から、出社してからさささっと書くことが多く、

正月以降、自宅で書いてませんでした。

今週から職場に通ってますが、長い休み明けということでやることがいろいろあり、

気づいたら金曜に。びっくり。

 

それはさておき。

昨日、『氷菓』を読みました。

米澤穂信さんのデビュー作。

 

昨年末に米澤さんの『可燃物』を読んでみたら面白くてびっくり。

米澤さんの他の作品も読んでみよう、それならデビュー作でしょ、

ということで読んでみたわけです。

 

こちらも、とても面白い。

高校1年生が主人公で、彼の周辺で起きる「日常の謎」を解決する連作集、

と思って読んでいったら、途中から予想外の展開になります。

そんな話なのか!

 

「日常の謎」を解決する連作短編集は、かつて東京創元社からいろいろ出ていて、

私は好きでした。そういう1冊なんだなあ、と思っていたんですが。

 

手がかりだけで論理を展開していく構成、

解決したと思ったらさらにその先へ、という展開。

読みごたえがありました。

 

最後の最後、続きがあるような終わり方ですし、

著者の後書きも、続きがあるみたい。

第2作も読まなくちゃ。

 

現役編集者時代は、目先の企画や仕事のため、大人の事情で読む本が多かった。

定年退職した今も仕事は続けてますが、時間の余裕は間違いなく増えてますので、

気になった著者の本をあれこれ読んでみる、という今回のようなことを、

さらにやっていきたいと思います。

エルキュール・ポワロシリーズも読破したいんですよね。

 

米澤さんのご著書、何冊くらいあるのかしら。

無料ブログはココログ
フォト

最近のトラックバック

2024年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31