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2025年10月の19件の記事

2025年10月30日 (木)

ベストセラーには理由がある。人気落語家にも理由がある

昨夜(10月29日)は会社帰りに新宿・末広亭へ。

春風亭一之輔主任の回。

 

一之輔師匠といえば、いま最も人気のある落語家の一人、と思います。

笑点出演で、さらに知名度が上がっています。

昨夜も、会社仲間らしきひとたち5人が私の近くに座ってました。

「一之輔が出るらしいよ」「じゃあ行ってみようか」

というノリで見に来たのではないか、と。

私の隣はかなりご高齢の女性とその娘さんらしき二人組。

この人たちも一之輔師匠を見に来たのではないかしら。

 

というわけで、寄席初体験の人を確実に呼び込んでいる気がします、一之輔師匠。

その点でも素晴らしい。

 

そんな師匠の昨夜のネタは「反対車」。

この噺、最近では林家つる子師匠の飛んだり潜ったりの演出が記憶にあります。

基本的にナンセンスなドタバタ噺。

 

しかし、一之輔師匠のは違ってました。

普通だと完全なわき役として、

30秒くらいの出番しかないおじいさん車夫がメインなのです。

そして、普通だとメインになる元気な車夫(らしき人)が、

最後の30秒に出てきて、「なるほど!」と思わせる。

 

これは凄い演出だわ。

と軽い感動を覚えました。

 

こういう思わぬ出会いがあるから、寄席通いは楽しい。

そして人気を得ている人にはそれ相応の理由がある。

これって、ベストセラーにはそれ相応の理由がある、

というのと同じですね。

 

というわけで、インパクト大の新宿の夜でした。

 

 

2025年10月29日 (水)

文庫新刊『ラジオな日々』担当させていただきました!

昨日は出社してすぐにお仕事。

その後もバタバタっとやることがありまして、

夕方には打ち合わせで外出。ブログ更新の時間が取れませんでした。

 

朝一番の仕事は、12月に出る単行本の長めの紹介文づくり。

宣伝部のサイトに、発売90日ほど前ですが、打ち込むことになっているのです。

いわば、新刊の宣伝文第1形態。

その後、カバーまわりの文章や新聞宣伝の文章を考えていき、

第2形態、第3形態となっていくわけです。

 

夕方の打ち合わせは、11月発売の文庫見本本ができたので、

それを著者さんにお渡しするというお仕事。

 

藤井青銅先生の『ラジオな日々』です。

 

この文庫も、発売90日ほど前に、長文の紹介文を作りました。

この時は、文庫オリジナルのプロローグがドンと入ってますが。

その文章を貼っておきます。こういう文庫なのです。

 

【タイトル】ラジオな日々ーー何者でもない若者が何者かになろうとする物語

【著者】藤井青銅

多数のラジオ番組を担当してきた放送作家・藤井青銅氏が、自身の新人時代を描く自伝的小説。先輩ディレクターにしごかれ、売れっ子アイドルたちと仕事をし、アニメ特番で盛り上がった80年代。「ラジオ放送100年」の今年(2025年)、待望の文庫化。

解説 原田ひ香

 

【著者】藤井青銅(ふじい・せいどう)

1955年、山口県生まれ。「第一回星新一ショートショートコンテスト」に入選。以降、作家兼脚本家・放送作家になり、「夜のドラマハウス」「オールナイトニッポン・スペシャル」「NHKFM青春アドベンチャー」「FMシアター」など、書いたラジオドラマは数百本。オードリー・若林の才能にいち早く注目、ラジオに起用した。現在も「オードリーのオールナイトニッポン」を担当。

 

【本文より】

プロローグ(2024)

小型の重機がガガガ…と進んでいるのを見て、驚いた。

私は野球場特有のゆるく湾曲した廊下を通って、センター奥のフェンスにある出入り口からグランドに入ったところ。

東京ドームいっぱいに五万三千人もの観客を集めて開催した巨大番組イベントが、いま終わったばかりだ。グランド全体がアリーナ席になっていた。すでに観客が去り、整然と並んだ何千ものパイプ椅子が片付けられつつある中、あちこちで何台かの小型重機が作業を始めていたのだ。

仕事がら、イベントや公開番組が終わった直後の風景は何度も見ている。観客が帰るとすぐに、大道具や照明や音響のステージ設営チーム、収録スタッフたちがものすごい勢いで撤収作業を始めるのだ。さっきまで出演者が立っていた豪華なステージの一部を、バリバリベリベリと音をたてて容赦なく壊し、剥がしていく。

「さあさあ、夢を見せている時間はもう終わりだ」

と言っているようだ。

祭りが終わったあとの名残惜しさと、明日もまた別の夢を作るんだからいつまでも余韻に浸ってるわけにはいかないという職人意識が入り混じったこの光景が、私は嫌いじゃない。

(さすがに巨大な東京ドームだと、それが重機の出番になるのか)

と驚いたのだ。

フォークリフトのような重機は数台、グランドのあちこちを動いていた。

センター奥からだとはるか遠くに見える一塁側客席前グランドには、二十人ばかりのヘルメット姿の作業員集団が整列していた。リーダーが号令をかけ、これから人力でなんらかの撤収作業をするようだ。三塁側にもそういう一団がいて、こちらは全員で声を出しながら現場まで駆け足で移動中。まるで軍隊かなにかのようだ。巨大な野球場を使うと、イベントの撤収作業もこういう規模になるのか…という感慨があった。

見上げると一階、二階、三階、さっきまで満員の観客がいた客席はすでにほぼ無人。あちこちでスタッフが動き、片づけをしている。

 

二〇二四年二月十八日。「オードリーのオールナイトニッポンin東京ドーム」。たかが(とあえて言う)いちラジオ番組のイベントとしては大それた催しだ。分不相応と言ってもいいかもしれない。成功に終わってよかった。

これほどの大きな規模になると、番組作家の一人にすぎない私の役割などたいしたことはない。この日のステージは、出演者、演出陣、作家陣、映像チーム、音楽チーム、舞台チーム、運営陣…、そして当日の観客と、現場には来れなかったが全国でライブ配信を見た人たち(合計で十五万六千人)、さらにそれもできなかったがいつも番組を聞いていたリスナーたち…、が一緒になって作り上げたのだ。

この光景は、今日一日でいきなり出来上がったわけではない。「オードリーのオールナイトニッポン」という番組スタートから十五年という歳月の延長線上にある、一番新しい一日の出来事なのだ。

そして私個人について言えば、四十五年という歳月の延長線上にある一番新しい一日の出来事だ。

その四十五年前は……

 

【目次】

プロローグ(2024

1 場違いの日々

黒眼鏡の男にビビる/星新一がくれた縁/夜のドラマハウス/サバイバル制度/ラジオドラマってどうやって書くのか?/はじめてのドラマ脚本/ボツ!

2 振り子の日々

二足のわらじ/ラジオ素人/「あのぅ……、ギャラは?」/憧れの喫茶店/秋の気配/文化放送のテスト/ぎこちない会話/二十四歳だった

3 ドラマの日々

ドラマ作法/通り過ぎる夜に/ヒポクラテスたち/江夏の時間/ドラマ三昧

4 アイドルの日々

松田聖子/「あれ? この声は」/喫茶店めぐり/秘密兵器・三分割ノート/星新一語録/アイドル黄金時代

5 特番の日々

時代の空気/「さあ、何やろうか?」/大きな×/生放送スタート/職人たちと卵たち/憶えておくこと/嫉妬/ヤマト・ガンダム・ナウシカ/深夜の六本木で/マイケル・ジャクソン出世太閤記

6 始まりの終わり

突然の終了/そしてドラマハウスも/節操のない誘いに乗る/ゴミの山・宝の山

エンディング(2007)

文庫版のためのエピローグ(2025)

 

2025年10月27日 (月)

東京ってまだ見ぬ魅力にあふれていると痛感した『東京ホリデイ花さんぽ』 

イラストレーター杉浦さやかさんの最新刊『東京ホリデイ花さんぽ』。
フェイスブックに感想を書きましたが、こちらにも書いておきます。

この本、11月4日発売なんですが、
祥伝社時代に杉浦さんの御本を担当させていただいたということで、
少し早めに読ませていただきました。ありがたい。
『東京ホリデイ』シリーズ、今回で3冊目です。
毎回、都内各地を杉浦さん独自の視点で紹介します。
今回は都内の花の名所を散歩するというもので、
花という切り口がとても素晴らしいと思います。
杉浦さん、他の人が見落とすような可愛いものを見つける名人。
その杉浦さんが花の名所の楽しみ方をイラスト入りで解説してくたさるんですから、
面白いに決まってるのです。
後輩からこの本のことを聞いた時から期待値をぐっと上げてましたが、
やっぱり面白かった。
こんな楽しみ方があるのか(昭和記念公園のセグウェイツアー)、
はとバスの洋館巡りは楽しそう(赤坂離宮や旧古河庭園)、
小石川植物園は凄そうなどなど、楽しい発見がたくさん。
この本持って本当に散歩に行きたくなる! 
神は細部に宿ると言いますが、見返し部分も可愛いイラストが描かれていて、
杉浦さんが今回の本づくりを楽しまれたことがよくわかります。こっちまで嬉しくなる。
長年の杉浦さやかファンとしては、
お嬢さん(ふきちゃん)やご母堂様、旦那さんが登場するのも嬉しい。
ふきちゃん小6かあ。しみじみ。お母様が80過ぎたとの記述にもびっくり。
ホテルのビュッフェでローストビーフを3皿も召し上がったそうで、お元気で何よりです。
杉浦さやかファンはもちろんですが、散歩好き、花好き、
そして東京はさんざん見て回ったからもう見るところないよと思っている方、
是非是非どうぞ! 
東京には、まだ見ぬ魅力が溢れてる。

2025年10月24日 (金)

『ルポM&A仲介の罠』が重版した件


このブログでも書いておかなくちゃ。
先日、藤田知也著『ルポM&A仲介の罠』が重版しました。
ご購入くださった皆様、関係各位、本当にありがとうございます!

素人落語会のあれこれに追われて
ツイッターやフェイスブックに書くのが遅くなりました。
さらにこのブログでは書くことすら忘れていたのですが、
せっかくの発信ツールなんですからね、ここにも書かなくては。
朝日新聞デジタルの人気連載に大幅加筆しました。
事業継承の闇を暴く衝撃の書です。
実名で企業名や個人名がバンバン出てきて、お原稿をドキドキしながら拝読していました。

「今日も中小企業は喰いものにされる」
「雇用を守るつもりが一転。あなたの会社は大丈夫?」
ご興味のある方、是非手に取ってみてくださいませ。

2025年10月23日 (木)

「声が小さい人たち」考察

テレビドラマを見るとき、可能ならば字幕付きで見るようにしてます。

台詞がはっきりするので、これ、いいですよ。

録画で見るときは、聴きとれなくて同じシーンを何度か見直すこともあります。

つまり私、耳がちょっと悪いのです。

悪い時もその傾向はありましたが、定年後、さらに悪くなったように思います。

まだ、日常生活に支障を来すほどではないと自己分析してますが、

そうでもないかなあ。

 

先日、午後イチで会議があったんですが、

参加している若い人の声が聴きとれなくて、我ながらびっくりしました。

なんというか、つぶやくような感じなんですよ。

うひいと思いながら、事前にいただいていた書類を見て、なんとか聴き取った感じ。

 

日常生活に影響出てきてるじゃないの、と恐くなったのですが、

その日の夕方、別の会議に出ました。

場所も参加者もまったく異なります。

ただ、場所の広さが、午後イチの会議とほぼ同じ。

そして、そこでの発言は、ほぼ問題なく聞き取れました。

あら。大丈夫だわ。

 

夕方の会議、参加者の平均年齢が、間違いなく午後イチの会議より上でした。

年齢が皆さん高めだから、お互いを思いやって大きな声になっているのかな。

 

ここからは完全な憶測なんですが、

若い人たちは高校大学時代がコロナ禍で、

学級会とか部活動とか、リアルでの場が少なかったんじゃないかしら。

リモートの打ち合わせ、会議は多かったと思うのですが。

 

リアルで大人数で話す場が少なかったので、

大人数の場での声のボリューム感がわかってない。

という仮説をぼんやりと考えたのですが、

ううむ。違うかなあ。

 

祥伝社時代、私の耳がまだ大丈夫だったころ、

それでも聞き取りにくい、声の小さい作家さんがいらっしゃったんですよね。

その人は明らかに、コロナ禍関係ないですから。

 

若い人の会議での声が小さい。

これはあくまでも私の体験であり、

「若い人」と安易にカテゴライズするのは危険だわ。

もう少しサンプリングしないと、と思います。

2025年10月22日 (水)

「AI本要約チャンネル」の可能性

新橋で毎月開催している勉強会に参加しています。

編集者と著者と、著者になりたい人たち20人ほどの情報交換の場。

と言っても、私は7月以来の参加。

なおかつ、編集者は私一人だったのですが。

 

そこで、「へえ!」と思ったのが、「AI本要約チャンネル」

本の要約をAIにやってもらうというもので、

著者は本文のpdfを、チャンネル側に渡すだけ。

著者とのやり取り含め、10分ほどの動画が1週間ほどでできるらしい。

 

生成AIが、私のスマホ含めいろんなところでいろんなことをしてますが、

本の要約動画も作ってくれるのかあ。

この動画きっかけで、本の購入につながったら、とてもいい。

 

登録者数も、紹介している本もまだまだ圧倒的に少ないですが、

これから増えていくことで、力を発揮していくことでしょう。

 

こういう動画で、著者に無断でベストセラーを紹介するのは、

著作権的にまずいんだろうなあ。

著作権が切れている70年以上前の本なら、大丈夫なのかな。

 

 

 

 

2025年10月21日 (火)

耳は意外に忙しい。最近のradiko状況

書籍編集者の端くれなので、毎月最低3本、出版企画を出すことになっています。

(会議が月三であるため)

アウトプットするためにはインプットしなくちゃ。

というわけで、インプットの一環として、radikoとポッドキャストを聴いてます。

本当はオーディオブックも聴きたいのですが、そこまでは手が回らない。

 

10月になり、新番組も始まりました。

今聴いている音声コンテンツ、数えてみたら22本。

内訳は、radiko16本でポッドキャスト6本。

思っていたより聴いているなあ。

 

企画のヒントになりそうなのは、正直、少ないのです。

多めに見て、8本あるか、ないか。

ヒントになりそう、というかなり甘めの設定で3分の1ほど。

 

まあねえ、日向坂46のラジオが多いから、

うすうす見当はついていたのですが。

 

22本、少し減らしたほうがいいのか。

娯楽と思えば、つまり出版企画なんて気にせず聞けば、いいのか。

 

それはともかく。

最近、radikoを一回ストップすると再生ができなくなる、

という現象がしばしば起きて、かなり参っているのです…。

いちいち再起動したらいいのかなあ。

2025年10月20日 (月)

デジタルな今だからこそのチラシの効用

昨日書きましたように、10月18日に素人落語会がありまして、

その夜は本郷三丁目の居酒屋で打ち上げ。

(私はウーロン茶でしたが)

 

その席で、現役の子たちが言ってましたが、

学園祭の時などに、落語会のチラシを配るらしいです。

そして、確かに効果があるらしい。

 

昨日19日には末広亭に行きました。

いつものことではありますが、ここって、

後ろの方に落語会のチラシがごそっと置いてあります。

(こっちはプロの落語会ですけどね)

で、気になるチラシを3枚ほど持って帰りました。

 

情報がA4一枚にコンパクトに収まっているチラシ。

デジタルな時代だからこそ、逆貼りで効果があるかも。

 

もっとも、学園祭とか寄席とか、

ある程度、客層がしぼれるところでないと配りにくいですけどね。

いくらなんでも、駅前で落語会のチラシは配りにくいし、

効果も期待できないでしょうからね。

 

チラシの効用。

著者さんによっては、効果あるよね。

と改めて思ったのでした。

講演会多めの著者さんだったら、そこで配らせていただくとか。

 

11月に出る藤井青銅先生の文庫。

藤井先生井のイベントの際に、チラシを配らせてもらう。

これ、検討したほうがよさそうに思います。

2025年10月19日 (日)

素人落語会終了!

珍しく、日曜の夜に更新してます。

昨日10月17日(土)は、年に一度の素人落語会終了。

前日の16日は自主練のため会社を休んだんですが、

12月発売のゲラを校正会社に渡す手配のため、

午後、1時間ほど出社。

それでも、4回お稽古できました。

 

先週は、この4回含め、10回はお稽古やってました。

その甲斐あって、昨日はそれなりの落語ができました(と思いたい)。

 

我々出演者にお稽古つけてくださった三遊亭朝橘師匠からは、

「ちゃんとした落語を聴けた満足感がありました」

という望外のお言葉をいただきました。

もう、これだけで私は満足であります。

 

これで当分は落語の稽古をしなくていいわけで、

ホッとしてます。

これから年末に向けて、お仕事と映画に時間を使います。

なんてったって、先週は一回も映画行ってませんからねえ。

 

 

2025年10月16日 (木)

いち段落か、ひと段落か

先日、ラジオを聴いていたら、コマーシャルのセリフで、

「ひと段落」と言っていました。

かなり衝撃でした。

何のコマーシャルだったか、メモしてないのが悔やまれます。

 

「一段落」は「いちだんらく」と読む。

「ひとだんらく」は誤読。

と認識してます。

国語の教科書にも、たしか載っていたような。

その時の誤用例として、他に「一番最初」も載っていたような。

 

NHKの放送文化研究所のサイトには、

「NHKでは、現在、「いちだんらく」と読むことにしています。

一般的には、「いちだんらく」のほかに「ひとだんらく」の読み方もありますが、

「いちだんらく」のほうが伝統的な読み方であると考えて、このようにしています」

とあります。

 

実際には「ひと段落」と読む人が多く、テレビやラジオでも「ひと段落」の方をよく耳にする。

という実態は承知していますが、コマーシャルともなれば、話は違います。

誤読はもちろん、誤解が生じる読みは避けるはず。

時間と金をかけて作ってるんですから、クレームなんて来ないようにしているはず。

そのコマーシャルが「ひと段落」と読んでいる。

これはもう、「ひと段落」が一般的になっている、ということなんでしょうね。

 

ここで私が言いたいのは、日本語の揺れとか崩れとかいうことではなく、

かつて間違いと思われていたことが、間違いでなくなることがある、ということ。

 

今の日本史の教科書を読むと、私が習っていた頃と記述が変わっているらしいですね。

有名な事例としては鎌倉幕府の成立が1192年から1185年になったとか。

他にもいろいろあるらしい。

 

同じように、かつて間違いと習っていた日本語が、

間違いでなくなる可能性がある。

 

「違っていて」をかなり多くの人が「違くて」と言いますが、

これも、間違いではなくなるのかも。もしかすると、もはや間違いでないのかも。

 

という状況の中で本の編集をしているのよね。

と、改めて感じたラジオコマーシャルでした。

2025年10月15日 (水)

今年上半期を振り返ってみたら

昨日の記事にちらっと書きましたが、

11月発売の文庫が、昨日、一段落しました。

これで、年内の編集作業は12月の単行本1冊のみ。

年明けに新書を編集すると、今年度の分はすべて終了となります。

 

築地の出版社で働くようになって3年目。

4月から翌年3月までの1年間で8冊を目標にしているんですが、

1年目、2年目、ともにクリアできず、3年目の今年度、

ようやく8冊出せそう。ホッとしてます。

9月までの上半期に5冊、10月からの下半期に3冊、となります。

 

私、新書チームなんですよね、所属は。

そのわりに、新書は8冊中3冊。

単行本4冊、文庫1冊と、単行本の方が多くなってる。

まあ、会社として問題ないみたいですが、

ちょっと不思議ではあります。

新書、もっと頑張れ。

という話ですけどね。

 

今年は、6月から7月にかけて、

新書と単行本を合計3冊出しまして、

これが還暦過ぎの身にはちょっとだけハード。

他のことができずに数カ月過ぎたのですが、

それがいまだに尾を引いてるような気がするんですよね。

企画の交渉など、いまだに手付かずの部分があります。

いい加減にしろよ、自分。

 

理想を言うならば同じ月に2冊担当は避けたいのですが、

そして年間8冊ならば当然できるはずなんですが、

諸般の事情で、同じ月に2冊ということが、たまに起きてしまう。

 

来年度はそれを極力避けつつ、

年間8冊出したいと思います。

 

さっき、来年度の予定を書きだしたんですが、

今のところ、6冊は出せそう。

あと2冊。

まあ、何とかなるでしょう。

 

とうわけで、10月半ばになってしまいましたが、

今年度前半を振り返ってみたのでした。

 

2025年10月14日 (火)

ファクシミリの問い合わせに郵便で返事する会社って…

今朝はバタバタしてましたので、更新できず。

帰る前に書きます。

 

本日、11月発売の新刊が、一段落しました。

編集的にやれることはすべて終了。ここからは販促の日々。

 

で、そのことはまた改めて書きますが、

この本に3つほど歌詞が出てくるので、JASRACに申請を出しました。

 

JASRACって、ネットから申し込めるようになっていて、それだと返事も速い。

 

しかし、今回は歌詞のごく一部しか使っておらず、

「極小使用」ということで、使用料ゼロの可能性がある。

で、その場合はファクシミリで申し込むらしいのです。

そして、その返信は、郵便で届く。

 

令和の時代にファクシミリというのもかなり驚きですが、

せめて、ファクシミリの返事はファクシミリでお願いしたい。

というか、極小使用の場合も、使用箇所をpdfにすれば、

メールで送れるはずなんですが…。

 

郵便で送ります、というのは先週、JASRACからの電話で知りました。

電話で許諾番号などを教えてくれることもなく。

 

というわけで、本日校了がひょっとしたら間に合わないかも、

と内心ヒヤヒヤしていたのですが、

お昼前に郵便が届き、無事、校了できたのでした。

よかったよかった。

 

それにしても、

ファクシミリと郵便のやり取りって…。

 

私の新人時代(つまり昭和)じゃないんだから。

ま、私が書類をもっと早く送っておけば、

何の問題もなかったんですけどね。

それにしても…。

2025年10月10日 (金)

真打名を発表する立川寸志さん落語会。斬新だったなあ!

昨夜は立川寸志さんの落語会でした。

来年、真打になることが決まっていまして、

それに伴い、真打として名前をどうするか。

その発表の会でした。

 

落語家って、前座→二つ目→真打と身分が変わっていくのですが、

二つ目、あるいは真打昇進のタイミングで名前を変えることがあるのです。

変える例としては、まあ、そうですね、

春風亭ぴっかり→蝶花楼桃花

変えない例としては、

立川吉笑→立川吉笑

 

寸志というのは明らかに前座の名前なので、

真打昇進のタイミングで名前を変えるのも納得、

では何になるんだろう?

ということで、見に行ったわけです。

 

落語家が、真打名をどうするか、落語会で発表するって、

かなり珍しい気がします。斬新、です。

 

ネーミングって、いろんな思惑があるから、

聞いていて、面白い。

寸志さんの場合も、候補5案の理由と、それに対する師匠の反応が聞けて、

パワポを使っての30分。エンタメとしてシンプルに面白い時間でした。

 

本のタイトル、なぜこうなったのか。

説明する場があったら興味持ってくださる方がいらっしゃるのでは?

と思ったのでした。

12月発売の本で、そういうのができないかしら…。

 

あ、そうそう、寸志さんの真打名。

真打になっても、「立川寸志」のママなんですって。

意外な結論でしたが、パワポを使っての説明で、

「なるほど!」と大いに納得したのでした。

 

あの場にいたお客さん、寸志師匠を応援しようと、

ますます思ったに違いない。

 

そういう点でも、本のタイトルを説明する会、あるといいかも。

読者がますます応援してくれるんじゃないかしら。

2025年10月 9日 (木)

本のタイトル、この視点はなかった!

先日、著者さんとタイトルの打ち合わせをしました。

近々出版される本のタイトル。

いくつかいい案が出たのですが、その時にびっくりしたことがありまして。

 

著者さんが「このタイトルがいい!」と推しているのがあって、

私も語呂がよくて面白い感じと思ったのですが、

著者さんが推した理由が、語呂の良さだけでなく、

「略したらこういう4文字熟語になって、プロモーションの時に良い」

というところ。

 

タイトルだけでなく、その一つ先、プロモーション(販促)の時にどうなるか、

という視点をお持ちなのです。

なるほど! と膝を打つ思いでした。

 

その著者さん、10万部越えをいくつも出していらっしゃるベストセラー作家。

本の内容の面白さは言うまでもないし大前提ですが、

プロモーションをタイトル付けの段階から意識されていることに、

ベストセラー作家の凄みを感じました。

なるほどなあ。私も、この視点を持つようにしなくちゃ。

 

で結局、どんなタイトルになったか。どんな略称なのか。

Amazonの準備が出来たら、改めてお知らせします。

 

2025年10月 8日 (水)

『月収』(原田ひ香著)の見事な構成に驚愕

昨日は出社してすぐに反応しなくちゃいけないお仕事がありまして、

それに対応しているうちに、ブログ更新の時間が無くなっておりました。

 

その分、午後は割とのんびりしてまして(自分比)、

早めに帰宅。

読みかけだった『月収』を一気に読了しました。

 

本書は原田ひ香さんの、今年2月刊の小説です。

『三千円の使いかた』と同じく、お金がテーマ。

今回は連作で、それぞれ、月収4万円、8万円、10万円、100万円、300万円、17万円の女性が主人公。

読みやすくて、それぞれの物語世界にすぐに没入できます。

物語として面白いことに加えて、お金の勉強にもなるんですよね。

さらに、老人問題、生前整理、福祉の問題へと、

自然と広がっていくのが素晴らしい。

お金を考えるというのは、社会を考えることですからね。

こういう、普通に書いたら難しく深刻になりそうな問題を

物語としてすいすい読ませるところが凄いと思います。

 

お金を稼いでいる主人公たちなんですが、どこか、寂しげ。

何かしら、欠落している部分がある。

「お金では買えないものがある」とよく言いますが、

それを小説の形で表現してくださってます。

それでいて、最後はハッピーエンドになっている。

見事な構成だなあ。

 

 

2025年10月 6日 (月)

トヨタアリーナ東京に行きました

この土日、いろいろ動いてました。

4日(土)は有明のトヨタアリーナ東京に行ってラジオの公開生放送に参加。

その後、新宿の末広亭へ。

5日(日)はzoomで素人落語会の打ち合わせをした後、新宿の末広亭へ。

その後、夕方からは新宿の貸会議室でポッドキャストの収録。

なんというか、バタバタとした2日間。

その合間に、18日に迫った落語会の自主練。

こうして書きだすと、なかなか活動的ですね。

その場その場では意識してないのですが。

 

ラジオの公開収録は、前日まで行くかどうか悩んでいたのです。

往復時間も考えると、4時間近く使うことになるわけで、

それだけの時間があれば、溜まった新聞も読めるし、本も読める。

 

ただ、土日にやるつもりだったお仕事が、

他の人の頑張りのおかげで、金曜に終了しました。

これはつまり、公開収録に行きなさいという天の声だと解釈し、

えいやっとゆりかもめに乗ったのでした。

 

結果的に、非常に楽しい時間を過ごすことができました。

新聞や本はあとから読めますが、

ラジオの生放送はその時だけですからね。

こういう天の声的なものを、わりに信じてます。

 

何かのイベントに声をかけていただいたら、できるだけ参加する(できるだけ、ね)

フェイスブックのタイムラインに流れてきた本で気になるものは、できるだけ読む。(できるだけ、ね)

時間的にちょうどいい映画は、知らない作品でもできるだけ見る。(これは極力)

 

なんだかいい感じだなあ、と思ったものにはできるだけ参加してみる。

という感じですかね。自力では辿りけない世界線なので。

 

ともあれ、トヨタアリーナ東京での潮紗理菜さんと金村美玖さん。

生放送で見ることができて、よかったです。

 

 

 

2025年10月 3日 (金)

不思議な話ーー謎の重版

ブログの記事、8割がた書いたところで、

「これは明日の方がいいや」ということで、中断。

その理由ともども、明日以降、載せます。

というわけで、全く別の話にします。

 

不思議な話、というタイトルにしましたが、文字通り、不思議な話。

オチとか謎の解明とかは、ないです。

 

ツイッターやフェイスブックのタイムライン、私にとって、重要な情報源になっています。

そこから、企画を思いつくこともしばしばあります。

 

祥伝社時代にお世話になった著者さんのアカウントも、

ある程度はフォローしてますので、その著者さんの最新情報を知ることも。

 

そんな中、祥伝社時代に担当させていただいた某著者さんが、

「この本、また重版。それもかなり大きな部数」

と書いていらっしゃいました。

 

その翌日だったかな、東京駅の近くの書店さんに行ったら、

かなりいい場所にどんと置いてありました。

なるほど売れてるんだ、と思って奥付を見たら、3刷。

 

ということは、昨日の著者さんの書き込みは、

4刷決定ということね。

これはありがたい、私も企画考えてオファーしなくちゃ、

と思ったのですが。

 

不思議なのはここからでして。

 

その本のリアルな売れ行きをチェックしようと思って、パブラインを見てみたのです。

オール紀伊国屋書店のデータがあれこれわかる、というもの。

 

これを見てみたら、発売日から最近まで、

1日で二桁売れた日が1日もないのです。

 

書店に並んだのが8月頭(7月末?)だから、

発売から2カ月たってますが、それで消化率が3割行ってない。

ビックリするほどの売れ行きではない。

この2カ月、数冊ですが毎日売れている、というのは凄いことですが。

Amazonのランキングはいい感じですが、100位以内に入っているというわけでもない。

 

というわけで、重版はともかく、

4刷まで行っている数字ではないはず、

なんですよね。

 

著者のまとめ買いがあるのかなあ。

それだって、重版はいけるとしても4刷まで行くかなあ。

 

あるいは、私が知らないだけで、

何かしら、大きな販路があるのかしら。

 

謎だ。

という話です。

 

これ、その本のタイトルを書けば、あるいは版元を書けば、

「あ、その人なら/その出版社なら、こういうことをしているんですよ」

と情報が入って来るかも、ですが、

さすがにちょっと、具体的な情報は出せないなあ。

 

業界の、私よりよほど事情に精通している人に、

訊いてみようかしら。

 

以上、オチのない話でした。

2025年10月 2日 (木)

いまだ新しい職場に慣れない理由

築地の出版社で働くようになって3年目。

ようやく慣れてきたように思いますが、そうでないところも。

 

新書、単行本、そして最近は文庫と、編集しています。

 

祥伝社時代も3形態(新書・単行本・文庫)を作ってましたが、

当然のことながら、祥伝社と同じところもあれば違うところもある。

 

編集作業においては印刷所さんとのやり取り、というのが大事なんですが、

祥伝社時代は、3形態すべて同じ。

社内の業務部が窓口でした。

で、急ぎの時などは印刷所の営業さんに直接電話する。

 

築地の出版社の場合は、3形態それぞれ、微妙に異なります。

印刷所の営業さんに直接連絡入れる。

社内の業務部に渡す。

社内の別のチームに作業を託す。

細かな、というか、正確に表現しようとすると話がややこしくなるので

猛烈に端折ってますが、要は、3形態それぞれ、窓口が微妙に異なるわけです。

 

不思議だなあ。

おそらくは歴史的な経緯があると思うのですが。

正確なところはわかりません。

 

新書のやり方でいいのかな、と思っていたら、

実は違っていた。ということもしばしばあります。

 

それが大変、という気もしますが、

それが面白い、ととらえれば、楽しくなる。

変化があって、面白いじゃないですか。

 

現状は変わらないのだから、ものの見方を変えて、面白く見る。

これ、祥伝社時代に担当させていただいた、

ひすいこたろうさんから学んだことであります。

 

というわけで、今日もお仕事やってます。

 

2025年10月 1日 (水)

東宝一人勝ち時代

昨日、ちょっと気になって、映画の週末興行成績を見てみました。

映画アプリですぐにわかるのがありがたい。

それによると、

1位 チェンソーマン

2位 鬼滅の刃

3位 沈黙の艦隊

4位 8番出口

5位 国宝

6位 ブラックショーマン

ここまですべて、東宝配給なんですね。

 

「国宝」がずっと首位だったのを抜いたのが「鬼滅の刃」で、

さらにそれを上回ったのが「チェンソーマン」

でもって、この3作すべて東宝配給。

さらに他の作品も。

 

東宝がやたら強いなあ、と以前から思ってはいたのですが、

ここまで強いとは。

この秘密が知りたいなあ。と思います。

 

作品の力はもちろんですが、宣伝とか、試写会のやり方とかネットの使い方とか、

良い原作の見つけ方とか、何か、あると思うんですよね。

 

こういうことに詳しい人にぜひ書いてほしい。

と思うんですが、需要はあるのかしら…。

少なくとも私は読みますけどね。

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