本の記録

後輩へのメモ

2020年9月15日 (火)

『「普通」の人のためのSNSの教科書』が普通の人のために書かれていると思った理由

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毎日、起きてからパソコンに向かう30分くらいの間に、

ブログに何を書くか考えるのですが、

今朝はBTSのことにするかポッドキャストのことにするか、

あれこれ悩みつつ、結局、本のことにします。

 

先日読了した、『「普通」の人のためのSNSの教科書』です。

最近、ツイッターの情報発信を改めて重視しなくては、

と思っていたので、読んでみました。

 

編集者として読んだ時に、タイトル通りの本だなあと感じました。

タイトルに「普通」の人とありますが、看板に偽りなしです。

普通のサラリーマンが、ツイッターやフェイスブックで情報発信するポイントが書かれてます。

SNS利用申請書が付録に付いてるのも、普通の人向けで良いですね。

というか、会社によってはいろんなルールがあるんでしょうね。申請書を出せ、とか。

そういうのがないのは、弊社のいいところだと思ってます。

ところで、普通の人がSNSを使う際のポイントは、

「自分のメモとして書く」。

なるほど、そう考えればいいのね。

グッと気楽になれます。


で、メモとしてのオススメは、

イベントのメモ、ニュースのメモ、本のメモ、なんだそうです。

これなら、私もできそうです。

 

 





2020年9月12日 (土)

「志ん生一家、おしまいの噺」で泣きそうになったセリフ

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今年は落語の本をいろいろ読んでます。

落語に関するアレコレを喋るポッドキャスト

「おあとがよろしいようで」を始めたからです。

つまりインプットとして読んでるわけですが、

最近読んだ『志ん生一家、おしまいの噺』

は特に面白かったです。

 

著者の美濃部美津子さんは、

古今亭志ん生の長女であり、

金原亭馬生と古今亭志ん朝の姉。

志ん生の貧乏時代を子供の立場で知っており、

馬生と志ん朝の生まれたときからその死までを

見ている人。

こんな語り手、いませんよ。

 

と書いたところで急に不安になりましたが、

つまり志ん生たちも今はそこまで有名ではないかと思うので補足すると、

古今亭志ん生は昭和の名人と呼ばれた落語家であり、

息子の志ん朝も、名人と呼ばれました。

まさに落語家一家なのですよ。

 

著書の美濃部さんは、大河ドラマ「いだてん」で、

小泉今日子さんがやった役です。

 

志ん生が自分の名前を志ん朝に継がせるつもりだった、

というのは有名な話なのかもしれませんが、

本書ではっきり、そう言ってますね。

結局志ん朝が早くに死んでしまったため(享年63歳)

叶わずに終わるんですが。

 

その志ん朝の臨終の際に、美津子さんが掛ける言葉、

「まっすぐ父ちゃんと母ちゃんのところに行くんだよ、強次、わかったね、

まっすぐ父ちゃんと母ちゃんのところに行くんだよっ」

ここで泣きそうになりました。

弟(志ん朝)のことをずっと見てきたお姉さんの言葉なので。

 

こういう本が存在するというのは、

とてもありがたいなあ、と思います。

 

 

 

2020年8月27日 (木)

新刊「悔しみノート」を読んで、私が思った悔しみとは?

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(今日のは、フェイスブックに書いた文章を、ほぼ流用してます)

ジェーン・スーさんのラジオ番組からできた『悔しみノート』。


リスナーの相談に対して「悔しいと思ったことをノートに書きなさい」

とスーさんが答え、本当にそのリスナーさんが1年間書き連ねた記録です。


ジェーン・スーさんがラジオで紹介してくださったこともあって、

発売前から話題になっています。

実はこの本、弊社の本です。というわけで、社員特典で発売前に読みました。

 

自社本ということ抜きにして、この本、とても面白いです。


映画やテレビ番組、本に対する

「悔しい!なぜ私には作れなかった?」

という感想を書いているのですが、

文章が実に赤裸々。それに、読みやすい。

 

対象となったものを見たり読んだりしてなくても、

ぐいぐいと迫ってきます。知らなくても面白い。

ここが難しいところだと思いますが、

ちゃんとお金を出せる文章になっている、と思います。

ご執筆中は、本にする、つまり他者に読まれることを

意識してなかったと思うのですが、

凄いことだなあ。

かなり昔ですが、ナンシー関さんのエッセイを読んだ時のような印象です。

 

読み進めていくうちに、著者の、

自分の才能に対する自信や不安、焦りなどが読み取れてきて、

それがとても興味深いです。

 

ちなみにこの本は弊社の文芸チーム編集者が担当しました。


私が担当したのでも、私の後輩が担当したのでも、ありません。

それが私にとっては悔しみです。

こういう本こそ、ノンフィクション担当が、

アンテナを立てて探さなくては。

と思います。悔しみ。

2020年8月15日 (土)

「病気が治る人の予祝思考!」の対談ページの工夫が面白い。

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相変わらず、週末は更新が遅くなってます。

明日は会社に行く予定で、その前に更新したいのですが。

 

それはさておき。

最近読了したのが、「病気が治る人の予祝思考!」

ひすいこたろうさんと三浦直樹さんの共著です。

 

ひすいさんは以前「前祝いの法則」というベストセラーを出版されてまして、

そこで私は予祝という言葉を知りました。

前もって成功を祝う、というもので、

例えば春に行う花見。

あれは、秋の豊作を前もってお祝いする行事なんだそうです。

 

この前祝いの法則を、医療の現場で実践されているのが、

三浦先生。

 

「病気は罰ゲームではありません」

「100%治らない、という病気はありません」

「病人の役をしているうちは、なかなか良くなりません」

「健康になる、という言葉もいいですが、今よりもっと健康になる、という言葉遣いが大切」

「患者さんには、ちょっと顔がにやけるような夢を持ってくださいと言ってます」

などなど、示唆に富んだ言葉が並んでます。

たくさんのがん患者を診てきた先生の、

実践に裏打ちされた言葉だから、重いです。

 

編集者として興味深かったのは、

お二人の対談の最後に、「対談ダイジェスト」というコーナーがあること。

ポイントとなる会話を、もう一回載せているのです。

 

対談って本にすると会話のやり取りが続くだけなので、

紙面にメリハリがつけにくいのです。

だから、大事なことを太字にしたり、

小見出しを工夫したり、とあれこれ考えるんですが、

ダイジェストというのは面白い、

と思いました。

これ、自社本でも使えないかな。

2020年7月26日 (日)

「思うことから、すべては始まる」は書籍編集者必読だが、自社の後輩には読ませたくない箇所もあるのです。

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ここしばらく、フェイスブックとこのブログ、毎日更新してます。

フェイスブックとブログでネタがかぶることもありますが、

ほとんどの場合は、まずフェイスブックで記事にして、

その翌日、加筆してこのブログに書く、というパタンにしてます。

このブログの方が見る人が少ないので、その分、編集者視線でいろいろ加筆できるから、

というのが理由です。

 

ということなんですが、今回は珍しく、

このブログから書いて、その後フェイスブックに投稿します。

ですので、このブログから削ったバージョンをフェイスブックに。

 

というわけで、何を書くかと言いますと、

「思うことから、すべては始まる」の感想。

 

本書の著者は、サンマーク出版の社長・植木宣隆氏。

先日感想を書いた「パン屋ではおにぎりを売れ」は

アスコムの取締役編集局長・垣内氏のご本でしたが、

今回のサンマーク出版も、業界では知らない人のない凄い出版社です。

だから説明の必要もないと思いますが、

「人生がときめく片づけの魔法」「脳内革命」「病気にならない生き方」

「体幹リセットダイエット」などなど、ミリオンセラー8冊、

20万部越えのベストセラーはタイトルを書き写すだけで大仕事になる、

そういう出版社です。

そこの社長の本なんですから、これは当然気になるわけでして。

 

印象に残ったフレーズをかき出しますと、実はこれがかなりの作業量なんですが、

「ミリオンセラーに一番近い編集者は、誰よりも強く、ミリオンセラーを出したいと願っている編集者」

「これぞと思った人が本作りをやり切ることこそが、作り手には一番大事」

「何より大事なことは、これを世に送り出したい、という心からの気持ちです」

「いったん市場に出たら、今度は売ることに全力を傾ける」

「どんなに宣伝したところで、動かないものはテコでも動かない」

「ヘンタイ編集者と、ヘンタイ著者のとの組み合わせこそが、最強のコンテンツを生む」

「無理のない成功はない」

「池田(「コーヒーが冷めないうちに」編集者)がこの本を売るために考え出した手は100種類は下らない」

「増刷5万部は、新刊10点相当」

「うまくいかなかったことを掘り下げても、あまり意味はない」

「大ヒットする書籍に共通する5つの条件 

1 驚きを生むタイトルになっている

2 心と体の癒し、健康に関わっている

3 それを読むことによって、読者自身が変われる

4 田舎でも売れる本になっている

5 女性に応援してもらえる本である

これらを総合して考えると、「病院のお見舞いに持っていける本」」

「語るべきものを徹底的に磨く」

「読者は、これまで見たり聞いたりしたことがないようなものに触れたい。ただし、新しければいいわけでもない」

「マイナスのタイトルの本は売れない」

「タイトルをずっと考えていると、枕元にふっとタイトル案が浮かび上がってくる」

、、、他にもあるんですが、ちょっと疲れてきたのでこの辺で。

書籍編集者なら、読んでおくべき1冊だと思います。

ただ、これを読むと若い編集者はサンマーク出版に転職したくなると思います。

ですので、弊社の後輩には、読んで欲しいような、それは困るような。

 

巻末に「サンマーク出版カルタ」が載ってまして、

こういうのが存在するというのは聞いてましたが、

全体を見たのは今回が初めてです。

これだけでも買った甲斐があったなあ、と思ったのでした。

 

、、、うわ。やはり長くなってしまいました。

このままじゃフェイスブックには載せられないなあ。

 

 

 

 

 

 

2020年7月 7日 (火)

弊社の新書「老いも死も、初めてだから面白い」が面白い理由

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夜中の3時ごろ、マンションの非常ベルで叩き起こされました。

火災報知器の誤作動とのことで。

というわけで、ちょっとぼんやりしてます。

(あ、いつものことか)

 

今回は新書の宣伝です。

『老いも死も、初めてだから面白い』。後輩担当本です。

 

『家族という病』などのベストセラーで知られる下重暁子先生のご著書。

日々の仕事。老い。そして、死。


扱っているテーマは重めですが、読みやすく、

ユーモアが感じられる文章なのでスイスイと読めます。

それでいて、考えさせられます。

 

今というタイミングでこういうタイトルの本が出せたこと、

偶然ではありますが、凄いことだなあと思います。

2020年6月22日 (月)

「パン屋ではおにぎりを売れ」ですぐに真似しようと思った3つのこと

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昨日の続きです。

アスコムの編集者・柿内尚文さんの

「パン屋ではおにぎりを売れ」を読んで、

まねしなくては!と思ったことを書きます。

三つ、あります。

 

・月一回のひとり反省会

ノートを使って、失敗したこと、うまくいかなかったことを

1か月分振り返る。

以前は新刊が出るたびにひとり反省会を行なってメモを作ってたんですが、

最近やってなかったな、ということで。

 

・言葉貯金

魅力的なキャッチコピー、心に響いた名言、気になった言葉、

これらを全てメモする。

心に響いた名言はメモってますが、キャッチコピーはやってません。

これも、以前はやっていたのですが。

 

・考える時間をスケジュールに入れる

考える時間を自分で決めて、スケジュールに組み込む。

重要度は高いのに緊急度が低いことに費やす時間を確保するため。

 

というわけで、学ぶべきことが多いです、この本。

 

 

2020年6月15日 (月)

「人生最後の日にガッツポーズして死ねるたった一つの生き方」はやっぱり凄い。

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弊社でも大変お世話になっております、ひすいこたろうさんの新刊です。

まず、冒頭でグッと引き込まれます。全体が黒地で、そこに砂時計とひすいさんの文章。

凄い本を読んでるぞ、という期待が一気に膨らみます。

この「つかみ」が、編集者として素晴らしいと思いました。

 

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吉田松陰、高杉晋作、野村望東尼、ジョン万次郎、坂本龍馬。

彼らを描いているのですが、歴史の本とは思えないタイトルです。

実際、この本は日本史の本ではないのです。

彼らの生涯を読む進めることで、読んでいる我々の行き方が問われる。という構成になってます。

 

しかし、ひすいさんの文章がとにかく読みやすいので、

スイスイ読めます。

ところどころ入っているイラストも、いいんですよねえ。

 

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最後の方にさらっと

「こんな国にするために、僕たちは命をかけてきたわけじゃないぜよ、そう(龍馬に)いわれてしまう気がした」

というフレーズが出てくるのですが、これはひすいさんの本音だろうなあ、と思います。

 

死、志、詩、始、糸、と5人を「し」で繋いでいくところがひすいさんらしいところですが、

さらに私や史にも繋がっていく。

この流れは、読んでいてワクワクしてきました。

2020年6月 3日 (水)

「世界観をつくる」を読んで一番驚いたこと

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山口周さんと水野学さんの対談本です。

お二人の対談本なのか! と読み始めたんですが、

とても面白いです。新しい働き方のヒントになる気がします。

実体験に基づくエピソードが多めなので、それが興味深いし、説得力があります。

 

編集者的に驚いたのは、「はじめに」に山口さんが書いていらっしゃる、ここ。

「もともとこの本は「世界観について語り合おう」ということで生まれた本ではなかった」

つまり、タイトルに出てくる「世界観」は、当初想定してなかったそうです。

 

そこから始まるって、対談本としてはかなり異例な気がします。

お二人が親しいから、相互をリスペクトしているからでしょうか。

担当編集者が当初どのようにお願いしたのか、興味があります。

 

全体のテーマ、というか趣旨は、最後に水野さんが書いている

 

「こうだったらいいなと自分が思う情景を、くっきりと、具体的にイメージすること。

それを実現するために、世界観を、圧倒的な精度でつくりあげること。

その結果、「意味がある」モノをこの世に生み出すこと。

そして、共感してくれる人を増やしていくこと。

それがこれからのビジネスの場で必要なこと」

に集約されるように思います。

 

というわけで、印象的だったフレーズを備忘録風に書いておきます。

 

・企業の調子が悪くなるということは、その会社が「世の中に対して価値を提供

できなくなっている」ということ

・デザインは意味で固めないかぎり無限につくれちゃう

・「自分にはわからない」って優秀な人ほど言える

・モノをつくっても売れない時代になった今は、わがままが必要

・自分にとって全然関係ないと思っていた商品やサービスが、広告によって自分と関係あるものに変わる

・仕事に関係ないような知識のインプットは、物語をつくり、世界観をつくるという形のアウトプットの材料

・仕事ができる・できないの最後の最後の分かれ道は、その人の感性

 

 

 

 

2020年5月24日 (日)

三遊亭円楽師匠の本の編集者的な面白さ

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昨日は、椿らい堂さんとやっているポッドキャストの収録でした。

私はぱーぱー喋るだけで、編集などはすべて椿さんがやってくださいます。

ありがたい。

 

落語について喋る「おあとがよろしいようで」という番組でして、

落語を喋る、ということで、落語に関する本を今年はあれこれ読んでます。

 

最近読んだのが、『流されて円楽に 流れつくか圓生に』。

著者は6代目三遊亭円楽師匠です。

 

ご自身の師匠である先代の円楽、立川談志、古今亭志ん朝といった昭和の名人たちとの交流がとても興味深く、

落語好きとしてはぐいぐいと引き込まれました。

 

入門してまだ数年の段階で、「四天王・弟子の会」を行ったというエピソードがかなり強烈でした。

当時、落語四天王という人気者がいまして、立川談志・三遊亭圓楽・春風亭柳朝・古今亭志ん朝の四人なんですが、

その弟子である自分たちで会を開こうと思いつき、会場を借りることからチラシの印刷まで、すべて自分たちでやってしまう。

サラリーマンでいえば新入社員レベルです。それでも会をやってしまう。驚くべき行動力です。

面倒な折衝関係は全部、円楽さん(当時は楽太郎)が担当したそうで、

後に博多・天神落語まつりをプロデュースするだけあって、栴檀は双葉より芳し、と思ったのでした。

 

本づくりの点で面白かったのが、第5章、だったかな、

円楽師匠の高座のマクラから始まって、

その後、そのマクラの解説のような形で進む章があります。

 

講演の一部を最初において、後半はその解説を行う。

全編、講演会の文字起こしの本というのはありますが、

あえて一部だけ使って、あとは自ら解説する。

これ、作りやすいし面白い本ができるんじゃないかしら。

と思ったのでした。

 

 

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