書籍・雑誌

2019年5月 1日 (水)

【本】『「みんなの学校」をつくるために』

【今週読んだ本】『「みんなの学校」をつくるために』
本を読む楽しみの一つに、自分の知らない世界を知るということがあると思うのですが、

今回読んだ本は私にとってまさにそうでした。インクルーシブ教育の勉強になりました。

インクルーシブ教育というのは、ウィキペディアによると「障害のある者と障害のない者が共に学ぶ仕組み」なのだそうです。

これを実践している大阪の大空小学校初代校長の木村泰子さんと、東京大学教育学研究科の教授である小国喜弘さんが

東京大学で行ったワークショップを書籍化したものです。

「何が障害かというのは時代によって変わってきた。

戦前は良い兵士を作ることが最優先だから健康不良児が障害の大勢を占めていた。

工場が増えると工場労働に耐えられるかどうかが重要だから知的障害にスポットが当てられた。

サービス産業が中心となった90年代以降はコミニケーション能力が求められるので

発達障害にスポットが当てられた」という指摘には、なるほどと思いました。

漠然と感じていたことにスパッと補助線を引いてもらった、と言いましょうか。

仕事柄、どうしても仕事に直結しそうな本にばかり手が出るのですが、

直結しないだろうなあという本も読まなくては。と改めて思います。

ノンフィクション専門なので小説を読む時間もかなり少ないのですが、

今年は本屋大賞ノミネート全10点を読みましたので、その勢いで、小説も読んでいこうと思います。

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2014年12月15日 (月)

美月あきこさんのスタジオ収録でした。

今日は久しぶりにバタバタとしてました。
午前中はデスクワークだったのですが、
午後は1月新刊に関する大事な会議、
その後、美月あきこさんのスタジオ収録に立ち会い、
さらに神奈川県の大学の講義を見学。
今は、神奈川県から千葉の自宅に戻る途中であります。

大学の話は改めて、
と思いますが、
美月さんのスタジオ収録に、
なんとか間に合ってよかったです。

新刊ラジオという、新刊を紹介するPodcast番組に
御出演いただいたのでした。
番組詳細がわかりましたら、
また改めて更新します。たぶん。
写真は、美月さんと,、ナビゲーターの矢島さん。どちらがどちらかは、わかりますよね?

__


2012年5月24日 (木)

読者からのお電話

編集部には、時々、読者の方からお電話がかかってくることがあります。
あのページのあすこを詳しく知りたい、とか、
著書の講演会はないのか、とか、
著書に手紙を書きたい、とか、
(編集部宛に送っていただいて、編集者からお渡しします)
いろんな内容なんですが、
もちろん、
この本、面白い!
という感想のお電話も、いただきます。

先日は、『これを食べれば医者はいらない』への感想電話をいただきました。

その時、興味深いなあ、と思ったことがありまして、
その方、「自分も電子レンジを使わない。著書の若杉友子さんと同じ。だから、この本はいい」
と、おっしゃっていました。

自分が知らないこと、やったことのないこと、
そればかり書かれていても、
たぶんダメなんでしょうね。
知らないことももちろん書かれてないといけませんが、
よく知っていることも書いてあってほしい。
そういうことなのでしょう。
もちろん、これって、
編集する際の鉄則みたいなものですが、
読者からのお電話で、
身をもって再認識した次第です。

たぶん、
知っていることと知らないこと。
そのベストの比率が、本によって異なるあたりが、
難しいのだと思います。

【本日のAmazon】
・『これを食べれば医者はいらない』、新聞宣伝を打った昨日より、いい感じ。

2011年6月 4日 (土)

662 週刊スパの気になる記事

週刊スパが「ベストセラーは馬鹿でも書けた!』という特集を行なっています。
タイトルはなんだかふざけていますが、
中身はいたってまじめ。

ベストセラーを出した著者2人(伊藤喜之氏、マネー・ヘッタ・チャン氏)の対談、
エリエス・ブック・コンサルタントの土井英司さんや
ダイヤモンド社の凄腕編集者・飯沼さんのインタビュー記事、
各ジャンルの注目作家による出版界を生き抜く極意などなど、
思わず読みふけりました。

面白いと思ったのは、
それぞれの記事のおしまいに
「ベストセラー3か条」というまとめをつけていることで、
それぞれの濃いお話、3点だけにポイントを絞るのはかなり大変だと思うのですが、
そのほうが読者にはいいのでしょうね。

というわけで、
土井さんによるベストセラー3か条は

1 アイデアは意外と身近に転がっている
2 自分の思いを伝える訓練・努力は必須
3 チャンスの種は出会いと感動にある

飯沼さんによる「売れる本」の方程式は、

1 みんなに関係があるか
2 読者にとってトクになるか
3 読んだ人が実際にできるか

ううむ。やはり、3点にまとめると、
生地の面白みが伝わりづらいような…。

【本日のアマゾン】
・『正負の法則』ランクイン。
・『最強の「ビジネス理論」集中講義』ランクイン。4月の本だな。
・『覇者―密命・上覧剣術大試合』ランクイン。おお。自社本だ。

2011年5月24日 (火)

651 「これからの日本を救うビジネス書戸は」という鼎談記事

先日、『このビジネス書を読め!』が面白い、という記事を書きましたが、
この本の巻末に鼎談が載ってまして、これもまた、面白いのです。

ディスカバー・トゥエンティワンの干場社長、
オトバンクの上田社長、
エリエス・ブック・コンサルタントの土井代表、
3人によるビジネス書の話でして、まあ、面白くないわけがない、
という感じでありますが。

ビジネス書大賞受賞作に絡めて
ビジネス書全般について語っているのですが、
ビジネス書のヒット作が、その時代時代を反映していることが
よくわかります。

ということは、時代を読みこめばヒット作の予想もつくわけですが…。

その点に関して、土井さんは「2011年のビジネス書の3つの軸」として、

「自立」「家族の絆」「基本書」

を挙げています。

また、
「ビジネス書は希望がないと売れない。だからビジネス書が売れない時代。
売れるのは自己啓発や学びがテーマ」
「ベストセラーの基本は、下の世代を取れるか、女の子を取れるか」
とも語っています。(文章、正確ではありません)

干場社長の、
「いろいろな人に「フレームワークは使えない」「コンサルタントはいらない」
というような本を書いてくださいとお願いしていた」
というセリフも出てきて、こういうふうにお原稿の依頼をしているのか、
と勉強になりました。
ん? フレームワークはいらない、コンサルタントはいらない、
というのは、某女性経済評論家もいらない、ということ?

それはさておき。

この記事で一番驚いたのは、
これまで非公表(だと思っていたのですが…)だった
干場社長の生年が明記していることでした。

【本日のアマゾン】
・『零細企業のホームページが繁盛店に化けた理由』ランクイン。
・『生き残る会社の先読み戦略』ランクイン。ふむふむ。
・ここに来て、原発関連本が増えたみたい。

2011年4月19日 (火)

617 「本の雑誌」のタイトル特集

「本の雑誌」が、タイトルについての特集を行っています。
題して、「春のタイトル祭り!」

日本のベストセラーが中国ではどういうタイトルになるか、とか、
ベストセラーのタイトルを自分だったらどうつけるか、とか、
読者にとってのタイトル大賞などなど、いくつかの項目があるのですが、
私が興味深く読んだのは、

・新潮社と東京創元社の編集者による対談
・光文社新書編集長のインタビュー

です。
前者は小説のタイトルの付け方で、
著者の思いと版元の思惑がずれた時にどう修正するか、
といった話が面白い。
私も昔、文芸の文庫を担当していたので、
その頃のことを思い出しました。

一方、後者はずばりノンフィクションのタイトルなので、
いろいろと勉強になりました。

光文社新書って、
『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』
『4-2-3-1』
『地団駄は島根で踏め』
などなど、印象的なタイトルが多いところです。

「へえ!」と思ったのを書き出しますと、

・タイトルは発売月の前月の5日前後に決める
←結構、直前なのね。

・タイトルが決まった後でそれに合わせて前書きを書いてもらう。
章の見出しを変えることも。すべてをタイトルに収斂していくように。
←なるほど。なるほど。

・書名を決めるときに一番気を使うのは、語呂・リズム。
←ちょっと驚き。

・全方向に買ってもらおうという物欲しげなタイトルは、後で反省する。
←でも、ついつい物欲しげになってしまうんですよ…。

・あまり考えずにポンと出てきたものがいいタイトル。悩みすぎたものはたいていうまくいかない。
←ぎょええ。そうなんですか…。『もしドラ』の担当編集者さんは、100本以上の候補を考える、
とのことですが…。

【本日のアマゾン】
・『成功している起業家は、みんなやっている無限ビジネス創造法』ランクイン。なんか凄いタイトル。
・ビジネス書がかなり少ない。仕事どころじゃない、ということかなあ。



2011年4月16日 (土)

614 朝活必勝マニュアル

朝活必勝マニュアル

日経ビジネスアソシエが「朝活必勝マニュアル」という特集を行なっていたので、
購入しました。
朝の時間をいかに使うか。
これ、ずっと気になっている問題なので。


『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』の著者、
池田千恵さんが講師役の
「朝型人間への10日間トレーニング」
というページが面白かったです。

・寝る前に翌朝の目標を決める(できれば紙に書く)
・実際の起床時間とやったことを記録する
・定期的に方針を見直す

というのが3大ポイントのようです。
そうか、次の日の朝の目標、書き出せばいいのか。

朝の勉強会もいろいろ紹介しています。
たしかに、こういう勉強会に予約を入れてしまって、
強制的に起きるようにするのも、
いいかも。
朝の勉強会って、かつて一回だけ行ったことがありますが、
少し、考えてみましょうかね。

他に、
「名古屋の朝食会が熱い」
「朝食だって、朝活です」
「快眠アイテム」
などの記事もあり、かなり充実しています。

朝早く起きるためには、夜早く寝る必要があります。
そのために、どんな工夫をしたらいいのか。
朝の達人たちは何時ごろ寝ているのか。
どうしても寝るのが遅くなってしまった場合はどう考えたらいいのか。

その辺も詳しく載っていたら、よかったんですけど。

【本日のアマゾン】
・『デフレの正体』上位に。朝日新聞効果?
・『実力大競争時代の「超」勉強法』ランクイン。読まなくちゃ。

2011年3月27日 (日)

594 週刊ダイヤモンドの「営業」特集

週刊ダイヤモンド

今出ている週刊ダイヤモンドは、「営業術」特集。
週刊ダイヤモンドって、定番の特集テーマがいくつかあるようで、
「ホテル」や「ゴルフ」のことを定期的に特集してますが、
「営業力」もしばしば取り上げられます。
で、個人的に、営業特集号は好き。
自社商品を一生懸命売ろうとしている人たちが
たくさん出てきて、読んでいて元気が出てくるのです。

今号も、化粧品やビール、旅行などなど、
さまざまな業界のトップセールスが、
自らのノウハウを教えてくれます。

それと、今回面白いと思ったのは、
営業マン必携の文房具紹介ページがあったことで、
文房具ブーム、ということ?

ところで、
日本コカ・コーラ会長の魚谷雅彦さんが、
インタビューの中で興味深いことを言っています。

「営業の重要な役割は、
どこで何が売れているかといった生の現場情報を、
本社の商品企画、営業企画といった部門に伝えること」

これを魚谷会長は、
「フィードバック」ではなく「インプット」と呼んでいるそうです。

フィードバックは、すでに終わったことの分析といったニュアンスがあるが、
インプットには、商品を開発する前に生きた情報を伝える印象があるから。

自社ではこのインプット、どれだけできているだろうか…。

【本日のアマゾン】
・『人を動かす 新装版』ランクイン。たぶん朝日書評欄の力。
・『勤めないという生き方』これも朝日に出ていたなあ。
・3月新刊『おにぎりはどの角から食べるのがマナーですか?』レビュー4個、すべて★5個なのが嬉しい。あ、100位以内には入ってません…。

2011年1月21日 (金)

532 「頼れる!読書術」


週刊東洋経済1月22日号が、
「頼れる!読書術」という特集をしています。

ビジネスブックマラソンの土井英司さんによる、
「忙しい人の読書術」が冒頭にあります。
項目だけ並べておきます。

・分厚い本を読む
・タネ本を読む
・ライバルが読む本を読む
・尊敬する人が薦める本を読む
・偏読は避ける

ビジネスパーソンの本の読み方や
最近の図書館事情、
中古本のお話などなど。

ソーシャルリーディング」という単語も出てきます。
これは、インターネットを使った読書体験の共有のことでして、
アマゾンのレビューも、広い意味ではソーシャルリーディングになるそうです。

ツイッターを使った読書会や、
NHK出版によるソーシャルリーディングの取り組みなどが紹介されています。
これ、シェアリーダーというサイトでして、
「気に入った本のフレーズを引用してシェアするサイト」なんですが、
見てみると、NHK出版以外の本も出ています。
ぱっと見、どこの版元が行っているサイトかわからないです。
すごいなあ。

リアル読書会の記事も載ってました。
私、いまだかつて読書会というものを体験したこと、ないんですが、
行ってみようかなあ。

というわけで、かなり読みごたえのある特集でしたが、
書店員さんへの覆面取材は、必要あったのかな?

【本日のアマゾン】
・『「運命のパートナー」を引き寄せる22のルール』8位。
・『お客も社員もどんどん幸せになるすごい会社』ランクイン。気になる。
・『日本でいちばん社員のやる気がある会社』ランクイン。なんだか、既視感ある。


2010年7月14日 (水)

349 週刊新潮の記事を見て驚く

昨日に引き続き、週刊誌ネタです。

今朝、週刊新潮の新聞宣伝を自宅で見ていて、
ビックリしました。
「カツマーブームは去ったのに「勝間和代」出版はのべつ幕なし」
という見出し。
おいおい、こんなこと書いていいのか、
と思ったのですが、新潮社は彼女の本、出してないからなあ。
あまりしがらみ、ないのかも。
(もっとも、文春新書から出しているにもかかわらず、
週刊文春は批判的な記事、出したことありました)

この記事で気になったのは、
ブームが去った、と見出しにしているにもかかわらず、
その根拠が甚だ弱いこと
重版しているかどうか、それぞれの版元に確認している形跡もなく、
出版関係者のコメントのみが、根拠になっているようです。
もっとも、版元に確認しても正確な数字は教えてくれないでしょうが…。

例えば、
紀伊国屋書店全店の売上げがわかるパブライン。
これを利用して、昨年の本の発売一ヶ月間の数字と、
今年になってから出した本の発売1ヶ月の数字を比較すれば、
もう少し説得力のある記事になったような。
(意外にも、今年も売れてます、という結果になったりして)

繰り返しの疑問になりますが、
新潮社、彼女の本をつもりはないのかなあ。

【本日のアマゾン】
・『草刈メソッド』ランクイン。ふうむ。こういう本があるのか。
・『口ベタでも人を動かす 魔法のプレゼン』あれ?この本のこと、今日のメルマガで読んだぞ。

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