【本】『「みんなの学校」をつくるために』
【今週読んだ本】『「みんなの学校」をつくるために』
本を読む楽しみの一つに、自分の知らない世界を知るということがあると思うのですが、
今回読んだ本は私にとってまさにそうでした。インクルーシブ教育の勉強になりました。
インクルーシブ教育というのは、ウィキペディアによると「障害のある者と障害のない者が共に学ぶ仕組み」なのだそうです。
これを実践している大阪の大空小学校初代校長の木村泰子さんと、東京大学教育学研究科の教授である小国喜弘さんが
東京大学で行ったワークショップを書籍化したものです。
「何が障害かというのは時代によって変わってきた。
戦前は良い兵士を作ることが最優先だから健康不良児が障害の大勢を占めていた。
工場が増えると工場労働に耐えられるかどうかが重要だから知的障害にスポットが当てられた。
サービス産業が中心となった90年代以降はコミニケーション能力が求められるので
発達障害にスポットが当てられた」という指摘には、なるほどと思いました。
漠然と感じていたことにスパッと補助線を引いてもらった、と言いましょうか。
仕事柄、どうしても仕事に直結しそうな本にばかり手が出るのですが、
直結しないだろうなあという本も読まなくては。と改めて思います。
ノンフィクション専門なので小説を読む時間もかなり少ないのですが、
今年は本屋大賞ノミネート全10点を読みましたので、その勢いで、小説も読んでいこうと思います。
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