ただいま編集中

2022年11月 5日 (土)

英語に疎い書籍編集者がグーグル翻訳を使う日

 

 

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書籍編集者って、英語をほとんど使いません。

と断定してしまうとちょっと問題かもしれませんが、少なくとも日本人作家の本を日本人読者に向けて編集する限りにおいて、英語はあまり、というか、ほとんど使いません。

もちろん、翻訳本の編集者や、担当本を海外に発信している編集者さんは違うと思いますが。

少なくとも私は、仕事の上で英語を使うことは、ほとんどありません。

 

そんな私が年に数回だけ、「グーグル翻訳」を使うことがあります。

今がまさにそうなんです。

 

年に数冊、TOEICの問題集を編集しています。

写真の本も、その1冊です。

 

TOEICの本は、TOEICの問題を作成しているアメリカのETSという本部に、カバーを見せる必要があるのです。

弊社の本に限らず、他社さんもすべて、ETSにカバーを送っているはずです。

 

昔は郵便とか宅急便を使ってましたから、こちらから送って先方の返事が来るまでに、1週間以上かかるのがざらで、それがまず大変でした。今はメール添付でpdfを送ればいいので、とても楽になりました。時間もかかりません。時差の問題はありますが、だいたい24時間以内に返事が来ます。

 

ちなみにETSのルールとして、「タイトルは同じ大きさの文字を使う」「タイトルの下にイラストや写真を敷いてはいけない」というのがあります。ですので、TOEICの問題集って、シンプルなカバーが多くなりがちです。もちろん、その中で各社、工夫をしているわけですが。

 

で、グーグル翻訳なんですが、こちらから送る際は、以前使ったメールの文面をコピーして再利用すればいいので、グーグル翻訳は不要です。

ETSから返事が来た時に、その文面を理解するために、使っています。

おそらく、世間のほとんどのTOEIC問題集編集者は、自力で日本語に翻訳できると思いますが(というか、そのくらいの英語力が必要なので)私は自身がないので、必ずグーグル翻訳を使ってます。

 

今回は、昨日11月4日(金)13時過ぎに、カバーラフをメールで送信。

その返事がその日の20時に来ました。(速い!)

で、グーグル翻訳にかけたら、NGという文面。

 

ちょっと不思議な理由なんですが、それはさておき、そこを変更したカバーラフを、本日5日18時に送信したら、20時に返事メール。やっぱり速い! で、今回はOKでした。ホッとしました。

 

というわけで、年に数回使うグーグル翻訳。

今年はこれでおしまい、かな。

2022年11月 4日 (金)

実況中継--英語本が終盤になってきました。

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TOEIC本の編集作業、終盤になってきました。大詰め、とはまだ言えません。まだ手をつけてないページがありますので。


ただ、本文はかなり終盤。300問ある問題集の部分です。


外部校正2社。そして著者校正。それらを、昨日(文化の日)1つにまとめていました。印刷所さんの作業用です。いわば、赤字を1箇所に集約したわけです。意外に多かったなあ。発音記号にも少し赤字があるし。


今日、それを印刷所さんに渡して、そしてまだできてない部分(索引とか)に大急ぎで取り掛かります。ただ、赤字の集約作業がもう少しだけ残ってます。


先週、本文の英文をネイティブスピーカーに録音してもらったのですが、その時に、ネイティブスピーカーから指摘してもらった箇所(この単語よりこちらの単語がいいのでは的な)を書き写すという仕事。少しだけなんですが、単語が変わるということは訳文も変わるわけで。


そのお仕事を、出社前のこれからやります。


という、現場からの報告でした。



2021年12月 8日 (水)

『1日1分!英字新聞』シリーズ。長く続けていると変化もあるわけで

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今朝は永井先生のオンラインセミナーがあるので、短めに。

 

いま、『1日1分!英字新聞』という文庫新刊を編集しています。

来年1月上旬刊行ですが、年内に見本本ができてないといけないので、

今週は結構バタバタしております。

 

この『1日1分!英字新聞』、2003年に1冊目を出し、

その後、10年以上続くヒットシリーズとなりました。

今回、9年ぶりの復活です。

 

というわけで、以前の本をパラパラ見ているんですが、

2004年、つまり4年目に『1日1分!英字新聞プレミアム』と、

名前を少し変えてます。

 

その理由が前書きに書いてあるんですが、

「音声をダウンロードできるようになった」から。

つまりそれ以前は音声ダウンロードができなかったわけで、

4年目にできるようになったことを、前書きで詳しく説明するとともに、

タイトルも変えている。昔はそのぐらい、インパクトがあったんですね。

 

今だったら、音声ダウンロードできるのが普通で、

それをわざわざ強調はしないだろうなあ、と思います。

 

ちなみに、2003年当時は自社サイトからダウンロードするようにしていましたが、

数年後に、音声専門の会社のサイトから、としました。

今回は、英語専用のアプリ制作会社に頼む予定です。

音声が聞けるのは当然で、そのうえで、どういう手段がいいかを検討する、

という段階になっているわけです。

 

何が言いたいかというと、昔だったら「これは凄い」と思っていたことが、

今だと当たり前になっている。たかが10年ちょっとのスパンでも普通にあるんだなあ。

ということを実感したのでした。

 

昔は活字だけ、それが活字+音声になったわけですが、

そのうち、活字+動画が普通になるのではないか。

そんな気がしております。

 

2021年11月28日 (日)

今週できたこと来週やるべきこと--のんびりと少しずつ。

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週末なので今週の振り返りを書きます。携帯からです。


今週は勤労感謝の日があり、さらに半休も取りましたので、実働時間少なめでした。


そんな中、来年1月の文庫のお仕事あれこれと、来年のどこかで出す単行本のお仕事ができました。


どちらも金曜までに終わり、ほっとしました。

終わらなかったら休日出社でした。


このところ、休日出勤すれば何とかなる、という甘えがありまして。でも、本当は良くないわけで。

終わって良かったあ。


来週は、12月発売の文庫の販促を進めつつ、1月発売の文庫の大詰め作業であります。


ツイッターをぼんやり見てる暇はない。

(自戒を込めて)


写真は、神保町の「オーレオーレ」のオムライス。

2021年10月17日 (日)

杉浦さやかさんの情報がわかるブログ。

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あらら。

もう一本、記事を書いてたんですが、どこかに行ってしまったなあ。スマホからの更新は難しい。


杉浦さやかさんの情報を、弊社サイト内のブログにアップしてます。もう10年以上ですかね。ありがたいことに、杉浦さんご本人も、ほぼ公式として認知してくださってます。(のはずです)


「杉浦さやか新刊プロジェクト」という名前です。


今年は更新少なめなんですが、先日、久しぶりに書きました。


弊社から新刊がもうすぐ出るものですから、その告知。それと、リアルイベントももうすぐあるのでそのことも。


ブログはこちらです。

https://www.shodensha.co.jp/ssp/103.html

これをうまく埋め込むことが、スマホからだとできないんですよ。スマホからの更新は難しい。

2021年10月15日 (金)

担当させていただいた10月新刊を紹介します。

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担当本の情報をもっと発信しなくては。

と最近改めて思ったので、早速、10月新刊の宣伝をします。

10月14日、すなわち昨日発売の2点です。

『世界史を動かした 思想家たちの格闘』(茂木誠著)

『日本人が知らない最先端の「世界史」不都合な真実編』(福井義高著)

 

『思想家たちの格闘」は、著者の茂木先生がご自身のYou Tubeで事前に宣伝してくださって、

おかげさまでネット書店アマゾンの「哲学史」カテゴリで1位になりました。

 

人気予備校の先生だけあって、とても読みやすい語り口です。

有名な哲学者たちの名前がいろいろ出てきて、

彼らが世界史という流れの中でどういう位置づけになるのか、

それがわかります。

 

『最先端の「世界史」』はシリーズ2冊め。

外国の最先端の文献や資料を読み込んで、最先端の世界史を論じてます。

 

「日本史の記述が修正された」なんて記事をたまに目にします。

鎌倉幕府の成立年が1192年ではないとか、

源頼朝画像が本人ではないとか、そういう類です。

新資料の発見によって、「実は違うんですよ」と記憶の修正を迫られるわけですが、

それの世界史版です。一人の著者が実践しているのがすごいです。

 

個人的には、ピカソの『ゲルニカ』に関するエピソードが興味深かったです。

 

というわけで、今回の2冊、読んでいて、頭が良くなった気がしました。

 

2冊並べると、白い本2冊ですね。

2021年4月 9日 (金)

上田まりえさんの本を編集しております。

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唐突ですが、上田まりえさんの本を編集してます。

タイトルは『知らなきゃ恥ずかしい!? 日本語ドリル』。

略して「知らドリ」(上田さん考案)。

7月発売予定です。

進捗状況を、このブログでも時々書いていこうと思います。

 

あ、まず、どんな本か簡単に説明しておきます。

 

上田さん、日本語をテーマに、TikTokをされてます。

それを本にまとめる、というものです。

 

基本的に1問1答形式、つまりクイズ形式にします。

例えば、

「え! 私が部長に昇進ですか? 
私には〇〇〇ですが、頑張ります」
〇〇〇に入るのは、どっち?

1 役不足
2 力不足

こんな感じ。

TikTokなので、1回あたりはとても短いです。

書籍化にあたって、詳しい解説を入れる予定です。

 

そのお原稿を、上田さんが作成中です。

で、そのお作業の間に、私はデザイナーさんと相談中。

 

1問1答というシンプルな構成なので、

それをどう見せるか。その相談です。

 

で、印刷所がそのレイアウトに合わせて活字を組んでる間に、

上田さんにはコラムを書いていただく予定です。

 

この作業を◯◯さんにやってもらってる間に、

△△さんにはあの仕事をやっていただく。

そういうのの繰り返しがしばらく続くわけです。

で、その作業のスケジュール管理をするのが編集者なわけで。

編集者、大変だなあ。

あ、私だ。

 

すでにネット書店アマゾンでは予約を始めてますが、

表紙カバーがまだできてません。

そのため、表紙カバーの代わりに、

上田さんにお借りした上田さんのお写真を使っております。

 

 

 

 

2021年3月17日 (水)

上田まりえさんのデビュー作を担当させていただきます。

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昨日は面白い1日でした。

走りながら考える、といいましょうか。

 

文化放送「なな→きゅう」を担当されている上田まりえさんの

デビュー作の編集を担当してます。

『知らなきゃ恥ずかしい!? 日本語ドリル』というタイトルです。

 

発売は7月なんですが、ネット書店アマゾンで早めに予約できるようにしましょう、

ということになり、先週、アマゾンに登録しました。

(その分、タイトルと定価も早めに決めました)

 

しかし、登録から予約可能状態まで、少し時間差があるんですね。

昨日の早朝(一昨日の夜中だったかな?)ようやく、予約可能に。

(ようやく、よやく。韻を踏んでる…)

 

そのことを「なな→きゅう」で喋ってくださったようで、

昨日の午前中、ランキングが急上昇しました。

(火曜の朝は丸善丸の内本店さんを定点観測するため早めに家を出ます)

(そのため、番組内での紹介部分、不覚にも聴いてませんでした)

 

気づいたときは2万番台で、それもすごいことなんです。

なにしろ発売まで3ヶ月もあるんですから。

それがぐぐぐっと上昇し、最終的に900番台に。

 

実はアマゾンの内容紹介におかしなところがあり、

月曜から修正しようとしていたのですがうまくいかず。

予約している人がいらっしゃるのにこれは恥ずかしい。

というわけで、販売部のパソコンで急ぎ、修正してもらいました。

 

さらに、カバーがまだできておらず(なにしろ発売は3ヶ月後なので)

それでは寂しいなあということで、

上田さんのお写真を掲載させていただくことに。

 

さらにさらに、ハッシュタグ「#知らドリ」を上田さんが考えてくださったので、

それをつけてツイッターでつぶやく。

 

といったことをやっておりました。

イメージとしては「走りながら考える」。

非常に面白い数時間でした。

今後も引き続き、このブログやツイッターで進捗状況をご報告していきます。

 

2021年1月19日 (火)

上田まりえさんの書籍、担当させていただきます。

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文化放送の朝の番組「なな→きゅう」を担当している、上田まりえさん。

元日本テレビのアナウンサーさんです。

上田さんの初めての書籍を、担当させていただくことになりました。

上田さんのTikTokの書籍化です。

 

ネット書店アマゾンの準備もできてない状態なのですが、

昨日、番組で「本を出します』という発表がありましたので、

それに連動しまして、編集担当であること、このブログでも発表いたします。

これから夏の出版に向けて、途中経過などもこのブログに書くことにします。

 

あ、そうそう、昨日、番組に送ったメールをコピペしておきます。

採用されなかったんですけどね。

 

「おはようございます。

祥伝社という出版社で、書籍の編集をしております、萩原と申します。

発表します。

私、上田まりえさんのご著書の編集を、担当させていただきます。

思い起こせば昨年の6月。兒玉遥さんが出演されるとのことで初めて聴いた「ななきゅう」。

実は私、それまではずっと他局の朝の番組を聴いていたのですが、

1日の元気がもらえる明るくて面白い「ななきゅう」に感激し、それから毎日拝聴することに。

同時に、上田さんのツイッターをフォローしまして、そこから、上田さんのTikTokを知りました。

この内容は本にしたら絶対に面白いと思い、書籍化に向けてあれこれ動き、

いよいよ今年の夏、本という形にすることができます。

ななきゅうバーの皆様におかれましては、上田さんご出版というイベントを、

ぜひ一緒に盛り上げてください。そして、出版の暁にはご購入ください。

さらに、お友達やご親戚に宣伝してください。

よろしくお願いいたします。」

 

 

 

2020年5月14日 (木)

本のタイトルを考えるシンプルな方法

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このブログ、以前は仕事の状況を週1ペースで書いてました。

本づくりの実況中継みたいな感じで。

ちょうど今、新しい文庫の編集が始まってますので、

その本づくりの様子をこのブログに書いていこうと思います。

 

昨日は、その文庫の、タイトルについて考えてました。

 

あ、今回は他社さんの単行本を文庫サイズにするというものです。

単行本の時のタイトルをそのまま使う、ということもあるのですが、

今回は著者さんと相談の上で、変更することに。

 

タイトルは最終的に、編集部・販売部・社長が参加する

タイトル会議で決定します。

(その後、著者さんのOKをいただいて正式決定)

 

で、どんなタイトルにするか。

初心に戻って100本、候補を考えることにしました。

 

新人の頃はとにかく100本考えて、そこから選んでいたのですが、

ある程度ベテランになってくると、

そこまで考えなくても、まあ、なんとかなるのです。

しかし、今回、実はタイトル会議までの時間があまりない。

時間がないからこそ、集中して100本考えようと思ったのです。

 

100本考えることの利点は、

いろんな角度からタイトルの可能性を考えるという点。

 

数を出す必要があるので、様々な視点から考えざるを得ません。

読者目線を逆に上から目線にしたり、

否定形にしてみたり、女性視点、子供の視点で考えたり。

呼びかけ調にしたり命令口調だったり、わざと長めにしたり単語1個にしたり。

かなり強引にいろんなパターンを考えないと、

100個出てきません。

で、かなり強引にいろんなパターンを考えているうちに、

「あ、こういうのもある」

とぽろっと出てきたりするわけです。

 

というわけで、昨日は初心に戻って、

タイトル候補を考えてました。

さてさて。最終的にどんなタイトルになるのか。

会議は今日です。

 

写真は、100本考えているときに飲み食いしたあれこれです。

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