本の記録

後輩へのメモ

2022年6月21日 (火)

ヨシタケシンスケさんの本2冊にうわっと思いニヤッとした件。

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先日、「ヨシタケシンスケ展かもしれない」会場で買った、

ヨシタケさんの本2冊。

読了しました。面白かったなあ。

『ものは言いよう』と『あるかしら書店」。

 

前者は、雑誌MOEに掲載した記事をまとめたもので、

オビのキャッチコピーによれば

「絵本作家ヨシタケシンスケ完全読本」

 

自作解説や影響を受けた本の紹介があって、

とても興味深いです。

 

編集者として「うわっ」と思ったエピソードがありまして、

一番初めの絵本のオファーでは

「何を描いてもいいです」

と言われて、できなかった。

別の編集者から

「リンゴをいろいろな視点から見てみたら、というお題に答えてください」

と言われて、デビュー作『りんごかもしれない』が描けたそうです。

 

これ、お題を出せばいいんだという話ではなくて、

作家によって、お題を出したほうがいい人なのか、

自由に書いてもらったほうがいい人なのか、

編集者が見極めないとダメですよね、

という話だと思うんですよ。

編集者としてうわっと思ったのでした。

 

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『あるかしら書店」は、ある書店のお話。

「〜についての本、あるかしら?」

とお客さんに聞かれると、

「ありますよ」と店の奥から出してくれる。

その本がどれもふざけていて、実に良いです。

 

で、最後に出てくるお客さんのリクエスト。

これにだけ、店主が

「それはまだ無いですー」

と答えます。

 

どんなリクエストだったか書いてしまうとネタバレだから、

ここには書きませんが、

編集者として、ここでも、

うわっと思い、そしてニヤッとしたのでした。

そうなのよ、その本だけはまだ無いんですよ。

2022年6月 7日 (火)

『小三治の落語』は落語好きなら読んでおくべき1冊、だと思います。

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私よりよほど落語好きの人に教えていただいた、
広瀬和生さんの文庫新刊『小三治の落語』。
予想通り、とても面白かったなあ。
柳家小三治師匠のネタを広瀬さんが分析し、
世に出回っているCDやDVDだったらどれを選ぶべきか。
そこまで解説してくれてます。小三治入門として素晴らしい。
それに加えて、後半4分の小三治師匠へのインタビュー。
これが芸談としてとても興味深いです。
シンプルに、「いいなあ」と思えるフレーズもいくつかありまして。
「ウケるからまたやる、っていうのは、もう、恥です、みっともない。
ウケたら、それはやめて、違う手を考える」
「志ん朝は、死んじゃいけない。あの人は死んじゃいけない。
ずっと生けてなきゃいけない。それは、ファンのためじゃなくて、噺家のために」
などなど。
あ、そうそう、広瀬さんは1983年の下北沢・本多劇場での「子別れ」を、
「落語の歴史に大きな意味を持つものになった」と評されてます。
しかし、おそらくリアルには聞いてないみたい。
(もちろんレコードでは聴いていると思われます)
この落語会、聴きに行ってるんですよ、私。
(最後は単なる自慢でした)

2022年5月30日 (月)

松本明子さんの『実家じまい終わらせました!』はかなり勉強になる1冊です。

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自社本です。後輩担当本です。

 

『実家じまい終わらせました!」

著者はタレントの松本明子さんです。

明日5月31日ごろから書店に並びます。

自社本特権で、発売前に読みました。

かなり勉強になりました。

 

松本さん、香川県のご出身ですが、

ご両親を東京に呼んだことで、ご実家が空き家に。

その空き家の維持に25年。最終的に実家じまいを行うのですが、

かけたお金がトータルで1800万円という、かなりの事態に。

 

そのご自身の体験と、専門家3人に取材した「実家じまいの終わらせ方」。

私自身、母親が鹿児島で一人暮らしをしてまして、

他人事とは思えない内容でした。

 

専門家3人に聞いているのは、

「空き家になった実家の処分」

「家財の整理」

「墓じまい」

 

私の場合、お墓も鹿児島で、

私はまあいいとして、息子の代になったら、

鹿児島まで行って墓参りは大変すぎるので、

なんとかしなくてはいかんなあ、

と漠然と思っていました。

というわけで、墓じまいの章がかなり勉強になりました。

 

実家を売るということも、場合によってはできるんですね。

松本さんのご実家はそうすることができました。

私の実家も、可能性としてはあるのかな。

という選択肢が増えたのも、ありがたい。

 

全体を通して「なるほど!」と思ったのは、

親に対する声の掛け方。

実家じまいにせよ墓じまいにせよ、

親にしてみると非常にデリケートな問題です。

死の問題と直結しますから。

 

それだけに、

この話題はこのタイミングでこういう風に言ったほうがいいですよ。

というアドバイスがたくさん出てきて、非常にありがたい。

 

それにしても。

実家じまい。

できることからちょっとずつやっておかないと、

大変だぞ、これは。

ということを痛感できる1冊です。

 

 

 

 

 

2022年5月27日 (金)

『すてきなおみせの包装紙レターブック』の素晴らしさを語りたい。

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イラストレーター杉浦さやかさんさんの最新刊をいただきました。

担当編集者特権、ということで。

淡交社さんの『すてきなおみせの包装紙レターブック』です。

 

これ、すごい本ですよ。

日本全国64店舗の可愛い包装紙をレターペーパーに仕立てた1冊なのです。

1枚ずつ切り離して使えます。

個人的には、九州のチロリアンや福砂屋が入っているのが嬉しい。

パラパラめくっていると本当に可愛いし、実用性もある。

このお店、どんなところだろうなあ。

このお菓子、食べたことある。

この紙をどう使おうかな。

見ているだけで、いろんなことを思います。

 

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この本、何がすごいかと申しますと、全国64店舗の許諾を取る必要があるわけで、

担当編集者さんは、非常に大変だったと思います。

お店を紹介する掲載許可だって、なかなか大変です。

今回はレターブックということで、

どういうことか説明するだけでも大変だったのでは?

と思います。

 

私にはとても発想できない素晴らしい企画ですし、

私だったら仮に思いついても、

「大変すぎる」と自主的にボツにしていただろうなあ。

 

本当に形にした編集者さんはすごい。

もちろん、お店を選定したり、レターペーパーの使い方を書いたり、

オリジナルのイラストやレターペーパーを作成した杉浦さんも、

かなり大変だったと思います。

 

こういう本を作るエネルギーを思い出さなくちゃ。

 

2022年5月16日 (月)

『すごいタイトル㊙︎法則』はタイトル会議の前日に復習すべき本。

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ビジネス書はタイトルが大事、とよく言われます。

「ビジネス書はタイトルが9割」

「いやいや、タイトルが10割です」

という人もいます。

 

私も、タイトル会議の前はいろいろ考えるわけですが、

そんな人間に非常にありがたいのが、

川上徹也さんさんの新刊『すごいタイトル㊙︎法則』

 

なにしろ、ヒットした本や映画、音楽のタイトルを川上さんが分析し、

そこから法則を抽出した、というのですから。

かなり参考になります。

 

例えば、「いちご大福の法則」。

これは、本来なら合わない言葉を組み合わせることで、タイトルが印象深くなる、

というものです。

具体的には、「嫌われる勇気」「六本木純情派」「ドラゴンクエスト」

 

あるいは「数字は奇数の法則」

数字が入ったタイトル、特に奇数が入ったものはヒットが出やすい。

ということで、こちらの具体例としては、

「人は話し方が9割」「1分で話せ」

 

他にも、「なったらいいなの法則」「しなさいするなの法則」「さおだけ屋の法則」などなど。

 

タイトル会議の前日にはパラパラ見なくちゃ、

と思います。

こういう「法則」を見つける作業って、大事だよなあ。

 

 

 

 

 

 

2022年5月 9日 (月)

『理系の仕事術』で時間管理について改めて考えてみた。

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新橋の勉強会でお世話になっている、

井下田久幸さんのデビュー作『理系の仕事術』。

帰省先の鹿児島で読了しました。

 

本書のタイトル、正しくは

『コンペ300勝無敗のエンジニアが教える理系の仕事術』です。

コンペ300勝無敗というのが、すごい。

で、その要諦は、「合理的な努力」なんですね。

無駄な努力をしない、ということ。

 

プレゼン、資料作成、話し方と聞き方、時間管理、思考法。

これらについて、いかに合理的な努力をするかを、

具体的に説明しています。

 

ガチガチの文系の仕事をしている私にとって、

一番勉強になったのは「時間管理」の章です。

 

「アウトプット、インプット、休息を均等に配分する」

「感情が入る余地をなくしてすぐやる人になる」

「人に任せる仕事は先に頼んでしまう」

などなど、なるほどと思うところ多数でした。

 

マインドマップアプリやコピペ専用ツール、

画像ビューア、テキストエディタを使いこなす、

という提案もありました。

具体的なアプリの名前も出てきますので、使ってみなくては。

 

あ、そうそう、本書では電子書籍のことも言及されてます。

紙の本より、速く読めるらしい。

というわけで、久しぶりにキンドルを使ってみようと思ってます。

 

冒頭に書いたように、勉強会でお世話になっているので、

私も何か企画できないかしら、と密かに思っておりました。

そんなわけで、かんき出版さんの「理系の仕事術」というタイトルを知り、

「なるほど!」と膝を打ったのでした。

たしかにこれは、井下田さんらしい切り口であります。

 

 

 

 

 

2022年4月14日 (木)

『もじモジ探偵団」はフォント好きにたまらない1冊。

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テレビ朝日の長寿番組「タモリ倶楽部」。

ニッチなテーマを毎回取り上げています。

少し前ですが、フォント(書体)を特集したときに、

ツイッター界隈で話題になってました。

 

書体って、興味持っている人が多いんだなあ。

というのが当時の感想だったのですが、

そういう人が大喜びしそうな本を見つけました。

『もじモジ探偵団」です。

 

「デザインのひきだし」というかなり変わった雑誌があるんですが、

その連載をまとめたものです。

 

暮らしの中で目にするさまざまな文字のデザインについて、

誰がいつ作ったのか調べるというもので、

いろんな文字が出てきます。

それを調べる探偵と助手が、ヒグチユウコさんのイラスト、

というところで、この本、ただものじゃないな、

という感じですけどね。

 

ナンバープレート、新聞の題字、

お札、視力表、郵便ポスト、

さらに松屋銀座やたべっ子どうぶつのローマ字。

 

そこに注目するのかあ、

という感じで、思わずニヤニヤしてしまいます。

 

朝日新聞の題字の背景、東京は桜ですが九州は葦。

松屋銀座の店内の文字は、松屋銀座用に作られた書体。

などなど、誰かに言いたくなる情報がいろいろ出てきます。

(相手がきちんと聞いてくれるかどうかは微妙ですが)

 

しおりが入っているんですが、これもかなり凝ってます。

いいなあ、こいういう本。

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奥付を見ると発売早々重版しているみたいで、

やはり、書体は人気があるんですね。

 

日本一ビジネス書を売っている丸善丸の内本店さんが、

レジの近くのかなりいい場所に平積みしていて、

そこで購入しました。

丸善丸の内本店さんも、素晴らしいなあ。

 

2022年4月12日 (火)

『佐久間宣之のずるい仕事術』は自社の若手社員に読ませたい仕事本だった。

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一泊二日で鹿児島に帰省してました。

で、その機中で読んだ1冊が『佐久間宣之のずるい仕事術』。

 

元テレビ東京の社員で、「あちこちオードリー」などを担当している、

佐久間さんの仕事術の本です。

帯に「佐久間さんが20年以上かけて精錬した武器を1500円で買える」

とありますが、まさにその通りで、それこそずるい読書ができます。

 

いい仕事をするためには、穏やかな気分で周りに気を使いながら努力する。

ここに書かれていることは、実は非常にまっとうなことだと思うのですが、

これがなかなかできない。

常に穏やかな気分で仕事をする、なんて私が最も苦手なことですし。

 

そうだよなあ、と思うことがたくさんあって、

これは弊社の若手社員に読ませた方がいい。

と強く感じました。若いうちに実践しなくちゃ。

 

そうだよな、と思ったフレーズは、例えば、

・「楽しそう」を最強のアピールにする

・「まだ早い」をあざとく使え

・リーダーはだれより本気で動け

・興味のない仕事でも、ない仕事を作り出す

・10年後の自分をクリエイターたらしめるのは、今日のインプット

 

佐久間さんの企画の作り方も書いてあります。

いい企画を作りたければルーティンとして取り組もう、として、

「3日に1回、メモを見返す」「2週に1回、ノートを整理する」「月に1回企画書に練り上げる」

これをGoogleカレンダーに「繰り返し」で設定する。

 

これは非常に納得です

私、毎日のように企画メモはつけてるんですが、

それ以降のルーティンができてなかったなあ。

 

若い人向けの仕事本ではありますが、

定年近い私にも、「あの新しい仕事をもっとやってみよう」

という、やる気にさせる本です。ありがたい!

2022年4月 5日 (火)

『落語家あるある」は勉強になる1冊でした。

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先日、『落語あるある』を読みました。

落語家の林家はな平師匠とイラストレーター山田全自動さんの共著。

山田全自動さんには『落語でござる』という著作もあります。

 

発売前から、この本の公式ツイッターが本文がちらちらと紹介していて、

期待値が高くなってました。

はな平さんがプロの視点で「あるある」を書き、

それに山田全自動さんがイラストを描く。

面白くないわけがない。

 

実際、一気に読んだのですが、

人間に焦点を当ててるから面白い、と感じました。

 

落語家あるある、常連あるある、落語ファンあるある。

演目に関するあるあるネタも出てきますが、

かなり少なめ。

それより、落語家あるあるの方が読んでいて興味深いです。

「お蕎麦食べるやつやって〜と無茶振りされる」

「キャリアが違いすぎると楽屋が静かになる」

などなど。

 

巻末には都内の寄席5軒の紹介もあるのですが、

これがかなり詳しく、ガイドブックにもなってます。

ここはとても実用的。

 

演目の知識はあまり増えませんが、

落語に興味を持った人が最初に読む本として、

とてもいいんじゃないでしょうか。

 

はな平師匠が真打になるタイミングで出版、

というのも素晴らしいです。

 

 

 

2022年3月31日 (木)

このタイミングで再読した『日向坂46ストーリー』

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『日向坂46ストーリー』を再読しました。

2020年3月刊行ですから、ちょうど2年前に出版された本です。

会社の後輩が仕事の関係で入手し、その仕事が終わったところで、

「アイドルグループの本ですから」ということで、もらいました。(ん? なんで?)

 

その時点では、そういう名前のグループが存在する、

くらいの知識しかありませんでした。

というわけで、当時1回読みましたが、

波乱万丈のグループだなあ、頑張ってるんだなあ。

くらいの感想でした。

 

その後、「面白い人たちだなあ」ということに気づき、

メンバーが出演するテレビやラジオを視聴するようになり、

メンバーの顔と名前が一致するようになりました。

(20人ちょっとなので、私でもなんとか覚えられました)

 

で、このタイミングで再読。

昨日から、東京ドーム公演が始まったからです。

とても当たり前ですが、今回はぐっと面白く読めました。

 

ここであのメンバーがこれを言うのか。

このメンバーはこう考えていたのか。

顔と名前が一致するので、感情移入がしやすいんですよね。

本当に頑張ってきたんだなあ。

 

ノンフィクションの場合、感情移入しながら読んでもらうことが難しいんですよね。

著者の情報を強く出すことで著者のことを知ってもらい、

それで感情移入しやすくなるのかも、

と思ったのでした。

 

あ、ちなみに、この本の最後の数ページは、

東京ドームの座席にて、待ち時間に読みました。

ドーム公演、私も行ってましたので。

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